【比較レビュー】 VITURE Pro ・ VITURE One ・ Rokid Max 【動画あり】
ARメガネ(≒ARグラス、スマートグラス、サングラス型ディスプレイ)の新製品、VITURE Pro を買いました。
基本的に VITURE One を愛用していた私としては、早くも登場した上位機種ということで戸惑いもありつつ結局購入。
だって、マシュマロホワイト欲しかったんです!
いやぁ、マシュマロホワイトかっこいいですよね。
実は私の中では「ガンダムっぽいぜ!」と思っていたりします。
さて、ということで、手元にある VITURE One、そして Rokid Max と比較してみました。
VITURE One と Rokid Max については、以前ガチ比較記事を書いてますのでぜひご覧ください。
見た目はほとんど変わってない
今回の VITURE Pro、性能は上がってるんですが、外観は基本的に変わってないんですよね。
しかし、従来機種 VITURE One と比較して、下記のスペック的向上が図られています。
映像の体感サイズが135インチ(One では 120インチ)にアップ
(FoV が Pro で46度、One で43度)リフレッシュレートが 最大120Hzに対応(One は60Hz固定)
映像輝度が最大4,000 nits(One は最大 1,800 nits)
より一層遮光できるようになった調光機能
このうち1~3を実現する映像出力部は、今回のProにはソニー製OLEDパネルが新規採用されたことが発表されています(One ではBOE製、Rokid Max はソニー製)。
ということで、グラスを逆さまにして、光学系がどう変わったのか見てみることにしましょう。
まずは VITURE Pro と VITURE One の比較です(下の写真)。
下の白いのが Pro です・・・あれ?? ぱっと見、変わっていない?? 細部に違いはあるものの、サイズは一緒のようですね。
次に Rokid Max とも比較してみます。こちらも下が VITURE Pro です。
やっぱり Rokid Max の方が大きくみえますね・・・。
前回の VITURE One と Rokid Max のガチ比較の時は、Rokid Max の映像サイズと高輝度はこの大きな光学系によるものだ!・・・とか書いてたんですが、もしかしてこの辺関係ないのかも。
映像サイズの比較
では、実際にどのぐらいのサイズで映像が表示されるのか、を比較します。
前回の比較の時と同様、今回も「同じ場所からグラスを掛け替えて見えた映像サイズを壁にマーキングする」というアナログ手法で測ってみました。
改めて各機種のスペックを確認すると、VITURE One がFoV 43度、VITURE Pro がFoV 46度、そして Rokid Max がFoV 50度となっています。なので、数値上からは「VITURE Pro の表示サイズは他の2機種の中間ぐらい」だと想定してましたが・・・
やはり、実際の測定結果もその通りとなりました。
VITURE Pro と One のサイズの違いは、動画単体を全画面表示で見ているだけだとそこまで気づかないのですが、表示されている内容によっては十分知覚できる程度には差があります。
例えば、Macに繋いでデスクトップを表示したり、Switchに繋いでゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・ザ・キングダムをプレイしたりすると、文字の読みやすさ・細部の見やすさあたりで違いを感じます。
一方で、VITURE Pro と Rokid Max の差も同様に違いを感じるのですが、Rokid Max と比較した場合に気になってくるのが「中央と周囲のピント差」問題です。
VITURE Pro / One と同様、Rokid Max もダイヤルでのピント調整が可能ですが、Rokid Max の場合「映像の中央でピントを合わせても、映像の端の方では微妙にピントが合ってない」ように見えることがあるんですよね・・・。
動画や映像を見てる分には気にならないものの、例えばMacのデスクトップを見ていると端の方のアイコン名が読みづらい程度に「画面中央と端の方でのピント差」があります。
ところが、この点において、VITURE Pro は「中央と周囲とのピント差」が無い(感じられない)のですよ。この辺、VITURE としてはかなりこだわって開発したことが伺えます。
これで SpaceWalker for Mac を常用しちゃう
VITURE One よりも画面が大きく、Rokid Max に比べて表示域全域でピントが合う。
これに加えVITURE Pro は リフレッシュレート 120Hzをサポートしているので、おかげで仮想マルチモニタ環境である SpaceWalker for Mac の利用が随分快適になりました!
誤解を恐れずに言えば「これでようやくSpaceWalkerが使い物になるようになった」と言えるぐらい。
SpaceWalker for Mac とは、Mac の仮想の外部モニタを3台まで表示できる VITURE 純正のアプリケーションで、3DoF機能で顔の動きに合わせて(左を向くと左のモニタ映像が、右を向くと右のモニタ映像が)表示されます。
つまり、VITURE Pro / One をMacに繋げば仮想のマルチモニタ環境で作業できちゃうんですね。
従来の VITURE One だと画面の書き換え頻度が 60Hz だったため少しカクついた感じにもなり、ちょっと常用は難しいかなーと思っていたんですが、VITURE Pro だとこの辺が違和感を感じなくなり、表示サイズもわずかに大きくなったこともあって快適に使えます!
映像が鮮やかになった
VITURE Pro は輝度が大幅にアップしたこともあり、メリハリのあるクッキリとした映像になりました。
前回の VITURE One と Rokid Max との比較において、Rokid Max の方が「『所有するテレビ/ディスプレイの中で一番高画質』になり得るクオリティ」と書きましたが、VITURE Pro も同等のクオリティになったと感じています。
この辺、ソニー製パネルとBOE製パネルの絵作りの違いとかもあるんでしょうね。
今回色々試していて、この高画質化の恩恵が効果的だと感じたのが、VITURE One モバイルドックと繋いだ Nintendo Switch でのゲームプレイです。
VITURE One で遊んだ時と比べてよりクッキリ・よりハッキリ・より大画面になっていて「おおっ!」と思わず声が出ました。
ARグラスで遊んだ方が「ピントバッチリ」で画面を見ることができるので、テレビでのプレイよりもオススメですよ!
調光機能も劇的進化!
VITURE Pro / One にあって Rokid Max に無いものといえば「調光機能」です。レンズ部を電気的に遮光することで、明るい場所でも映像を見やすくする機能ですね。
今回、その調光機能が VITURE Pro でよりパワーアップし、更に遮光具合が高まっています!
また、遮光具合の高性能化と同時に、レンズおよびハーフミラー自体の透明度も調整されたようで、調光機能オフの際に周囲がより見えやすいようになりました。
つまり、映像を見たい時はとことん外光を遮って映像を際立たせ、周囲が見たい時はより一層周囲が見えるようになっています。
この辺も含め、実際のグラス内部の映像の映り具合をiPhoneにて動画で撮ってみました。調光機能オフ時に周囲(動画の中ではテーブルに置かれたアストロシティ ミニ)がどれぐらい見えているかがお分かりいただけるのでは無いかと思います。
まとめ
ということで、長々と比較してきましたが、まとめます。
VITURE Pro は VITURE One のスペックを順当に高機能化してきた正統進化モデルであり、高画質・ピント調整機能・調光機能・各プラットフォーム連携アプリが揃ったオールインワンモデル。オススメ。
VITURE One もオールインワンモデルではあるものの、VITURE Pro や Rokid Max と比較すると画質面で見劣りがする。価格優先であれば、安価な場合にアリ。
Rokid Max はPC/Macでのデスクトップ利用にはやや不向きで各プラットフォーム用アプリも出ていないが、動画視聴用に割り切れば大画面・高画質でアリ。
こんな感じですね。
とりあえず私はマシュマロホワイトが入手できて満足です!
VITURE One と Rokid Max はプライムデーセールで過去最安になってますね!
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