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個人の副業でもOK!『儲からない』を避ける堅実レンタルスペース運営術

どうも、りょー(https://x.com/rental_ryo)です。
2ヶ月くらい前に、運営していた全レンタルスペース※の譲渡もしくは撤退が完了しましたので、このnoteを書きました。

このnoteで書いている『レンタルスペース』とは、『主にパーティーや飲み会向けの部屋(いわゆるパーティースペース)』を指します。レンタルジムやダンス用のレンタルスタジオ、レンタルサロンなどは含みません

最近は数百万円をかけて大きい部屋を借りて内装工事をがっつり入れるレンタルスペースも増えてきていますが、私が運営していたのは、初期費用50万円前後、家賃10万円以下で部屋面積30㎡以下の小さな部屋を借りてのレンタルスペースです

失敗した時に大きなダメージを受けたくなかったので、100万円以下の小資本で始められる部屋のみ運営していました。

それでも赤字撤退は1つもありません。全店舗黒字で、合計で利益500万円ほど出して終了しています。

↓黒字運営だった証拠となるかは微妙ですが、運営していた1店舗分の、売り上げがわかる支払い明細と家賃がわかる書類です


日々の運営も代行会社任せなので手間もかかっていません。
じゃあ、「なんで撤退したのか」というと、理由は2つあります。

1つは、私のストレス耐性

長らくネットで完結する仕事(ツールの開発やアフィリエイト、SNS運営)を1人で運営して生計を立てていたので、少しでもトラブルが発生してクレーム対応するのがストレスになって仕方がなかったんです。

なお、運営代行を入れているのでお客さんと私が直接やり取りすることはありません。たぶんサラリーマン時代の私でしたら普通に運営継続していたと思います。
ただ、私は5年以上前にサラリーマンを辞めて独立しているのですが、脱サラして事業が軌道に乗ってからずっと、「ストレスの溜まる事はやらない」をモットーに生きてきたため、特に対人関係のストレス耐性が0になっていました


そしてもう1つは、「レンタルスペース運営以外にも収入源がある」ことです。

もしサラリーマン時代や、脱サラ直後にレンタルスペースをやっていたら、譲渡も撤退もせずに続けていたと思います。

その頃は、多少のストレスよりも収入増やすことが優先だったので。

ただ、いまはそうではありません。不動産やwebサイトや開発したツールの運営など複数の収入があります。このため、これ以上レンタルスペース運営を続けようと思えませんでした


そのため、レンタルスペース(レンスペ)を撤退しました。

そして、この記事では、そんな「儲かるけど辞めた」私が、レンタルスペースを運営しているときは「この手法パクられたら面倒だなぁ。ライバル増えたら嫌だなぁ」と思って書けなかったことを、
主に『いまサラリーマンをしているけど、副業で収入を得たい』という人向けに、具体的な運営の記録などとノウハウを合わせて書いていきます※。

※これからレンタルスペースを始める初心者の方向けに書くので、内装工事をがっつり入れて大きな利益を狙うような大部屋レンタルスペース運営のノウハウはありません。
小資本×副業でも始められる小さなスペースでどうやって私が儲けを出してきたのか、ということをこのnoteでは書いています。

※主にレンタルスペース運営経験者向けに、このnoteの一部、『実施して効果のあった/なかった集客施策』だけ抜粋して別のnote『2年半のレンタルスペース運営で実践した効果あり/なし集客施策15個』に公開しています。
『競合分析のやり方などはわかるから不要』というかたはそちらをどうぞ。抜粋版なのでこちらより安くなっていますので


この記事の要点は以下3つ
①私がレンタルスペースを始めた理由(レンタルスペース運営のメリット・デメリット)
レンタルスペース運営の実際
実際の収益や具体的な運営方法(有料コンテンツ)

詳しくは①で書きますが、私はいわゆる「大儲け」を狙って「自分の感性で」「誰よりも早く」事業を開始するタイプではありません。
自分が先駆者となり、新しく市場を切り開いて大儲けをするのではなく、そこそこ市場ができあがったところにあとから入っていき、先駆者の情報を元に想定収益と支出を調査、計算してから参入し、『そこそこの収益を手堅くとる』タイプです。

