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未来の自分へ|日記

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誰の役にも立たない、双子座AB型の頭の中。脳みその筋トレをはじめました。
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#回想録

知識がないと古本屋は務まらない│回想記6

あまり面白い展開になっていかない、自分語り。それでも続けます。 昨日は、古書に関わることで、自分の知らなかった、現役時代の祖父を感じられた……というような話でした。 さて、今回は、ネット古書店としての出品作業について話します。 最初のうちは、自社在庫(版元在庫品と研究資料≒祖父の蒐集した古書)を店頭に並べていきます。古書店なのに、ある意味、仕入れをせずにスタートしているのは、かなり特殊ですね。 大まかな流れとしては…… 古書の清掃 状態確認(外観・刊行年等の確認)

祖父の大きい背中│回想記5

続いてます、自分語り。前回は、祖父や父がやっていた仕事をまったく知らない自分に愕然とした……というような話でした。 今回は、わたし自身はまったく知らなかった「甲陽書房は山梨県では有名なはず」という父の言葉をうけて、山梨県古書籍商業組合へ加盟しにいく……という話です。 まぁ、実際のところ、創業者の祖父は他界してしまいましたし、父も大病を患い、開店休業状態ですので、有名“だった”という感じではあります。 ところで、甲陽書房の名前の由来ですが…… ……と、父の言葉を借りると

親の仕事を知っているか│回想記4

続きます、自分語り。10年前にやっていたことを振り返っているだけですが。それでも、自分が何を大事にしてきたかわかるよう気がするので、たまにはオススメです。公開する意味があるかどうかは謎ですが。 さて、今回は、インターネット上で古書店をはじめた際のことを書きます。 いまのように、無料でネットショップを開けるというような便利なサービスはありませんでした。それに、わたし自身も工学部出身とはいえ、Webにそんなに詳しいわけではない状態だったんですね。 学生時代はみんながパソコン

古書部の役割│回想記3

自分語りが続きます。オジサンになったということですかね……。 昨日は「古本」と「古書」の違いについて書きまして、まずは「古書」を扱っていく方針にしたという話でした。 祖父の立ち上げた出版社の名前は「甲陽書房」ですので、単純に「甲陽書房古書部」という屋号……というか、部署名というか……みたいな名称といたしました。 ところで、開店休業状態の出版社を復興させたい……ということだけど、そもそも祖父の跡を継いだ父が目の前にいるんだから、父から編集のことを学べば良いじゃん……ってい

古本ではなく古書を扱う│回想記2

昨日から突如として始めた、自分語り。前触れがなかったので、いまから古書店を始めるかのように思われた方も多かったようですが、これは10年前の話です。 ただ、こうやって振り返ってみるのも、自分の在り方が見直せて、とても良い機会となっています。たぶん、しばらくの期間続きますが、お付き合いください。 なお、まったくの未経験ながら、出版社を立て直すという暴挙に出た経緯については、一応、去年に固定記事として掲載しています。よかったら、お目通しいただければと存じます。(恥ずかしい……)