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HMA(Hull Moving Average)ハル移動平均線

note概要

このnoteでは私が使っているHMAの使用方法を2つ紹介します。
どちらも簡単で汎用性が高く、どの手法にも組み入れる事ができると思うので今のご自身の手法に+して組み立ててみて下さい。
私は、為替の勉強は全て独学でやってきたので、テクニカルの教科書と比べて真逆の事を言っているかもしれませんが、検証して有効と結論付け現在も使用している方法です。読み終わった後ご自身でも検証してみて理解度を深めて下さい。
私のHMAの使用方法はHMA(ハル移動平均線)の転換点が大事になってきます。トレーディングビューにもMT4・MT5にも外部インジケーターとして上昇と下降で色が変わるHMAインジケーターがあるので「HMAインジケーター」とかで調べて色が変わるHMAを使用するようにしてください。
(tradingviewでは、HMA(ハル移動平均)ではなくHMA Coloredを使用してください。)


ハル移動平均線の説明


ハル移動平均線は簡単にいえばSMAやEMAより敏感にローソク足に追従する移動平均線です。
ハル移動平均線の一般的な使い方等はOANDAさんのページに詳しく書いてあります。


ChatGPTの返答


自己流ハル移動平均線の使い方その①

抵抗ライン支持ラインとして使用する。
HMAの転換点を高値安値レジサポとして、そこを基準に水平線を引く方法です。

ローソク足が綺麗なトレンドを刻んでいて、綺麗な反転を示していれば、水平ラインも引きやすいですが、汚い場合どこが正解の水平ラインだ?と悩む時も多いと思います。

例えば画像1のチャートの白枠部分


画像1


画像2

ぱっと見ただけでも簡単に4つの水平線が引けてしまう。どの水平線を意識すれば良いか分からない。実際にトレードをせず静観するというベースであればこの4つの水平線を合わせて「ここら辺が支持帯で、ここを明確に抜けていったら次は…」と考えられるので有効なラインになりますが、実際にトレードをするとなると、邪魔な水平線になってしまう。
こういう時にHMAを基準とした水平線が特に有効になります。
(私は、綺麗なチャートでも基本的にはHMA基準で水平線を引きます。ローソク足基準で引いた水平線よりHMA基準で引いた水平線の方がドンピシャで反応する事が多いからです。)


HMAを表示したチャート

HMAを表示したチャートを見ると、上から2番目の水平線(129.194)が正解の水平線になります。
実際に、白枠の右側の水平線まで落ちてきた時はHMAの転換した価格の水平線をタッチして反転しています。
ここまで綺麗にタッチして直ぐにヒゲを出して反転するのは稀ですが、案外多く、過去チャートをちょっと見ればどの時間軸であれ、どの商品であれ直ぐに見つけられると思いますので、ご自身で見つけて今のご自身の手法に組み入れてみて下さい。
利確ライン損切ラインとしても勿論使う事が可能です。


この画像では白枠の中でかなり荒れた相場です。このようなチャートが汚い時にHMAは効力を発揮します。
HMAが転換した所に水平線を引くと白枠の中でしっかり抵抗ラインとして機能しているのが分かると思います。
更に細かく見ると、

黄色の水平線の転換地点でも支持されて反発しているのが確認できます。
 
そして、白枠の右側、急上昇が入ったとき、これは、日銀次期総裁のヘッドラインでの上昇、月曜大きく窓開けをした時の相場。
水色のHMA高値ラインと黄色のHMA安値ラインどちらも良い水平線ラインだった。
綺麗にレジサポしている事が確認できる。

ここでHMAではなく、上画像の白ラインの様なヒゲ等で水平線を引いていたらレジサポ転換を確認できなかっただろうし、MTFで水平線を活用し、下位足でトレードしていた場合、レジサポラインを強く抜けたので、全戻しあると思い込み、底値売りをしていた羽目になっていた可能性だってある。
 
HMAは、こうした水平線ラインを引く際になるべく自分の心理を無視できる裁量の入る余地をなくした水平線がいつでも引けるのが魅力な点になります。

自己流ハル移動平均線の使い方その②

トレンドレンジの確認に使用する。
②に関しては非常に簡単で、
上昇トレンドの場合、HMA転換点安値を切り上げていて、前回高値(HMAの転換点)をHMAが超えたら上昇トレンド継続と考えます。
下降トレンドの場合はその逆。
ダウ理論と同じような使い方をします。

