なぜ僕はGatherの中で働きたくなるのか
こんにちは。ryo-endoです。
職場のLAPRASでバーチャルオフィス Gather を試験導入して一ヶ月ほど経ちました。
毎日、自宅の仕事部屋からバーチャルオフィスにサインインして、チームとの会話やミーティングを行っています。
ふと気づくと「ひとりで集中してタスクを処理したいとき」に、バーチャルオフィスで屋上の席に移動して仕事をしていることに気がつきました。集中するならGatherをサインアウトしてしまうほうが合理的な気もするのになんでだろうと感じたので、僕なりに深堀りして考えてみたいと思います。
オフィスでのルーティンを再現している
もともと僕は、働く場所を変えることで仕事の気持ちを切り替える習慣を持っていました。
オフィスで働いていたときには、窓際の席に移動したり、休憩スペースのヨギボーに座ってみたり。ノートとペンだけ持って近くのカフェに行ってみたこともありました。物理的に場所を変えることで頭のスイッチを切り替えるって方は結構いるんじゃないかと思います。
今回の件も、バーチャルオフィスの中でアバターを動かすことで、僕がすでに持っていたルーティンを再現しているのだと考えて間違いはなさそうです。
ではなぜ、歩いたりなどの身体活動を伴わないバーチャルの移動にもかかわらず、頭は簡単に騙されてスイッチを切り替えてくれるのでしょうか。
バーチャルオフィスでも思考の流れは同じ
まずはバーチャルオフィスの屋上に移動するときの"頭の中"を書き出してみます。
身体的な活動は伴っていませんが、思考の流れはオフィスで働いていたときとほとんど同じですね。
そして思考は身体に影響を与えます。
梅干しを思い浮かべただけでツバが出たり、映画の怖いシーンを思い出しただけで身体が強張ったり。スポーツ選手のイメージトレーニングでも、運動をイメージすると実際の活動と同じ脳の領域が活性化しているという報告があります。(運動イメージと運動パフォーマンス.水口暢章,彼末一之)
このようなことから、実際に移動をしなくても思考をトレースすることができれば、脳が騙されてスイッチを切り替えてくれるのではと考えています。
でもそんなに簡単に思考をトレースできるの?と思われるかもしれません。これは実際にGatherを体験してもらうのがいちばんなのですが、Gatherの中で過ごしていると「どこに座ろうかな?」「ここは周りに人がいるから安心するな」みたいなことを本当に自然と考えているのです。
Gatherでの生活は"はじめて"ではない
ではなぜ他のバーチャルオフィスサービスではなくGatherなのでしょうか?僕はGatherのバーチャルオフィスがまるで二次元RPGのようであることが大きく関係していると考えています。
僕らの世代はファミコンやスーパーファミコンといった二次元RPGが全盛期の時代を過ごしてきました。画面の中のドットで描かれた主人公に自分の名前をつけ、考え、行動し、ゲームの世界を冒険することが毎日の(もうひとつの)生活でした。
つまり二次元の世界に自分の身体活動を投影することは"はじめて"ではなく、子供の頃からあたりまえのようにやっていた"慣れ親しんだ生活"なのです。
だからこそトレーニングをしなくても、アバター同士の距離感や気配も敏感に感じ取ることができる。アバターの動きからその人の個性を想像したり、マップ上に描かれたオブジェクトからその場所の居心地を考えるという高度なことも無意識のうちにできてしまう。
そしてそんなGatherのバーチャルオフィスであれば、オフィスで働いていたときのルーティンを再現するだけで気持ちのスイッチが切り替わることもありそうなことだと僕は結論づけました。
どうしてオフィスでのルーチンをバーチャルオフィスでもやってしまうのだろう?という問いかけから始まった考察でしたが、自分にとってGatherでの体験が心地いい理由まで気づきを得ることができました。
最後まで読んでくださってありございます。
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