自分の感性や勘ではなく、データと分析、再現性を重視します。

このため、レンタルスペースに参入した理由も、「私のセンスなら、既存のスペースよりももっとおしゃれな、お客様が喜ぶスペースが作れる」という自信によるものではありません。

というか、レンタルスペースを2年半運営してもおしゃれな部屋とか全くわかりませんし、どちらかというとわたしは部屋作りのセンスはないほうだと思います笑。

でも、そんな私でも「レンタルスペース事業に参入しても損はしない。まぁそこそこは儲かるだろう」と思った理由があります。この理由を、①の『レンタルスペースを始めた理由』で紹介します。


②の『レンタルスペース運営の実際』では、私がレンタルスペースを実際に運営した中で感じたメリットデメリットや、実際に私が取り組んだことのあるほかの事業や投資と比べて「レンタルスペースの投資効率とか手間とかどうよ?」ということを書いていきます。

「みんなレンタルスペース始めよう!」「レンタルスペース最高!」とは言いません。レンタルスペース運営は良い点もあれば悪い点もあるので、合う/合わないがあると思います。

でも、2年半の運営で、投資した250万円が750万円になって返ってくる(500万円の黒字)なら、そこそこやってみる価値はあるんじゃないでしょうか。日々の運営で私がしたことは運営代行会社への返信くらいですし。


③の『実際の収益や具体的な運営方法では、わたしが運営していた部屋の実際の収益や具体的な運営方法を画像付きで解説するので、有料にしました。このnoteを②まで読んでみて、実際にレンタルスペースを始めるつもりにならなかったなら、特に読む必要はありません。

無料部分の②までで、
「なんでレンタルスペース始めたの?」
「レンタルスペースって実際儲かるの?」
「どんなことやるの?」
ということはわかるようにしています。

③に書いてあることは、私がこの2年半でやっていたことを具体的に書いているだけです。おまけとして、運営時に利用していた各種マニュアルや実施して効果のあった/なかった集客施策も載せますが、すでにレンタルスペースを運営していて、ある程度手堅く儲けられているかたに目新しいノウハウはあまりないと思います。

また、かなり下準備・調査に時間がかけるので、「ここまで時間かけなくても儲かるよ」というかたもいらっしゃるかもしれません。

ただ、全然ジャンルの違う分野から参入したレンタルスペース初心者の私が実際に行って全店黒字にした方法なので、再現性はかなり高いと自負しています。



なぜ私はレンタルスペース事業に参入したのか

レンタルスペースは『マンションやビルの一室を借りてそこに家具や家電を置き、パーティーや飲み会などの集まりで利用する人に時間貸しをする』という事業です。

こんな感じの部屋を作って、パーティーや飲み会用に貸し出します↓

そして、レンタルスペース運営のメリットデメリットはこんな感じ。

■レンタルスペースのメリット・デメリット

【レンタルスペースのメリット】
①再現性が高い・収支の予想が立てやすい
②初期投資が少ない(50万~100万円あればOK)
③(投資額が少ないので)リスクが小さい
④短期間で収益が出る=短期間で投資金額を回収可能
⑤専門知識があまりいらない
⑥運営の手間がかからない


【レンタルスペースのデメリット】
①レンタルスペース可能物件が見つかりにくい
②集客プラットフォームとなるサイトの手数料が高い
トラブル対応のストレス

【他の事業と比べたデメリット】
・不動産投資と比べると安定性にかける
・アフィリエイトやYoutube、SNS運営に比べると利益率・爆発力にかける


この中で大事な点が、メリットの①②⑤⑥とデメリットの①②です。


レンタルスペースのメリット①:再現性が高く収益の予想が立てやすい

メリットの中でも①の再現性が高く、収益の予想が立てやすい点は特に大事です

たとえば、Youtubeチャンネルの運営とかだと、初期投資数万円で、数ヶ月後には月収100万円たたきだしている人もいます。
でも、それはほとんどの場合、その人のセンスに頼ることになります。ヒカキンのチャンネルの真似をしてもヒカキンのようなチャンネルは作れません。
成功している人をただ真似しても、Youtubeでは成果は中々出ません。また、どれくらいの期間・お金を投資すればどれくらいの収益になるのかの見通しも非常に立てにくいです。
先行者を優遇するアルゴリズムがあることもあり、Youtubeチャンネル運営は事業としての再現性は低いと言えます。