私は、ダウ理論と一緒に使っています。
性質的にダウ理論の方が早くトレンドが認識できトレンドの終わりもダウ理論の方が早く認識できます。ですので、主にはダウ理論でトレンドを見ますが、補助要員としてHMAのトレンドも見ます。


画像の白枠の様なHMAが頻繁に転換しているときはレンジ相場になります。
しかし、チャートを縮小してみてみると、現在はレンジであるけれど、前回高値をHMAがブレイクしているので上昇トレンドの中でのレンジである事をパッと見で判断できます。
白枠の右側の赤丸部分も同じように前回高値をHMAが上抜けているので上昇トレンド継続。
このようにできる限り裁量をなくしパッと見でも長く時間をかけて分析しても同じような結果になる様人間の心理の入る余地をなくすようになくすようにして考えます。


全体像






これが私のハル移動平均線の基本的な使い方です。
ハル移動平均線はとても直感的に使用できますし、奥の深いテクニカルツールです。
多種多様な使い方が存在し、人間心理(プロスペクト理論など)を完全に無視したトレードスタイルであれ上位足と短期足で分けHMAのみを使用しトレードを確立する事も可能なテクニカルです。
ぜひ、今のご自身の手法に組み入れて検証してみてください。


おまけ

HMAとRCIの関係

RCIは一般的に70~100で買われ過ぎ-70~-100で売られ過ぎと判断するツール。

※画像ではHMAの数値を100RCIの数値を100にしてますが、私が実際に使用している数値ではないので検証してませんので使わないようにしてください。

画像では、②で説明した通り上昇トレンドになっている。
白枠真ん中の黄色い縦線でHMA上昇トレンドの押し目を狙って、RCI売られ過ぎで押し目を拾う。
利確をHMA基準の前回高値に設定して、そこで全決済でも良いし、利確1タッチでトレール注文や、損切を建値に移動して放置でも良い。

RCIとHMAの波の形状は、数値を同じにすると非常に似た形状になり、友好的な使い方の幅が、凄く広がります。大事なのはHMAとRCIの数値を同じにして使用する事です。
例えば、RCIの弱点としては、上端・下端に張り付く事が弱点と言えますが、HMAのトレンドに沿っていれば回避する事も容易です。
RCIのみではトレンドの有無の判別はできないが、HMAを組み合わせる事で非常に優秀になります。

HMAの波が無い時、レンジ相場の時、RCIを使ってレンジ取引にも応用できます。

エントリーをしていてHMA基準の水平線ライン近辺に来たけど、RCIはまだ買われ過ぎ売られ過ぎまで余地があるのでもうちょっと伸ばそうかなとか、
HMA前回高値近辺でRCIも買われ過ぎに到達している。からこの前回高値ラインを抜けるのは無理だと思うから逆張りしてみようかなとか。
色々な応用が可能です。

検証を行い、HMAとRCI両方が有効に効く数値を探してみて下さい。

最後に

私は、このHMAの他に、フィボナッチとRCI、N値、エリオット・ダウを主に使用してトレードしています。
大事なのは、トレードで一番大事な大枠の判断をできるだけ裁量の入る隙をなくすことです。人間にはポジティブな時もネガティブな時もありますし、大きなニュースで嫌でも耳に入ってくるヘッドラインもあります。Twitterで著名なインフルエンサーが買い!といっていれば自然と買い目線前提で分析を行うのが人間です。だから目線判断に関しては人間心理を除いて相場に身を任せるのが一番です。
思惑は敵です。まずは金魚の糞みたく相場について行き、相場が落としたお金を後ろから拾って、その後アドレナリンが一番出る、トレードをしていて一番楽しい、思惑トレードをすればよいのです。自分の財布からお金を出して思惑でトレードしてはいけない。

このnoteで説明した事は1分足~月足まで、FXに限らず指数であれ、個別株であれ、商品であれ、どの金融商品でも有効に使用できます。お試しあれ。
分からない所があればDMして頂ければ具体的に教えますのでよければ!

需要があればまた記事を書こうと思います。
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