食前にしても意味のないPPIは

PPI 服用で効果が不十分な患者では、薬剤を増量または種類を変更する前に、まずPPIの服用が食前1時間から30分(:最大の効果が期待できる)であるかを確認し、そうでなければ内服のタイミングを変更する。

ただし、エソメプラゾール(ネキシウム®)は食前で効果が高い一方で、ラベプラゾール(パリエット®)は差がなかったとも報告されている。
※ちなみにこの2種類はCYP2C19の影響が少なく、安定した効果が期待できる。
※※パリエット®は重症例には倍量投与ができる。

なお、P-CABは食前・食後の影響が少ないので食前でなくてもよい。

なので、効果不十分としてラベプラゾール、P-CABを食前投与にシフトするのはイケてない。


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