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【Part1】フュージョンギターが必ず弾けるようになる 10のステップ【テクニックとフィジカル】

割引あり

■はじめに

いよいよ今回から本編がスタートします。
Part1から順序よく練習、学習を行なって下さい。これからご紹介する譜例やフレーズは、ある程度知識があり、弾く事が出来る中級者以上の方を対象としているので、細かい説明等は省かせていただく事もございます。また、ご紹介するフレーズにはフュージョンギターを弾いていくためのヒントが隠されています。ただ弾いてくいくのも良し、アナライズ(分析)が出来る方は是非アイデアを盗んでいただければ幸いです。

このシリーズはPart1から完結のPart10まで基本無料で配信を考えております。記事をご覧になる際にはリツイートやシェアのご協力をお願いいたします。

練習を行う際の3つのルール

  • 必ずメトロノームを使用する事
    [リズムの理解]

  • 確実に弾く事が出来るテンポからスタート
    [テクニックの理解と実践]

  • 特に指定がない場合はクランチトーンで
    [ノイズの処理とダイナミクス]



■テクニックについて

フュージョンギターは他ジャンルと同様に、様々なギターテクニックを駆使して演奏されます。単音弾きや和音を弾いていく上で、よく使用されるテクニックを確認していきましょう。また、これらを知っている、既に使用している方もおさらいをしておきましょう。テクニックの紹介にはなりますが、あえてフレーズの難易度は少し高めに設定しています。設定テンポで全てのフレーズが正確に弾けた方はテクニックの理解、フィジカルの土台はバッチリ。

オルタネイトピッキング

BPM=120
弦が変わってもオルタネイト(ダウン⇄アップ)を維持して弾いていきましょう。ダウンとアップで音量が変わらないように気をつけながら弾いていきましょう。

エコノミーピッキング

BPM=120
弦が切り替わるタイミングでダウン→ダウン、アップ→アップと同一ピッキングを連続させます。リズムがずれないように気をつけながら弾いていきましょう。

スウィープピッキング

BPM=120
スウィープの語源の通り、箒で掃くように同一ピッキングを連続させます。複数の弦にまたがるので、左手と右手を上手く使用しノイズが出ないように気をつけながら弾いていきましょう。

フィンガーピッキング

BPM=130
ピックを使用せず、右手の指を使用して弦を弾きます。音が重ならないように気をつけながら弾いていきましょう。近年はMatteo MancusoやAndre Nieriのようにフィンガーピッキングを使用して、通常のピッキングでは不可能な速度で音程の跳躍が激しいフレーズを弾くギタリストも現れています。

ハイブリッドピッキング

BPM=120
ピックと指を併用してピッキングを行います。ホリゾンタルとバーチカルなフレーズを連続して弾いていく上でとても重宝します。

ブリッジミュート

BPM=140
手のひらから手刀にかけての部位をブリッジぎりぎりに乗せて弦の振動を抑えます。深くかけすぎて音程が変わらないように。近年ではTosin Abasiのように従来の使用方法から進化した使われ方も。

ハンマリングオン

BPM=130
指先を指板に叩きつけて音を出します。最初に押弦した指がハンマリングの際に残らないように気をつけましょう。

プリングオフ

BPM=130
指先で弦を下方向へ引っ掻いて次の音程を鳴らします。行き先の音程の押弦は直前に行いましょう。ハンマリングとプリングは歩行のイメージで。

スライドイン

BPM=100
目的の音へ向かって低いフレット、もしくは高いフレットからスライドさせて狙った音程を弾いていきます。

スライドアウト

BPM=140
別名グリッサンド。フレーズの終止やロングトーンを弾いた際などに使用されます。

レガートスライド

BPM=130
1回のピッキングで開始音から次の音程へ。

シフトスライド

BPM=140
開始音とスライド先の音程どちらもピッキングを行います。

半音チョーキング

BPM=140
フレット1つ分(半音)上の音程を出すために、弦を上方向(下方向)に引っ張る事で開始音より音程を変化させます。肘からの回転運動を使用し、指の曲げ伸ばしではありません。ベンド、ベンディングとも呼ばれます。

1音チョーキング

BPM=140
フレット2つ分(全音)のチョーキング。

1音半チョーキング

BPM=140
フレット3つ分のチョーキング。

クォーターチョーキング

BPM=120
全音の4分の1だけ音程を上げます。他のチョーキングとは使い勝手が若干異なります。チョーキング後に次の音程へ移動する際にはチョークダウンの音が出てしまわないように気をつけましょう。

カッティング

BPM=120
クリーントーンで弾いていきましょう。カッティングで歯切れが良い音を出すためには力ではなくスピードが重要です。ピックが弦に当たっている時間を極力減らして、ショットスピードを上げましょう。

ビブラート(縦)

左手で丸型のドアノブを回すように音程を揺らします。
チョーキング同様に指の曲げ伸ばしはNGです。揺らす音程の幅やスピードをしっかりとコントロール出来るようになりましょう。

ビブラート(横)

指先を同フレット内で左右に動かして音程を揺らします。

ストローク

肘からの連動で手首が揺れるイメージ。



■フィジカルについて

ここで言うフィジカルとは速く正確に弾いていく事や、音量や音価を揃えてリズムに合った演奏が出来ることを指します。これらはスポーツと同様に訓練する事で伸ばしていく事が可能です。使う使わないは置いておいて、まずは適切なフォームと力の配分で所謂"速弾き"を習得しましょう。200km/hが最大速度の車で80km/hの速度を出すのと100km/hが最大速度の車で80km/hを出すのとでは、まるで話が違ってきます。その後に音量のダイナミクスや歌わせ方等を研究していきましょう。

Technical Difficulties / Racer X

BPM=100~130
オルタネイトピッキングを鍛えるのに最適な楽曲。アクセントが裏返る(ダウン、アップ)メインリフや王道の3 note per stringのパターンなどテクニックやアイディアが盛り沢山。原曲のテンポまでいかなくとも、メインのリフをBPM=100程度で正確に弾けるようになれば充分です。

Concert / Cacophony

BPM=140~180
エコノミー、スウィープピッキングを強化するには最適な楽曲。メインテーマは3弦にまたがるスウィープパターン。Bセクションでは4弦、5弦にまたがるスウィープピッキングのパターンも。Jason Beckerはスウィープピッキングの名手として有名です。

■まとめ

Part1の今回はテクニックとフィジカルについて書かせていただきました。これらはジャンル関係なくギターを弾いていく上で、全ての土台となります。例えるならサッカー選手がキック練習を行うのと同義です。それぞれの項目で紹介した譜例はあえて難易度を上げており、中級者〜上級者の方へプレイを進化させるためのヒントになるようなフレーズを提供させていただきました。必ずメトロノームを使用してリズムを理解しながら確実に弾けるテンポから練習を行って下さい。また、noteやTwitter等でコメントしていただければ質問にもある程度お答えします。

■教材ダウンロード(RTで無料)

これらの譜例や楽曲のTAB譜をPDFでまとめてダウンロードが出来ます。印刷して練習を行いたい方、投げ銭をしてもいいよ、という方はページ下部よりダウンロード下さい。

収録データ
1.フュージョンギターが必ず弾けるようになる10のステップ Part1
2.Technical Difficulties "Simple Ver." TAB
3.Concert TAB


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