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デザ総Ⅳ

5/25(土)-6/2(日)の期間中は制作期間に入っておりました。デザイン系授業における初スクーリング、「デザイン総合研究Ⅳ」。旧授業名は「メディア環境論」。本来これ、初年度の春に受ける様な授業ではないらしく(?)、どうやら中ボス的な存在らしいです。そんなことも知らずスケジュール都合でノコノコと履修した、社会人男の記録。

作って、祈って(?)、学んだ

できた時安心した

最初に全体の感想。体力的にはめっちゃしんどい1週間を送っておりました。一応会社員なんですが、仕事は月末忙しい系なんですよね。なのに、夜に台所で火を使って素材を加工し(危ない)、歴30分くらいのイラレと半泣きで格闘し、フルパワーの除湿機をつけて紙粘土が乾くのを祈り(?)。あと、通勤通学中はMIMIGURI安斎先生の遊び論とかを読んで色々思考して、みたいなインプットもちゃんとしました。結構ちゃんとしんどかった。でも結論、学びってめっちゃ楽しいですね。作るっていうのがとんでもなく楽しい。

「揺らぎ」とコミュニケーション

制作は「水をテーマにおもちゃを作る」というものだったので、水の「揺らぎ」を題材に福笑いを作りました。水にぷかぷか浮くタイプの「揺らぐ」福笑い。素材はスーパーボールと同じアレです。

写真を撮るのが下手すぎていいのがない
これも勉強・・・

福笑いって、歳を重ねたからしれないんですが、一人でやっても面白くないんですよね。じゃあなんで面白いかというと、それは周りのガヤがいるからだな〜と思いました。「それは目!」とか「もっと右!」とか、ガヤの中でも会話が起こったりして、福笑いというおもちゃを中心にわちゃわちゃした人々の輪ができる。そんな空間が楽しい。面白い。だからやっちゃう。つまり、福笑いとはおもちゃでもありながら、コミュニケーション空間を密かに自然と発生させる装置でもある、ということです。

そんなふうに福笑いを捉えていたときに、一方で「そもそも水の振る舞いって?揺らぎって?」という疑問もふと浮かびました。これは軽く調べてみると(その発生要因は色々あるけれど)、要は揺らぎとは波の集合体なんですよね。風や何かしらの力によって発生した波が複雑に重なり合ったり、打ち消しあったりして、その結果が水面に映る。こっちもこっちでわちゃわちゃしているわけです。

福笑いが発生させるコミュニケーション。水の「揺らぎ」という現象。これって実は似ているんじゃない?と思いました。どっちも不規則に働く力によってわちゃわちゃ「揺らい」でいる。そんな考えから、水槽の中で物理的に起こっている「揺らぎ」と、人々の間のコミュニケーション上で起こる「揺らぎ」、これらがリンクさせられないか?というのが今回の試みとなりました。

おもちゃから空間へ広げてみた

全体図はこんな感じ

アウトプットは児童向けのものとしました。本当は「大人がもう一度福笑いを楽しむ」みたいな感じの方がワクワクするなと思ったりはしたんですが、どうしても大人が遊ぶイメージが自分の中で持てなくて、子供向けにしちゃいました。ちょっと「逃げ」だけど、結局これでよかっただろうなとは思っています。

また場としては、子どもたちが迷わず丸く集まってガヤになれるように、福笑いを中心とした「まちじゅん」の導線を作って、その中で今回爆誕させたかわいい(?)カッパくんにわちゃわちゃしてもらうための案内人をしてもらいました。それが実現できてるかはともかく「どういう空間であって欲しいか」はこだわったつもりだし、コミュニケーションについてのある種の教育ツールになることも目指しました。イメージで言うと、なんとか科学館やらに置いてある感じ。見知らぬ子供たち同士が遊んでくれたら、能動的に他者と関わることを学んでくれたらいいよね。

自分の順番を待つ子どもも
わちゃわちゃ空間を作る一人のガヤ
遊び方からかっぱくんが案内する

ちなみに、作品名は「ふくわらいw」としました。wは水=waterと、揺らぎを生む波=waveと、笑い=waraiの掛け合わせです。あと、wって文字の形がそもそも揺らぎを連想させる気がしていてそこもいいよねって思っています。

感想

授業は最高に楽しかった。
作品は、正直振り返れば「うーん」という感じです。

印刷物のパワーに頼りすぎた気もするし、「揺らぎ」を題材にした結果がそれでいいの?本当?こじつけてない?という自分への問いかけもあるし、そもそもこれはデザインなの?とも思う。けど、初スクで全てに戸惑いながら頑張ったし、こうやって自分への問いを残せたことは良いことなのかなと。ポジティブに捉えて次へ繋げられたらなと思っています。おわり。

(追記)88点でした、高かったっぽくて嬉しい

待っている時も楽しくいてほしい

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