簡単につながれる時代だからこそ、義理と人情
生活の半分をインスタに捧げてる黑木ライです。
インスタってすごいなぁーと日々感じております。
ビジネス的な観点でいうと「顧客名簿」や「取引先」をさらしてるのと同じで、基本的に誰もが誰かに「直」でつながれる時代なんです。
古いタイプの商売をしてきた自分から言わせてもらうと、誰かに「紹介」してもらうってのは、ビジネスにおいてめちゃめちゃ重いことだった。
それは紹介するにせよ、されるにせよ、である。
ビジネスの慣例上、中間の取引業者を外して「直」でつながることは「ご法度」だった。
古い商売だと、直の取引がない会社の人間と「会う」ことすら禁じられてたりもする。
ま、そういう習慣が現代になじまないことは重々わかっている。
インスタに限らず、SNSを使えば、どんどん「つながれる」。
とはいえ、人のフォロワーをあさってたり、タグ付けをたどって、つながろうとしたり、別にわるいことではないのだが、なんでもかんでも「直」でつながればいいってもんでもない、と昭和生まれの自分は思ってしまう。
SNSは「誰とでもつながれる」そして「それが公開されてる」世界である。
だからこそ、「紹介して」とか「紹介してもらった人」に義理を立てつづけることの方が、実は「直」でつながるよりも「有効」な戦略なのでは?と個人的には思ってる。
「直」でつながることは、一見、中間マージンも発生しないし、紹介者を立てるような煩わしさもない。しかし「広がり」もなくしてしまう。
わずらわしいようでも「紹介」というつながりを大事にすることで、紹介者がハブになり、さらに広がりをもたらしてくれるかもしれない。
「一宿一飯」の義理、ではないが…一度でも世話になったら、その人のために命をかけるのが「任侠」の世界。そこまでとは言わないが、世話になるときは、へこへこするくせに、喉元すぎると自分の力のように勘違いする人が多い。そんな「世知辛い」世の中だからこそ「馬鹿正直」に「愚直」に世話になった人(紹介してくれた人)に義理を立て続けてもいいんじゃないか、と思う。
むしろ、そんなアナクロな考えの方が、存外、SNSの処世としては「正解」なのではないか?と夜中に考えていたりするのだ。
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