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真剣乱舞祭2022 宮城公演 感想

今、仙台から東京に帰る早朝の新幹線の中でこれを書いています。といっても公開は速くても明日になると思うから、こうして時間帯を書いても意味はないんだけど。幸せな公演を観てひと眠りして、まだ余韻が残りながらも少しだけ整理された頭で書く感想は、活きがいい気がしている。
真剣乱舞祭は2018年以来の開催!そして清光は5年ぶりのらぶフェス出陣ですね。
私は(おもに推しが働き者すぎなせいで)宮城まで配信も何も見ず前情報もほとんど知らずにマイ初日を迎えられました。いつまでも流司さんが演じる清光が出陣してくれるとは限らないし、限界のスケジュールでも出てくれたような限られた出陣の日にはどうしたって気合が入ってしまう。そんな人も多かったんじゃないでしょうか。赤と黒の服を着たおたくがたくさん目に入るセキスイハイムスーパーアリーナの原っぱで、そんなことを思いました。清光を中心に、印象に残ったところの感想です。

前説の沖田組

なんでもない様子で出てきた瞬間にうわあ清光だ……と一気に気持ちが切り替わってしまった。さあ始まるよ!みたいな感じじゃなくて、ちょっと気怠げに何気ない感じで歩いてきて「やっほ〜久しぶり。主げんきだった?」とぽつりと問いかけるだけで、うわあ……と放心してしまう。その奥から安定がひょっこり覗いていて、『のら猫二匹』を何気なしに口ずさんで安定が出てくるのをゆっくり待つ清光。うわ〜〜〜ん!!こういう清光が気になる安定とそれをわかっていて得意げにする清光という状況、たまらなく好き!安定はきっと、久しぶりの清光との出陣を指折り楽しみにしてたのに、嬉しい!という気持ちをいきなり全面に出さずに影からそっと様子を伺うって可愛すぎませんか。清光が得意げに歌うのをドキドキしながら覗いてたんだろうな。そして自分も出ていくとちょっと歌っただけで「歌いすぎ!」と止められる。天狼傳で「安定、俺たちもいくぞ」「うん、もう少しだけ」の台詞が挟まるんだけど、それと対になるように安定のパートが一瞬すぎて、沖田組がお茶目な瞬間だ。どうしようもなくかわいい!この短い前説だけで幸せで胸いっぱいだった。

祭メドレーの清光

お祭り衣装の清光〜〜!らぶフェス2018で幻視した景色だ。ひらひらでかわいいし身のこなしも流線的なのも相まってとっても優雅……!楽しいお祭りメドレーなんだけど、きれいだなあってぼうっと見てしまう。清光の踊り、キレがある瞬間もあるけど、しなやかで優雅な瞬間との使い分けが絶妙ですよね。お祭りパートは爆音で聴くべきだから、音の振動が肌からバシバシ伝わってきて現地にいることを五感で実感したし、皆の足音と走り回る振動が地続きで伝わってきて、本当に楽しかった。らぶフェス現地に来たなあ〜!!と思う。そして目の前で見た山車とねぷた、本当に大きい!2018は幕張のアリーナで遠くから観たけど、この日はアリーナ前方でその迫力に圧倒されました。山車に乗ってお手手振ってた清光、ディズニーのパレードで手振ってるお姫さまだった。きよみつはディズニープリンセス。

蜂須賀と小竜くん

蜻蛉切に金平糖を言わせようとしてほらあの甘くてトゲトゲしたやつ!と兼さんたちがヒント出す中「まかろーんか?」と素で言ってしまうはっち、俗世を知らない高貴なお姫さまだった。スッと足を揃えた立ち姿にジャケットのドレープの曲線が美しくてうっとりしちゃった。服が美しいし服を着る人が美しいし、服に着られていない。服が蜂須賀のためにあり、蜂須賀が服のためにあった。その後の小竜くんとのデュエットも服の造形が美しい二人として最高でした。この二人の並び、ALICE and the PIRATESとBABY,THE STARS SHINE BRIGHTなのよ。