一方で、レンタルスペースは(要点をきちんと理解すれば)そうではありません。人気の部屋があれば、その部屋と似たような部屋を似たような立地に作ればそれなりに利益は上がります

競合のレンタルスペースの料金と予約状況を家賃帯などと合わせて調査をすれば、収支の予想もある程度正確に算出できます

『儲かる部屋がどんな部屋か』ということ突き詰めて分析すれば、先行者に近い利益を上げることができます。

このため、レンタルスペースは事業の成功・失敗が運任せになりにくいんです。

そして、一度勝ちパターンがわかれば、それと同じように出店することでスペースを増やして収益を膨らましていくこともできます



レンタルスペースのメリット②③④:初期費用が少ない&投資効率が良い

メリット②③④の『少ない投資で始められて短期間で回収できる』という点も重要です。

ざっくりですが、レンタルスペース運営の初期費用は、敷金礼金+備品などを全て合わせて家賃の8~12か月分程度かかります。

そして売り上げから諸経費を引いた毎月の利益としては、家賃よりちょっと少ないか、多くて家賃の倍程度となるかと思います。

このため例えば、

・家賃7万円
・敷金礼金や備品などの費用として初期費用合計80万円

という部屋を作ったとすると、この部屋で『運営2ヶ月目から黒字にして、初年度で年間80万円の利益(売上から、各種手数料や家賃などの経費を引いた後の純利益で80万円)を上げる』ということも可能です。

つまり、投資資金を1年で回収できるんです。

上記の金額は、私が実際に運営していたレンタルスペースのおおよその数値を元に書いていますが、ある程度売れてるレンタルスペースを運営している人にとって、それほど違和感のない数値だと思います。

また、1年で回収できるという点もですが、運営1ヶ月目から売上が出て、数ヶ月で黒字にできるという点も重要です。

他の事業、たとえばアフィリエイトやYoutubeでは「お金が全く稼げない」という期間が1年とかあるのもざらです。『稼げるかわからない』まま時間とお金を費やすのは相当ストレスが溜まります。というか、ほとんどの人はこれで脱落します。

それくらい『成功するかわからない』ものを何ヶ月も続けるのはつらいです。

その点、レンタルスペースは(スペースの出し方を間違えなければ)数ヶ月以内にはそれなりに利益が出るので、初期の稼げない期間にあきらめてしまう確率が低く、起業・副業初心者でも取り組みやすい事業だと思います。



さらに、最初に必要な資金が少ないので、リスクが小さいのも大きな魅力です。例えば新築戸建てやアパートの不動産投資だと数千万~数億の資金が必要です。
それだけの金額を費やして万が一まったく入居がなければ人生一発で退場となってしまいます。
でも、レンタルスペースは、欲をかいていきなり大きな部屋を借りたりしなければ、もし失敗しても100万円ちょっとの損失で済みます。失敗しても全然やり直せます。

新しい領域の事業を始めるにあたり『小資本・低リスクで始められる』というのは非常に重要なので、これもレンタルスペースの大きな強みです。


残りのメリットについても補足しておきます。


メリット⑤:専門知識があまりいらない・保健所の開業許可がいらない

レンタルスペースの開業には、民泊や旅館のような法律上の面倒な手続きがいりません。保健所に開業の許可をもらい、チェックを受ける必要がありません。

不動産投資のような、物件の良し悪しを見極める専門知識も、アフィリエイトやYoutubeやSNS運営のようなSEO知識もあまりいりません。

必要なのは、人気があるエリアの見定めと人気を取れる部屋の作り方だけです。エリアの見定め方と部屋の作り方の詳細は有料部分で解説しますが、これも専門知識というほど難しいものではありません。


