企業・事業理念(MVV)策定の解像度
企業理念作成についての考察です。
企業理念や事業理念を策定する時は、通常MVVと呼ばれるMission、Vision、Valueを定義します。
また、最近は、それと併せて、Purposeと呼ばれる自社の存在意義や存在理由を定義する企業・組織も増えています。
今回は、それらMVV+Purposeの関係性について整理します。
時間軸と包括範囲による分類
MVV+Purposeは、時間軸と包括範囲で関係性を整理すると分かりやすいです。
MVV+Purposeのどこから定めれば良いかというルールはありませんが、Visionから定めるのが定めやすいと思います。
Visionは未来の時間軸の中で、自分たちがゴールや目標を達成した時に、自分たちが見る世の中の絵姿になります。
Visionで実現する世界観の中で、現在、自分たちが取り組むテーマや領域を抽出したものがMisionになります。
また、Visionを実現するために、自分たちがどのような価値観の基、行動をするかを落とし込んだものがValueになります。
そして、それら、未来、現在と過去までを含めた時間軸を含めた上で、自分たち組織と社会がどのような接点・縁起を持ちうるのかを定義するものがPurposeになります。
各用語の定義
MVV+Purposeの各用語の定義についてです。
Vision
「ゴール達成時に見える光景(絵、映像)は?」を定義するものです
「視座の高さ」、「時間軸」、「解像度」を意識すると、策定しやすい
人(生物)は視点を合わせた方向に移動する仕組みになっています(例:車の運転、ダイビング)。Visionを提示することで、人々の視点を揃えることで、組織を同方向へ向かわせることができる
Mission
「自分たちの取り組む主活動」を定義します
「どの様なテーマを軸に活動を行うのか?」を定義します。テーマの軸に関しては、インダストリーや顧客群、課題やテクノロジーのテーマなど、様々な軸で設定可能です
どのような領域で、課題解決を目指すのか?
Value
「行動レベルで、何を優先するのか?尊重するのか?」を策定します
行動や思考の優先順位の重み付けを行うことで、組織文化が醸成される事になります
あくまで、定義するのは価値観であり、ルールではありません
組織文化や価値観は中長期的に組織の強みの源泉になる為、明確に定義し、浸透させる必要があります
Purpose
「社会の中での、自分たちの存在意義は?社会から何を期待されているのか?」を考えます
過去から未来を含めた時間軸を対象とするため、MVVの概念を包括します
しかしながら、MVVが無い状態でPurposeを定義するのは、空中戦になってしまい難易度が高いと思います
以上、MVV+Purposeの策定に関して、解像度を上げるでした。
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