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ショートドラマから「名作」は生まれるのか?という疑問を書いてみた件。

私は世代的にフジテレビ「月9」が絶好調だった世代である。アニメは30分、ドラマは1時間がデフォルトの感覚だ。

YouTubeでもショート動画が人気となっているように、今度はショートドラマが台頭してきている。

スタートアップの「GOKKO」が中国の制作会社「嘉書科技」と組み、60話近くからなるショートドラマコンテンツを提供する。4月中にも公開という事なので、すでに公開もされているかもしれない。ちなみにこの「GOKKO」は「ごっこ倶楽部」として、すでにショート動画やドラマをガンガン提供している会社である。今回のショートドラマ(つなげて90分程度の長編ドラマになる)は原作を中国の制作会社「嘉書科技」が担当する。
ドラマの一番肝となる「原作」を中国側が制作する点で考えると、中国がこの「ショート」分野でいかに先行しているかが推察できる。

ショートドラマ市場は中国では年1兆円規模ともいわれ、米国でも利用が広がっている。1話90秒ほどと手軽で、日本でも時間の効率的な使い方にこだわる若年層中心に広がる可能性があると言われている。

ドラマは嘉書科技が日本市場向けに開発したアプリ「TOPSHORT」にて配信をする。アプリ自体はすでに提供されているもので、ポイント購入や月額定額制で視聴していくシステムとなる。

「短尺」「縦型」コンテンツはZ世代ら若者を中心に市場を伸ばしてきた。TVが中心だった世代には違和感があると思うが、普段からTIKTOKで慣れている人には、縦型でのドラマ視聴も気にならないのだろう。

私も電車に乗った時にYouTubeを観ていたりするが、がっつりスマホを横にすると、いかにも「私は動画見てますよ」感が出てしまいちょっと恥ずかしかったりする。その動画がゲーム実況とかだと尚更照れる。
その点スマホが縦のままだと、LINEしているのかテキスト読んでるのかアプリ使って勉強しているのかはわからないが、なんとなく生産的なことをしている感じがする。(そう思うのは私だけだろうか?あと、動画視聴が生産的でないとは言えないけどね)

ただ、長編ドラマというのは基本ストーリーを追っていくものである。映像の中に感傷的な「間」を入れることもあるし、それを60秒や90秒で切ってしまって、長編ドラマは成立するのだろうか?という疑問もあるのだが、縦型ショートドラマに長けている中国企業はそこを上手に編集して興味を引き付けているようだ。すごいな。

そんな感じで「縦型」はともかく「短尺」をつなげてホントに名作ドラマなんか作れるのかな~なんて思っていたその時、「おい、ちょっと待てよ」と私の脳内から遠い記憶が語り掛けてきた。

私の最も好きな小説は、司馬遼太郎先生の「坂の上の雲」である。そしてこの「坂の上の雲」は、昭和43年4月22日から昭和47年8月4日の約4年半にわたり産経新聞夕刊に1296回掲載された作品だ。要は「細切れ」状態で、何度も掲載された形だ。それは「短尺」をつなげて「長編ドラマ」を作ることに似ていないだろうか?

私は連載当時まだ生まれていないのだが、当時の青年たちはワクワクする娯楽小説を(大江健三郎先生ら純文学がイマイチ合わない青年たちは、司馬遼太郎先生の作品を娯楽小説として楽しんでいた)食い入るように読み、明日の続きを首を長くして待っていたらしい。

そう考えると「短尺」をつなげることはドラマを楽しめない理由にはならない気がする。もちろん「名作」が生まれない理由にも。

実際すでにショートドラマを楽しんでいる若者は多いようだし。

私もこれを書いている途中で実際に「TOPSHORT」アプリをダウンロードしてみた。

韓流っぽいドラマが並んでいるが・・・一度視聴してみようと思う。

また感想など書くかもしれないので、気になる方は是非フォローをお願いします。

今日はここまで!

引き続き、どうぞよろしく。

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