メリット⑥:運営の手間がかからないから個人の副業でもOK

レンタルスペースには運営代行会社があるので、部屋さえできてしまえば、ほぼ任せきりで運営可能です。

しかも、民泊の運営代行は手数料が売上の20%前後という金額なのに対し、レンタルスペースの運営代行の手数料は売上の5~10%です。任せきりにできてこの値段なのはかなり安いと思います。

実際、私は運営が軌道に乗ってからは、
・料金見直し(四半期に1度くらい)
・代行経由のトラブル対応(数ヶ月に1度くらい)
・運営代行からの質問に対する回答(1週間に1度くらい)
くらいしかやっていません


日々の清掃や備品補充も代行会社に任せることも可能※ですし、自分で外注手配することも可能です。

※代行会社によりますが、清掃などは代行手数料以外に1回1500~2000円程度の料金が別途必要な場合が多いです。私は経費を安くしたかったので、自分で清掃マニュアルを作成して直接外注していました。清掃のマニュアルと外注の仕方は有料部分で公開します。

サラリーマンの副業でもできます

実際、私も本業の片手間に運営していましたし、部屋を譲渡した方の中には、レンタルスペースを副業として運営するために買ったサラリーマンのかたもいらっしゃいました。

譲渡の際にかなり手厚くサポートはさせて頂きましたが、そのスペースは現在、私の時と全く変わらず運営できており、利益を上げ続けています。また、そのスペースの利益をもとに、規模拡大して別のスペース運営も始められています。

それくらい、レンタルスペースは再現性がありますし、運営の手間もかかりません


このような理由から、私はレンタルスペース事業に参入しました。

最初のスペースへの投資は60万円くらいで、最終的には4店舗作り、約2年半で500万円の利益を上げました。
軌道に乗ってからは、運営代行会社と清掃の外注さんへの連絡くらいしかレンタルスペース関連の仕事はしてないので、それでこの利益なら、まぁそこそこ良かったんじゃないかなと思っています。


ただ、じゃあ、最初から全部順調だったのか?というともちろんそんなことはありません。


全然順調じゃなかったレンタルスペース運営

私はざっくり3日くらいの下調べをして「儲かりそうだしやってみよう」と思ってレンタルスペース事業を始めましたが、ほんと最初は全然順調じゃなかったです。


・出店するのはこのエリアで良いの?
・レンスペ可能な物件はどうやって探せばいいの?
・本当にこの部屋で始めていいの?この家賃適正なの?
・料金はいくらにする?
・どんな部屋の雰囲気にすればいいの?
・スペースの紹介写真どんなのがいいんだろう
・お客さんほんとに入るんだろうか?
・運営代行会社どこがいいんだろう?
・住宅用の火災保険でいいの?
・クレームとか大丈夫かな



人脈もないのでほんと全部一からでした。わからないことだらけだし、不安だらけでした。

なので、まず、出店予定だった大阪で人気のあるレンタルスペースとあまり人気のないレンタルスペースを合計で5店舗くらい使ってみてました。

そしてそれと並行してネットを用いた競合分析をして、人気のあるレンタルスペースの共通点と人気のないレンタルスペースの共通点を洗い出し、収支シミュレーションをしました

そしてその結果をもとに、『この条件の部屋なら儲かる』と思った部屋を探して不動産仲介のお店を回りまくって、レンタルスペースできそうな物件はないかを聞いていきました。


ただ、ここで大きな試練がありました。

■レンスペ可能物件見つかんねえ

まーーー、レンタルスペースOKな物件見つかりません。たぶん、電話と直接訪問合わせて100件くらいは聞いたんですが、とにかく見つかりませんでした。

そして、「レンタルスペースをしたいんですけど…」といったとたんに態度がめちゃくちゃ変わる不動産仲介業者さんがいて、それに心えぐられていました。

それまで
「どんな物件お探しですかー?」
とすごく親し気に話しかけてくれてたかたが
「あ、それはないですね(はよ帰って)」
と急に態度が変わるのはコミュ障には中々心に来る
ものがありました。