解けない魔法

さあもっと盛り上がろう!次はこの曲だ!と煽られて始まったのが、しぬほど聴いたあのイントロ。ファァ……ッッとヒィ……ッッが入り交じったように息をのむこの感じ、ああひさしぶり。椅子が見えて、仮面が見えて、もう確信して、アジアツアー衣装の清光が目に入ってぶわっっっとなった。毎年この曲が聴けると勝手に思っていた2017〜2019年の日々と、そうじゃないと知った日と、そのほか刀ミュの清光とのいろんな想い出が走馬灯のように流れて、胸いっぱいでした。Promise YouもBlue Lightもいいけれど、やっぱり原点にして頂点の一曲だね。セキスイハイムスーパーアリーナに思いきり響きわたる「もう決して離さない」の強さよ。流司さんが出せる高音を更新するたびに息をのんでる私ですけど、自信たっぷりに高音を放つ清光に、胸の奥から熱くこみあげてくるものがある。自分が持ってるこの曲の想い出と、演者の今日までの数年間とを同時に想って、目の前にはきらきら輝く景色といくつもの表情があって……という瞬間は、本当になんともいえない。生きてて良かったと思える幸福な瞬間だ。清光本人が心から喜んでいるような表情と、演じる本人も心から同じように思っているであろうことが伝わってきた。もう、ここまでやってくれたことが嬉しいし、なにもかもが嬉しいよ〜〜 久しぶりの真っ赤なペンラの海は、君の眼にどんなふうに映っただろう。

ぷろになったいまつるちゃん

この公演でもう一人おおきな誉をあげるなら、今剣です。センターでバチバチに輝いていて感動しちゃった。その姿に拍手する気持ちでピンクのペンラ振ってたら、ふとした一瞬にウインクしてふわっと投げキスしてくれた。清光のファンサはバチン!と音がするんだけど、いまつるちゃんのファンサはふわっとお花が舞うような、自分にしか見えない妖精が一瞬見えてしまったような感じ。それがほんの一瞬で、次の動作に移る余韻まで完璧だった。い、いまつるちゃん……!いつの間にこんなにプロに。なんか、この日のいまつるちゃんはいつかの二部の清光を彷彿とさせる姿で、役者としての本人たちの関係性も知ってるから、終演後のあのツイートは泣くんですよ。

『獣』の最後のサビ終わりくらい、ステージの奥で兼さんにかかってこいよ!されて回し蹴りする清光。ほぼシルエットだったけどそれが逆にかっこよかった。ステージの端まで何かやってる男士がいると、らぶフェスだなあ!と思う。彼らは一瞬いっしゅんの細部まで完全にその子なの。その精神もみせてくれるものもたまらなくて、本当に目がたりない!

大きくなった本丸で

個人的な感覚だけど刀ミュには作品としてもカンパニーとしても、阿津賀志山異聞巴里と紅白歌合戦に出陣した2018年を境目にそれ以前と以後がある気がしている。以後に顕現した男士が「俺たちがこの本丸にくる前からこの祭があって……」と話す表情が、すごいよなあ……!みたいな顔して伝説のお祭りに出陣できた喜びに溢れて眩しかった。以前の祭に来たことがある審神者と、今回が初めての審神者にそれぞれペンライトを点けさせる場面もあたたかかった。「ずっと前から応援してくれてる主も今楽しんでくれてる主もありがとう」と言ってくれたのが良かったと思う。最近のミュ新作は一回入れるか配信だけのことも多くて、最近の曲をあまり覚えてなくてごめんだけど、『えおえおあ』とか昔の曲も男士みんなで楽しく踊れて嬉しかったです。昔の曲をやってくれると単純に嬉しいけど、それと同時に当時はまだいなかった男士が楽しそうにしてるのを観るととっても嬉しい。そして、高く上がったサブステで「俺たちの本丸も大きくなったなあ」みたいな顔してわあ~っと広いアリーナを見渡す清光にも胸いっぱいになった。このあったかい景色に泣いた。この日、君たちがみた景色を、君たちがいつまでもきらきらと思い出せるといいな。

以上、初日を観劇した楽しい叫びでした。無理矢理なスケジュールだったけど、平日の宮城に行ってよかった~!ここまで続けてきてくれて、本当にありがとう。やっぱり清光が大好きだよ。

@セキスイハイムスーパーアリーナ 2022.5.25