【ビルディバイド】2024年4月1日禁止制限改定と今後について

いわゆるお気持ち表明になってしまう記事なので心苦しいのですが、とはいえ今までこのnoteでふぁぼを押してくれた方々がいる=私程度の記事でも読んでくれている人がいる、ということだと思うので、書かなければいけないと思い筆をとりました(筆使わないけど)。
結論からいうと、このnoteがアニプレックスのTCGを扱う日はおそらくもうこないです。

パートナー制限でクレードルとカリンの共存が1枚制限になったことは、一切驚きません。
カリンが場に残ってレストするだけで、毎ターン1点はいっていくのは、まあ正直このゲームをゲームにしていないともいえるので。
このゲームは、確率事象となっているライフからでるバスターの枚数とショットの枚数を試合中に考え、そのリスクテイクや判断が面白いはずのゲームながら、カリンがアタックすると(手札から千里眼でコマンドによるアタックへの妨害が成立するため)3点は確定している時点で、まあいつ制限がきてもおかしくない状況でした。

サイキックスピアについても、↑のカリンからダメージを飛ばす最も低コストの方法で、そもそも正味3点が4点にかわるカードなので、むしろ制限で済んでることを少し驚くまであるくらいだと捉えています。
まあ、何かしらあると思っていた八咫烏orサイキックスピアが規制くらうのは予想通りなので、ここまでは本当に特筆するほどの思うことはありません。

ヴァーグについては、アスファの規制を望む声がTwitter上にはあったものの、アスファは考える必要もないくらい明らかに規制できないので、かわりに規制が入ったという形で捉えています。
考える必要もないくらい明らかなのは、規制発表の告知ページでも記載されていた通り、1コストのユニットが出すぎるということを調整しなければならないためです。
アスファが固有に規制できないのは、これに加えて、アスファはバスターであるため、確実に12枠の"デザイン的に強いことが定められ、かつ許される枠"を埋める存在であり、したがってアスファの規制が逆にヴァランを強くする可能性すらあるためです。
まあ、ヴァラン以外で使うこともないカードなので、パートナー制限ではなくそのまま制限になったことが、少し驚いたといえば驚いたくらいです。

今回自分の進退を決する裁定になったのは、強制接続の規制です。
先に書いたように、このゲームは、確率事象となっているライフからでるバスターの枚数とショットの枚数を試合中に考え、そのリスクテイクや判断を楽しむゲームです。
その中には、強くはあるけれどクイックじゃないため相手のアタックには干渉できないカードや、弱いがクイックというだけで採用を考えざるを得ないカードを、最大50枚のメインデッキでどのように採用するかを検討することも含まれます。
ショットからめくれた強制接続で、クイックじゃないけれどそのカードがここで使えたら局面を打開できる、という機微を楽しむのは、おそらくこのゲームにおけるこのカードでなければできないことでした。
今回、それが1枚制限になるため、ほぼその醍醐味を味わうことができなくなります。
任意のTCGにおいて、究極的には「そのシステムが描けるデザイン領域の限界を学ぶ」ということが自分のかかわり方です。
今回、その醍醐味が奪われるということは、もうこのゲームでしか味わえないデザインの学習が(コスパとしてこれでなければならないという意味で)ないということなので、続ける理由がなくなりました。

強制接続については、特定のデッキに対して特定の札を強制接続と一緒に使用することでしか対抗できない、という必要悪的側面もありました。
面をとられた状態からそのままアタックを通せば勝てるという局面でも、強制接続(と血晶他面をとる手段)があるからリスクヘッジとしてアタックをやめよう、あるいは今ユニットを出しきるとコマンドのクイック化によって逆転の芽がでるので安全にいこう、という思考を要求する良カードでしたが、今回の改定でそれが消滅します。
特に、マルガレータにおけるヘルメースは、8T目になると確実にほとんどのデッキを、どんなに盤面がとれていても無に帰した上で局面をひっくり返すことができます(し、故に現環境でこれに対抗する手段をもつデッキがほとんどありません)。
この状況を完全に解決するには、登場時の自動効果を打ち消せるカードが存在するか、エヴォルで登場するカードを打ち消せるカードが存在するか、痛み分けが存在するかが必要ですが、その3点目は前回の改定で奪われました。
残りの2つはそもそも存在しない以上、次善の解決策を考える必要があり、それが強制接続+血晶のコンボ、またはヘルメースへの制限でした。
まだ13弾のフルスポイラがでていない以上、もしかしたらその解決策が実装されるかもしれませんが、望み薄だと考えています。
そして、今回その次善の策が、片方はもがれ、片方はスルーされたため、マルガレータに対する対抗は、一部のデッキに限られることになります。
このゲームのもうひとつの強みは、エースによって多様な戦い方ができる、ということですが、今回上記の状況になったことで、マルガレータと、マルガレータに標準的に対抗できるデッキだけで戦う環境になることになります。
それ以外の強制接続に頼ってなんとか戦えていたデッキは、今後は、その対抗手段を奪われたため、"多様な戦い方"から離脱するでしょう。
しかも、マルガレータに対して非常に有利に出られたヴァランが減速するため、よりマルガレータに追い風です。

上記の状況となる以上、やはりこのゲームを続ける理由がなくなりました、と言わざるをえません。
したがって、強制接続が解禁されるか、ブロック落ちによってそもそも強制接続が存在しないことが前提の調整に基づいたプールになるまで、ビルディバイドからはほぼ全面的に撤退し、カードは倉庫にしまうとします。
ほしいカードがある方は、私までご連絡ください。
もし出せるようなものがあれば、適切な形でお譲りしまします。

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