美容外科医の現場の苦悩

執筆・監修医師 Dr.湯田竜司@美容医療エバンジェリスト

美容整形状況について考えているあなた
「美容外科医の現場の苦悩を知りたい」

今回も、そんなお悩みをもつあなたに
RYグループ 顔たるみ銀座美容クリニック 湯田眼科美容クリニック 統括院長 美容医療エバンジェリストのDr.湯田竜司が
お応えして参ります。

本記事のテーマ
「美容外科医の現場の苦悩」


記事の信頼性
記事を書いている私は、美容外科医・形成外科専門医(日本形成外科学会認定)で、美容整形国際学会でも受賞歴があります。
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読者さまへのメッセージ
美容外科医の現場の苦悩を知りたいあなたは、この記事を読めば「美容外科医の現場の苦悩」が分かります。

美容外科医の現場の苦悩

美容外科医の現場の苦悩をご紹介して参ります。

この記事を読む前にこちらの記事を是非ともご覧ください。

理解が深まります。👇

1.整形インフルエンサーの功罪。現役の美容外科医が現場からお伝えします。

2.美容整形のあるべき姿を現役美容外科医が現場からお届します。

3.美容クリニックの現状について美容クリニック経営者がつぶやきます。

美容整形にお越し頂くほとんどの方は幸せになっている

実際は、美容整形にお越し頂くほとんどの方は幸せになっています。

もちろんしっかりとした手術が行われていることが前提ですが

ご自分のリスク許容度を理解し、

「希望」とリスクと効果に向き合って自分に相応しい美容整形を選択すれば

まず問題なくキレイになれます。

(※希望とリスクと効果、リスク許容度については👇)

美容整形のあるべき姿を現役美容外科医が現場からお届します。

一方で、決して無視できない問題があるのです。

整形に「依存」的な方が増えている問題

現在、マスクを着用する生活や在宅ワークが奨励される中

整形手術後のダウンタイムが取ることができ、これ幸いと

美容整形外科の患者数も増加しています。

(関東近郊のコロナ感染爆発のため、遠方よりお越しの方が激減したため現在では縮小傾向)

もちろん、整形手術は技術の進歩によりほとんどの方がキレイになることができ

整形をして幸せになっている方が急増しているので、これは喜ばしいことです。

しかし、その一方で

整形に「依存」的な方が増えている問題があります。

なぜ整形に「依存」的な方が増えているのでしょうか?

ツイッターの問題

整形に「依存」的な方が増えている問題として一番は

ツイッターの問題があります。

ツイッターはアカウント同士が密接につながりを持つことができます。

またその特性上、非常にリアルな口コミを手に入れることができます。

今は「ジェンダーレス」の時代ではありますが、まだまだ

女性が容姿でジャッジされてしまう性である現実がある以上

社会や他社とのつながりが持てない状況であると本人が感じたとき

容姿レベルを上げることに注力しすぎてしまうことはよくあることのようです。(私のツイッターアカウント整形垢様より 整形垢:整形手術に興味のあるツイッターアカウントのこと)

特に、このコロナ禍では、社会や他者との繋がりはより困難になり、そのような状況を後押ししていると感じています。

容姿レベルに注力し、整形欲にかられ

美容整形口コミ情報入手のためにツイッターを始める。

そんな中、大勢の整形垢とつながることができ

奇しくも他者との繋がりを持ててしまう。

そして自身が整形をし

その状況をつぶさにツイッターで共有することで

ますます他者との関係が密接になり

ツイッターと整形そのものが、自己実現になってしまっていると感じております。

今まで自己実現できなかった方が、ツイッターと整形をやることで

自己実現できてしまっているのです。

これは、当然、依存してしかるべきでしょう。

キレイには限度がない

キレイには限度がないことも原因の一つでしょう。

自分の顔の気になるところを一つ整形手術でキレイにしました。

そうすると多くの方が

「ここも気になるな」

「ここも治したい」

となるのは誰しもが理解できることではないでしょうか?

そうして、まず二重にするだけのつもりが

鼻もきれいにして、顎も尖らせて

いつの間にか全部の顔をいじってしまっていた

ということはよくあることです。

ですが、キレイになるのでしたら全く問題はありませんね。

問題なのは、整形にはリスクを伴うということ

キレイになるのでしたら全く問題にならないのですが

問題なのは、整形にはリスクを伴うということ。

正直一か所くらいの整形手術でリスクに直面してしまうことはほとんどありません。(しっかりとした美容クリニックで希望とリスクと効果を天秤にかけて、あなたに相応しい整形手術がなされたという大前提)

しかしながら、多数に及ぶ整形手術になると

当然リスクは確率の問題ですから

リスクと正面から向き合う必要が出てくるのです。

しかしながら、多数の美容整形をしている方の多くが

リスクの認識が甘く

こんなはずじゃなかったとなってしまうのです。

美容クリニック側の問題

これは美容クリニック側にも問題があります。

リスクを正しくお伝えすることよりも

「あまり心配いりませんよ。大丈夫。キレイになりますよ。」

とお伝えしたほうが美容クリニックの売り上げが上がります。

それだけでなく

美容整形を多数している方に

「リスク」を正しくお伝えすると

お怒りになられる方が大勢いらっしゃる事実も。

「危険性を知りたいんじゃない

背中を押してほしい

キレイになりたい

プロなんだから自然にキレイにするのが仕事でしょ?!」

と。

経験のある美容外科医ほど

患者様にそのように言われることを多数経験しているので

いつしか患者様満足度をあげるために

リスク説明がおろそかになりがちです。

また、どうせここで断っても

やってくれる美容外科にいくのをよく知っているのです。

段々と

「美容外科医の仕事は、美容整形を求める方に美容整形を提供する事」

と自己暗示をかけるようになっていくことも。

身体醜形障害という問題

身体醜形障害という精神障害の兆候をもっている患者様が一部にいらっしゃるのも問題です。

身体醜形障害(醜形恐怖症とも呼ばれます)では、実際には存在しない外見上の欠点やささいな外見上の欠点にとらわれることで、多大な苦痛が生じたり、日常生活に支障をきたしたりします。

体感としては10人に1人ほど、身体醜形障害という精神障害の兆候をもっている患者さんがいらっしゃいます。

このような方は、限度のない美容整形をするため

患者の精神状況を考慮せず、利益至上で手術を行う美容クリニックが多いのは事実です。

またこのような方は、整形手術をお断りしても結局よそへ行ってしまい、整形手術を受けるのだから

それならばこちらでやってしまえ、というお考えの美容外科医は多いです。

限界まで、整形手術を提供して

さすがにこれ以上は手に負えない、というところで断りをいれることになります。

身体醜形障害は病気なので、本来、精神科の診療が必要なのですが

病識がないため、精神科に行こうとしません。

なかなか解決が難しい現状です。

まとめ

今回は整形に依存する方が増えている問題にフォーカスして

美容外科医が苦悩をお伝えして参りました。

実際、美容クリニックがいらっしゃるほとんどの方は

美容整形のリスクとしっかり向き合い

自分に相応しい美容整形を選び

多くの方が幸せになっています。

一方で、「依存」的に

整形手術の沼にどんどんはまってしまう一部の方が増えている問題をお伝えさせて頂きました。

これから美容整形をお考えの方に

決して美容整形の沼にはまらないようにして欲しい。

そう願ってやみません。

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今回の記事は以上になります。

他にも、美容整形に関する有益な情報を美容コラムやyoutubeでもご紹介していますので
良かったら見てみてください。

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