過去レポ 『王家の紋章』2016.08.13(土)マチネ&ソワレ
現在、まさに帝国劇場で『王家の紋章』を上演中だが、5年前の初演のレポをFBから掘り起こし。
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2016.08.13(土)マチネ
AKB48宮澤佐江さん、お誕生日おめでとうございます!
原作漫画は3巻途中までしか読めなかったけど、2度目の『王家の紋章』に。新妻聖子さんと同じ役をAKBの人がどう演じるのか、楽しみに劇場へ向かった。
観劇後。
宮澤さん、世評では「思ったより上手い/がんばってる」というのと「あり得ないレベル」というのが混在していてどちらが真実かわからないまま観劇に臨んだが、明らかに後者であった、私にとっては。
歌が聖子さんより下手なのは想定内なので全然よいのだけど、何よりも芝居がひどい。学芸会とはこのことぞ。セリフの発声の練習をしていない人が舞台に立つとこんなになるんだ、という見本のようであった。歌は確かにがんばってるけど、でも上手くはないし、聖子さんが歌うだけで空気を変えるのに対して、宮澤さんは歌うので精一杯なのでそのシーンの価値が全然違ってくる。
エリザベートの花總さんと蘭乃さんの差どころではない実力の差だったが(ちなみに新妻さんもそんなに芝居がうまいわけではないが、10年以上やってきた経験は伊達ではなかった)、出番や歌がシシィほど多くはない(舞台に出てる時間は長いけど)のが救い?
複数キャストはできるだけ制覇したい観劇スタイルなので今回観てみたが、この完成度の低い作品では、自分が好きな俳優さんが出ているからこそ楽しめるのだな、との思いを新たにしたところだ。
舞台自体は2度目、漫画も途中まで読んでいたので、前回以上に理解することはできたが、やはり二幕が退屈。ここらへんのことはソワレの感想を書くときに、書ければ書きたい。
ひとまずこの観劇回は宮澤さんのマイナスインパクトに持って行かれた。
なんかこんな感想だれも読みたくなかったろうけど、すみません。。。
別席で観劇した山祐ファンの友人の、いろいろと新鮮な視点でのコメントが楽しかったし、好きな役者さん出ていることで満足度が大きく変わるのだな〜、という当然のことを改めて知れたのはよかった。
2016.08.13(土)ソワレ
マチネに続いてソワレ『王家の紋章』!
平方くんイズミル初見。そして聖子さんを観られるのがやっぱり何よりも楽しみであった。
ひとまずは聖子さんが出るというだけでテンションは保てるものの、マチネでかなり体力消耗してソワレはただただ音楽の波に揺られてしまった。
特に二幕がね〜、脚本どうなの?、という感じで起伏がないんだよね。ストーリー展開も少ないし、かと言って聴かせる名曲が続くわけでもなし、どうしても辛口にならざるを得ない。
でも一幕はそれなりにスピード感もあるし、それぞれのキャラもがんばってるし、比較的楽しめると思う。
予算が少ないのか、セットのしょぼさも目を引く。ミタムン(何故かしら2ちゃんではミムタンと呼ばれている)の焼死のシーンでは、人が赤いロープを持って周りをくるくる回ることで火を表しているし、ナイル川の流れに巻き込まれるシーンでもこれまた人が水色のシーツを持ってフラフラ動きまわることで水流を表していて、正直、成功しているとは言い難い。。。コストカットの印象が拭えない。
よほど、先日のヨセフの方がエジプト感あったな、と。再演ではもっと見た目にこだわる演出も期待したいところ。
というのも、本来は芝居なのだから演技で引きこむことが肝要なのだけれど、このような漫画原作ではそれもなかなか難しいというのを見ていて実感。
となれば、セット含めてダイナミックな動きが必須な気がした。大掛かりな改良は期待できないものの、なんとか手を入れてほしい。
という感じで、書けば書くほどマイナスポイントに筆が滑ってしまうが、もちろんよいところもあるはず、きっと。それは観た人がそれぞれに感じることだとは思うけれど、わたしはただただ聖子さんが帝劇のステージに帰ってきてくれたことに感謝したいと思った。
原作と比べると、それなりに端折られてはいるものの、漫画の舞台化/映画化作品としては、かなり原作に忠実な方だと思われる。そういう意味では原作ファンの期待には添っているような気がするのだが、、、これからご覧になる原作ファンの友人たちの感想を待ちたいと思う。
あ、平方くんはよかったと思う。歌は正直、宮野さんに軍配が上がるが、宮野さんは自己陶酔がひどくてキモい(ファンの方ごめんなさい)。メンフィスと対峙するヒッタイト王子としては平方くんの役作りが好みであった。(でも日曜日観劇の女性陣には、漫画ほどイケメンじゃないことに非難が集中していた。笑)
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