【2月エッセイ課題】 ひとりで作曲しますか?それとも誰かと共同で作りますか?

※この記事はオンラインの「さっきょく塾」のために書かれたものです。

さっきょく塾の2月のエッセイ課題です。

ジャズの世界では、専業の作曲家でなく、プレイヤーが自身のプロジェクトやバンドで自作の曲をやることがとても多いです。
しかしジャズの演奏のために私は自作の曲を書いたことがありません。ジャズの演奏においては、スタンダードナンバーといわれる有名曲を即興的に解釈して自由に演奏することに喜びを感じているからです。

ジャズを離れた時でも、作品を作る時に「自分の言いたいこと」はあまりないなーと感じています。(「作ってみたい美しい世界」というのは自分の中にあるのですが、それを人前で発表する必要があるのかよく分からないのです。)

なので作品制作においては、自分の中から何かを発信するよりも状況や制約をどう解釈するかということに面白さを感じています。
そのような意味ではコラボレーション作品は好きです。今もコンテンポラリーダンサーの方と作品を作っていますが、提示される素材やアイデアに対して回答を考えていくのは面白いです。自分が自由に考えている時には出てこないものが出てきます。でもそれは自分がもともと持っている面の一部だとも感じます。

自分で全てを決定しない方が、結果的に自分がよく出る事もあるのかもしれません。

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