営業をやられているかたからすると「そんなのでなんでダメージ受けるん?」と思われるかもしれないのですが、とにかく私はコミュ障で対人関係のストレス耐性が0なので「もうやめようかな」と思うくらいには凹みました笑。

ただ、それでもいくつかレンタルスペースを見て回り、ネットを使っての競合調査をしたことで、『やればおそらく儲かる』ということは読めていたので、「しんどいのは今だけのはず」と思い、さらに電話をかけました。

そして幸いなことに、地道に何度も不動産仲介さんに顔を出して物件を探すことで、探し始めてから2週間くらいでレンタルスペース可能な物件を見つけることができました

そして、そのレンタルスペース可能な物件を見つけてくれた仲介さんにお願いすることで、2店舗目はわりとスムーズにみつかりました




【補足1】
レンタルスペース運営に慣れてきたとしても、物件探しはかなり泥臭くなると思いますが、いまはもうちょっとだけ効率的なやり方をしています。それは有料部分に書きます。

ただ前提として、『レンタルスペース可能物件を探すのは仲介さんにとってめちゃくちゃ面倒』ということを理解しておくことは重要です。

(少なくとも私が仲介さんに聞いた限りでは)レンタルスペース可能物件って、仲介さんも、管理会社かオーナーに電話しまくって探してくれてるので、正直手間に対して報酬が見合ってません。
そのくせ、民泊やレンタルスペースが流行っているので、軽いノリで「レンスペしたいんですけど、何かいい物件ありますー?いい物件あったら連絡してー」と連絡してくる人が多いみたいです。そしてがんばって探して連絡してみたら音信不通だったりするそうです。そりゃうんざりします。

なので、レンタルスペース可能物件を見つけたかったら、とにかくいかに仲介さんに『この人は本気で探してる』『この人のためならがんばってあげてもいいかも』と思ってもらえるように行動するかが重要だと思います。



【補足2】
『民泊・レンタルスペース専門』の不動産仲介サイトもあったりしますが、私はそこは使いませんでした。単純に家賃と想定利益の収支が合わない物件が多かったのと、ネットに『レンタルスペース可能』と大きく書かれているのでレンタルスペースしたい人が集まって、競合がめちゃくちゃいるマンション・ビルであることが多かったためです

今ならSNS上でレンタルスペース可能物件を紹介してくれるかたもいらっしゃるので、ネットで探すならそちらから探したほうがいいと思います

レンタルスペース可能物件って、圧倒的に貸主側が強いんです。それなのにネットに大々的に出てるのに残ってる物件って、やはりそれなりの理由がありますので



■集客プラットフォーム(インスタベース・スペースマーケットetc)の手数料高すぎ

運営を開始して最初にしんどかったのが、集客プラットフォームの手数料の高さです。下調べの段階で知ってはいたんですが、実際にやってみるとこれが本当に痛かったです。

レンタルスペースは、
・インスタベース
・スペースマーケット
というサイトに登録して集客することがほとんどです。
これらは、ホテルで言う『じゃらん』や『楽天トラベル』、民泊で言う『Airbnb』『Booking.com』にあたるサイトです。

ほとんどの人は、まずここ経由で新規のお客さんを得るんですが、レンタルスペースのこの2つのサイトは、他と比べて手数料がとんでもなく高いんです。
・じゃらんや楽天トラベル:10%前後
・AirbnbやBooking.com:15%程度
に対し、なんと30~35%

