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プロジェクト開始時に確認すべきこと=PMの動き方=

プロジェクトマネジメントの初動に、
プロジェクトマネージャーとして確認した方が良いことをまとめます。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト開始時に、
プロジェクト計画書を資料としてをまとめます。

そのプロジェクト計画書には、
以下の要素が含まれる事が一般的です。

  1. プロジェクトの背景と目的

  2. プロジェクトのスコープ

  3. 課題とソリューション

  4. マスタスケジュール

  5. タスク・成果物一覧

  6. プロジェクト体制

  7. 管理方針(会議体制)

プロジェクトの背景と目的

プロジェクトの背景と目的は、
プロジェクトを管轄する事業部目線で記載されることが多いと思います。

ドキュメントとしては、その目線感で問題ありませんが、
PMとしては、もう少し高い視座で状況を把握しておいた方が良いかと思います。

具体的には、
・該当部署が属する、市場環境はどのようになっているのか?
・その中で、株主はどのような期待値を持っているのか?
・それに対して、経営層は何をしようと考えているのか?

あたりから、今回のプロジェクトの立ち位置を理解すると良いです。

プロジェクトは生ものなので、突然要件が変わることはあります。

そして、この要件変更は、
上層部からの司令で変わることもありますので、
プロジェクトの背景を高い視座から抑えておくことは有用です。

マスタスケジュール

プロジェクトが開始される前の時点で、
プロジェクトのマスタスケジュールは決まっている場合が多いと思います。

このマスタスケジュールに関しても、
そのマスタスケジュールが設定された背景を理解しておく必要があります。

例えば、ある機能を設定されたマイルストーンまでに、
リリースしなければいけないのはなぜなのか?

事業計画に対して、不足する売上をリカバリする必要があるかもしれないし、
株主に対して、アピールする素材が他に無いからかもしれないし、
すでにプレスリリースで公表してしまっているからかもしれません。

プロジェクトが当初設定されたマスタスケジュール通りに終わる事が理想ですが、想定外の出来事があり、難しい場合もあります。

その様なときに、マスタスケジュールが設定された経緯を理解しておくことで、代案を提案したり、柔軟に交渉することができます。

プロジェクト体制

プロジェクト体制として、
プロジェクトメンバーとその役割を確認します。

ここで確認しておくべきことは、
まずは、プロジェクト内のちから関係です。

プロジェクトの中で、役職に関わらず、
実質的な意思決定(キーマン)は誰なのか?

そして、意思決定者の相談相手(ブレーン)は誰か?

を抑えておきます、

これら、キーマンとブレーンの意見や感情に、
留意しておくとプロジェクトが安全に進みます。

また、各メンバーがプロジェクトに対して、
どのような欲求を持っているのかも理解しておく必要があります。

・プロジェクトを成功させて、自分の手柄にしたいのか
・他の仕事が忙しいから、あまり関与したくないのか
・できるだけ、少ない予算でなんとかすませたいのか

各メンバーのプロジェクトへの欲求を抑えておくことで、
感情的なしこりが無い、円滑なプロジェクト運営が可能になります。

プロジェクトマネジメントを安定運用させるポイントは、
・どこまでの視座で考えられるか?
・どこまで、メンバーの感情を理解し、配慮できるか?

が重要かと思います。

したがって、これまで書いてきたようなことを
プロジェクト初期に抑えると色々とメリットがあります。


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