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ブックレビューvol.11~「やめる」という選択

こんばんは、RYOHEIです。
今日まで読んだ本のレビューを書きます。

(タイトル)「やめる」という選択
(著者)澤円
(発行日)2021年7月20日第1刷第1版
(発行元)日経BP

(印象に残った点など)
 不向きな仕事を続けていて、つらい、辞めたい、自分の強みを活かした仕事にキャリアチェンジしたい、新しいことにチャレンジしようと思ったときに立ちはだかる「せっかくここまで頑張ってきたから。」や「せっかくいい会社に入ったから」という考えは人生を停滞させる”埋没コスト(サンクコスト)”であるという記述です。また、我慢して歯をくいしばって取り組んできたこともコストになるという記載があります。

 思考停止で仕事をしていると、”時間”というコストを無駄に浪費しているなということに気付かされました。このような”時間”の無駄遣いという点では”仕事だから仕方ない”という考えも同様だといいます。気の向かない職場の人間関係や飲み会に参加するのは、”自分のために使えた時間の無駄使いであり損失である”といいます。

 これらから私は”頑張る•苦労•努力”を過度に信仰するのはダメだなと改めて気付かされました。同時に私のかつての体育会上司との人間関係や今の仕事について振り返ってみたとき、埋没コストばかりで時間を浪費していたなと思いました。
 体育会上司と仕事をしていたとき、毎日叱責と自己肯定感を持つことをダメとされていたり、人間性の否定など、普通なら「やめる」や「にげる」という選択をした方が良かったのかもしれませんが、当時は、”あんな人(体育会上司)のために自分が辞めるなんて、あんな人に負けたみたいで嫌だ”、”上司から逃げたと思われるのが嫌だ”という気持ちが先行し3年間我慢しつづけました。その人は2月に異動したので今は関わりはなくなりました。しかし、この3年を振り返ると、身についたことをあえて挙げるなら、”面倒な人の処世術”を身につけたくらいです。あとは、時間の浪費や精神の浪費など埋没コストばかりだなと思いました。

 印象に残ったフレーズとして、”やめることは、投げ出すのではなく続けなかったということ”です。私の場合は続けなかったというよりは自分で”損切りをした”と解釈してもいいかもしれません。
 向いていない仕事を辞めた”というと世間的には投げ出したと思われますが、”向いていない仕事を続けなかった。損切りをした。”と解釈したら自分で主体的にそして前向きにやめることができるのではないかなと思います。
 このフレーズを読んだとき、救われる人が多いだろうなと思います。私ももう少し早く知っていれば、今の人生も変わったかなと思います。


 

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