わたしはAmazonなどでショップとして商品を出したこともあるんですが、売り上げの30%以上も持っていくプラットフォームは初めて経験しました。

運営代行も入れていると、追加で5~10%支払うことになります。

100万売り上げても、自分の手元には60万円くらいしか入ってきませんさらにここから家賃や水光熱費などが引かれます。

事前調査で理解していても、実際に売り上げからこの手数料が引かれているのを見ると、「手数料高すぎ…」と嘆きたくなります


まぁその手数料引かれても儲けは出るのですが…


■騒音クレーム。解決したけどほんと申し訳ない

この騒動が起きたのは、レンタルスペースの運営を開始してから半年後くらいのことです。マンションの一室を借りて運営していた1号店で起きました。

運営代行会社から

『近隣のかたから「運営しているレンタルスペースの騒音があるので何とかしてほしい」と電話がありました』

という連絡が入りました。


詳細を聞いてみると、どうやら、私の運営しているレンタルスペースを利用した人が深夜に何度も部屋を出入りし、かつ近隣に響き渡るような大声を出しながら飲み会をしていたみたいです。

そしてその日、その騒音のせいで隣人の方は眠れなくなってしまったとのことでした。

それを聞いた時、真っ青になりました。そして運営代行会社にそのかたの連絡先を聞き、すぐさま直接電話をして謝罪しました。

幸い、そのかたは非常に冷静なかたで怒鳴られたりはしなかったのですが、「とにかく騒音をなんとかしてくれ。具体的な対策を立ててくれ」とおっしゃられました。

そこで、
・防音マットを設置
・利用人数を昼間でも減らす
・深夜営業の取りやめ
・音量を計測し、一定の音量を超えると警告を発する機器を設置
などの対策を行い、そしてそのかたに対策を行ったことをご報告しました。

結果、これが効果があったようで、幸いなことにこれ以降騒音クレームは起きなくなりましたが、普通に生活をしている隣人のかたに迷惑をかけてしまったのは本当に申し訳なくてたまらかったです。

これ以降、私は出店する基準を地下室や1フロア1部屋の部屋など、『騒音クレームにならないだろう部屋』のみに絞り、出店するようにしました。

■その他にも細かなトラブルが発生

上記の件以降、「そもそも騒音クレームになりそうなところには出店しない」という方針を取っていたので、私が直接対応しなければならないような大きなクレーム・問題となったのは上記の1件だけです

ただ、それ以外にも
・ゴミを捨てずに部屋に残したまま立ち去る
・ボードゲームなどの備品を壊す
・虫が湧く

など、ちょこちょことトラブルがありました。

お客様からのクレームが私に直接来ることはありません。運営代行会社が連絡を受け、返しています。虫などに対する対策や緊急清掃も、基本的には清掃を外注しているかたが実施してくれます。

でも、トラブルのたびに
・ゴミ放置…いま使われているお客様は何も悪くないのに迷惑かけてしまった
・備品壊れてる。どんな使い方したらこうなるん。。大事に使ってよ…
・せっかくのパーティーなのに虫が出てしまって申し訳ない

と少しずつストレスが溜まっていきました。

特に『普通に使ってくれて掃除もきちんとしてくれるお客様に迷惑をかけてしまう』ということに対するストレスが大きかったです。


そして運営2年半の中で徐々にストレスが溜まっていった結果、私は『レンタルスペース、儲かるけど撤退しよう』という結論にいたりました。

このちょっとしたトラブルへのストレスを許容できるかが、レンタルスペース運営を継続できる人とそうじゃない人の分かれ目だと思います。


副業目線で見る他の事業とレンスペ運営の比較【初期費用・利回りなど】

レンタルスペースと、これまで私がやってきたいくつかの事業+レンタルスペースと似た事業形態である民泊を比較します。

なお、稼ぎたい規模によって必要な投資金額や時間は全然違うので、月5万円の利益を安定的に出すのに必要な金額や時間で記載しています。
また、本業としてフルコミットした場合と副業で始めた場合も大きく事情が変わるので、副業でやる場合の想定で作成しています。

※表内の評価は私の感覚をベースに書いています。例えば『レンタルスペースよりもクソリプがいっぱい来るYoutubeのほうがストレスたまる!』という人もいると思いますが、私はそれらにはほぼダメージを受けなかったので、ストレス『小』となっています。

