水分欠乏量(L)を求める式の意味
高Na血症がすべて水分喪失のみから生じたと考えると、体内の総溶質(ナトリウム)は変わらないはず、と考える。
ここで、xを水分不足分(L)とする。
総溶質量=現在の水分量 t(L)×現在の血漿Na値 a(mEq/L)
=正常時の水分(t+x)×正常時の血漿Na値(140 mEq/L)
t×a=(t+x)×140
∴ x=t(a-140)/140・・・①
現在の水分量t(L)=体重×0.5(女性は0.4にする場合もある)
※健常人なら0.6だが、高Naでは水分欠乏があるので0.5が一般的
xを求めたら、慣例的に最初の24時間で半量を補正する(half contraction)
または、補正速度を12mEq/L/日(★)とするならば、①式の140を152に置き換えて求められたxを24時間で補正するよう5%Gluの投与速度を決めてもよい。
(★)本によって8 mEq/L/日だったり10 mEq/L/日だったり、様々。
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