(たぶん)シーソー呼吸を見た話

(またしてもバイトしているド限界田舎の)場末病院で舌根沈下によるSpO₂低下(50%くらい)に出くわした時のこと。
アレヤコレヤしてSpO₂低下自体は事なきを得たが、今になって振り返ると、病棟から呼ばれてまず患者を診たときに思った「(呼吸おかしくね?普通にヤバいのでは。)」の正体がシーソー呼吸だったのではという話。

<教科書的記載>
特殊な異常呼吸の1つとして「奇異性呼吸」がある。
その中でも、上気道の閉塞(舌根沈下など)は呼吸に伴う胸壁と腹部の動きが逆の状態となるシーソー呼吸を呈することがある。つまり、通常は吸気時に膨らみ、呼気時にもとに戻る胸壁と腹部が、逆の動きをする。
吸気時に腹部が陥凹する。
なお、シーソー呼吸はCOPD でもみられる(腹部を広げると胸部が引っ込む)。

別に指導医とかもいる環境じゃないし、実際そうだったのかどうかはわかりません。ザッと調べた感じ、用語として厳格な定義があるわけでもなさそう。

救急科とか、普段人工呼吸器を使っているような診療科のDr、また小児科Drからは、この所見についてもっと見え方が違うのでしょうが、振り返りとしては一旦切り上げることにします。


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