※Youtubeなどの投資効率(利回り)が『-』となっているのは、初期投資がほぼいらない&成功したら利益が青天井なので書く意味がない(成功したら利回り5000%~・失敗したら0以下など)ためです

※民泊は、やっている人から実際に聞いた話を元に記載しています。


他と比較して、レンタルスペースは正直、成功した時の爆発力には欠けます。似た業態である民泊と比べても利益率は低いと思います。

成功したとしても、「1年目で年1000万円利益!」とかは、よっぽどの資金がない限り無理です。そして、資金が大量にあるのでしたら、融資が受けやすいし安定性もある不動産投資のほうが向いていると思います。

ただ、その代わり、民泊のように保健所への許可申請などの知識はいりません。必要な投資額も50万円程度からでOKで、内装工事もなくて大丈夫です。

不動産投資のように大きな金額が必要となることもありません。アフィリエイトやYoutubeのように『検索アルゴリズムが変わって、月100万あった利益が急に0になる』といったこともありません。

運営の手間もかからないので、『本業の片手間で、副業として小資本・小リスクで手堅く稼ぎたい』という方に向いているビジネスだと思います。


具体的に私がどのように考えてレンタルスペースを運営したのか?という点は、有料部分で実際の運営記録と共に紹介します。


エリアの選定方法から部屋の選び方、作り方までかなり細かく具体的
に書いているので、完全初心者のかたでもわかりやすいと思います。

上でざっくりと紹介した出店前の収益シミュレーションや、運営代行会社の比較、集客に効果のあった施策なども合わせて紹介しますので。


↓↓↓以下有料↓↓↓

初期投資100万以下×個人の副業でもOK!『儲からない』を避ける小部屋レンタルスペース運営術

※※※注意※※※
このnoteは、主にレンタルスペース運営初心者のかた向けに、私の具体的な運営収支、出店基準、運営方法、効果のあった/なかった集客施策を書いたものです。

・実際に話をした各運営代行会社の違い
・清掃などの外注マニュアルやお客様案内資料

も書いていますが、レンタルスペース運営の裏技的なものはありません。また、あくまでも私が実際に運営してきたスペースの経験に基づくものを書いているので、内装工事を入れるような大部屋スペースの運営についてのノウハウは一切ありません。

ただ、まったく違うジャンルから参入した私が、1部屋100万円以下で始められる小部屋レンタルスペースの運営において、
・どういう分析をして
・どういう工夫をして
・どれくらいの収益を上げたのか
という実践記に近い
ものです。

レンタルスペースをすでに運営している方からすると「知ってるわー」という内容が多いかもしれません。また、事前調査や分析、収益シミュレーションなどの面倒なこともするので、「こんなめんどくさいことやらないでも儲かるよ」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

実際、ここまでやらなくてもという部分はあるかもしれません。

でも、全然違うジャンルで事業をしていた私が、一からレンタルスペース運営を始めて、本業の片手間の運営で全店舗黒字を出せた方法なので、これから小資本でレンタルスペースを始めたい方が取り組む方法としては、再現性が高い内容だと自負しています。

『手間をかけてでも損を避けたい、堅実性を重視したい』そんなかたの参考になれば幸いです

※レンタルスペースをすでに運営しているかたで、『実施して効果のあった/なかった集客施策だけ見たい』というかたは、別のnote『2年半のレンタルスペース運営で実践した効果あり/なし集客施策15個』に抜粋して記載していますので、そちらをどうぞ。

※本noteの有料部分では、私が利用していたお客様案内資料や外注用マニュアル、エリア選定のためのツールなどを公開していますが、いずれの資料も再配布はご遠慮ください(お客様案内資料を運営スペースのお客様に送付することや外注のかたに外注マニュアルをお送りすることは問題ございません。セミナーなどで再配布しないでください)。
また、これらの資料の利用によって何らかの損害をおっても私は一切の責任を負いませんので、ご自身の責任においてご利用のほどよろしくお願いいたします


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