「日本人であることは、作曲家としての自分にとって重要ですか?それは、どのように音楽に影響している/していないと思いますか?」に対する答え

※この記事はオンラインの「さっきょく塾」のために書かれたものです。

自分が日本人であることが音楽家としてどういう意味があるのかという問題は、20代前半の頃にとてもたくさん考えていました。
ジャズ系でもクラシック系でも、結局他の国の人たちの伝統的なもので、それを一生懸命学んで名誉外国人みたいな立場を目指しても不毛なのではないかと思っていました。
かと言って日本の伝統的な音楽を聴いてもちっとも良いと思えず、行き詰まっていました。

とはいえ僕はずっと日本で暮らしているので、いろいろなことを本を読んだイメージだけで捉えていました。

よくよく考えてみると、ある文化が発展していく時というのは異文化と接した時が多いです。誤解や勘違いがあったとしても(むしろそういうものがあるからこそ)異物として別の文化に入っていくのはとても豊かなこと。
もっと早くそう思えていたら良かったなー、と思います。

今まで自分は日本にずっといて、きっとこれから他の国の人達と関わっていきます。今は国籍に対してあまり何も感じていません。日本人であることの重要性や影響は、他の国の人と関わった時に周りの人があれこれ判断して言ってくれるのだろうと思います。

記事が役に立ったと思った方や心が動いた方、もしよろしければサポートお願いいたします。記事を書いていく励みになります。