3弾環境赤青バドラトス

10月14日頃からずっと使い続けたバドラトスについて、今環境ではかなり納得いく仕上がりのデッキが組めたのでnoteとやらを書いてみよう、となりました。

環境の楽しさの割に、今環境の間ほとんど公認も出れず、フリープレイや非公認も土日だけに限られたような生活だったので、使う機会なくこの環境が間もなく終わろうとしているのだけが心残りです。
そんな感じなので、採用枚数にもう少し検討の余地があるかもしれませんが、このデッキの構築背景は今後も通用するだろうと考え、何を考えどう採用したか、どう採用しなかったかを書き留める、いわば備忘録的観点がつよい記事なので、記載が精緻ではないかもしれませんが、そこはご了承ください。

さっそく、レシピ画像を掲載します。

画像1

画像はビルラボ(https://buildlabo.com/deckmarker/ )さんで作成しています。
毎日活用させてもらっており、感謝の限りです。


各カードの採用理由に移る前に先に述べておくことがあります。
「なぜ赤黒ではないのか」です。
リリース後、ずっとバドラトスはもはや「なぜかテリトリー開放に赤が必要な黒のテリトリー」といえるくらい、黒のユニットが構築や展開の軸でした。
そうであるにもかかわらず、青の3弾のカードは1枚もないのに今赤青を組むことになった理由は、主にハンデスに対して黒では捌ききれないと感じたためです。

バドラトスは、テリトリー効果の構造上、序盤は耐えて、できるだけライフを削らせないようにハンドに対応札を抱えてバドラトスの着地+テリトリー開放から反撃する構築になります。
バドラトスをちゃんと手札に引いて、その上で6コストになるまで対応札を抱える必要があります。
特に後攻の場合、相手の6コストユニットには確実に除去を当てた上で、返ってきたターンで相手の5コスト以下をすべて捌いて均衡をとりもどす、ということが必要になります。
バドラトスを着地させテリトリー開放をする6コストのターンまでに必要な最低限のカード枚数は5枚(エナジー4枚+バドラトス)で、6コストユニットの対応に1枚を追加すると6枚。
上の計算は、後攻の場合に3コスト以下、4コスト、5コスト(だいたいエース)で1+(1+1)+(1+1+1)の合計6点をそのままくらう計算に基づく枚数ですが、当然そんなことができるわけもなく(バスターがライフに埋まる確率を計算すると、単純計算で8~9点ライフを失っていることになる)、手札から除去を撃つ必要性があるでしょう。
まあ2体くらいここまでに処理しておくとして、1枚はショットから対応できると信じて、1枚は手札から処理が必要でしょう。
以上から、4ターン目までに7枚は手札が必要になるかと思います。
一方、後攻の4ターン目は、特別ドロー効果を持たないカードだけを撃ちつづけると、9枚しか手札がないはずです。
差し引き2枚の余剰で、バドラトス着地とそれ以降の数ターンの動きを確保しながらハンデスに対抗する必要がある、ということになります。
もちろん、上記の必要な手札の枚数は、理想的なカードが引けた前提なので、そうでない場合はもっと必要になるかもしれません。
特に、4ターン目は絶対手札が2枚必要で、それ以前に手札1枚になった状態でハンデスされると、その時点でもうゲームにならないことが確定します(なので、少し脱線しますが、対バドラトスでは往々にして、ハンデスを序盤から連打するとそれだけで勝てることもあります)。

黒を採用することでこれに解答できるのはアンビションイーター4枚のみ(邪悪な取引はユニットしか拾わないので、ここではあまり解答にならない計算です)。
一方、「青を採用すると、新兵器開発やナディヤ等、ハンデス解答が容易になるっぽい」と考えたのが赤青への第一歩でした(まあナディヤは弱すぎて早々に抜けましたが)。

以上の理由で、赤青で構築する必要がある、という結論に至ったため、今環境は赤黒のバドラトスを今日まで全くと言っていいほど考えていません。
早々に切り捨てたことで見落としていることもあるかもしれませんが、上記の計算を土台にして組みはじめたのが、赤青バドラトスです。


各カードの採用理由に移ります。

■必須カード
・バドラトス
まあテリトリー対応のエースなので、説明不要の採用優先度1位です。

・ゼルヴィオス
個人的にはグラナディガより採用優先度高い認識です。
今までのリヴァワートの役割を担う新カード。
確実に4ターン目までにエナジーに埋めたい(そして開放からこれを出したい)ので3枚は要ると考えています。

・グラナディガ
とはいえ、こっちも必須カード。
4ターン目に出したい、という感じではなく、ある程度盤面を捌いてからフタをするカードの認識。
ブロックできないことが今本当にきついので、4枚は過剰と考えています。

・カリスタ
赤青にする最大の理由になる1枚。
上述のハンデス以外のバドラトスの課題として、フォーリナーを入れないで組んだ場合特に、テリトリーの開放ができない、という問題がつきまとっていました。
上3枚に埋まってようがいまいが、3枚山札を掘ってバドラトスへアクセスする確率を上げられるカードなので、利便性は高いです。
また、3500あるため、序盤の軽量ユニットをバトルで除去できるのも強み。
2~4枚、考えたい展開によって採用枚数には差がありますが、概ね赤青の必須カード第4位でしょう。
ゼルヴィオスでエナジーに送っても強いので、可能な限り4ターン目にフィールドに残した展開をしたいところ。

・アビー
赤青にする理由第2位はこれ。
赤青にするなら何も考えず4枚積むことが必須だと考えています。
グラナディガの代用品として11000を立てるのが基本の運用ですが、テリトリー開放なしで使える1ドローの効果や、グラナディガと違ってブロックできる点、7コストで色拘束2枚と、手広く動ける1枚なので、青を採用した場合の7+コスト帯としては最優先。

・張り裂ける大地
特に対イシュタルテを考えて、最強の除去カード。
個人的には大嫌いだけど、今は必要な1枚なのでしょうがない。
本当に残念ながらいい動きしてしまうので、4枚は必須。
バスターを墓地ではないところに送るので、ダイアナスを一気に弱体化できます。
もちろん、いくら倒しても復活するイシュタルテ自体にも有効。

・スワロートード
大地と同じ理由で、かつ7コストユニットだとテリトリーが誘発するので、最強の除去手段として採用できるカード。
たぶん今弾最強のレア度Nのカードです(異論はあると思います)。
エナジーからだとバレて警戒されるので、できれば5ターン目に手からだしたいところ。

・新兵器開発
ハンデス対応の最強手段。
1枚のカードで手札が1枚増えるので、弱いはずはないですね。
ただ、必須の割に採用枚数はデッキ総枚数と相談になりそう。
まあ採用して42枚をこえないなら4枚でいいと思います。

■ショットの考え方と採用カード
張り裂ける大地以外のショットは以下の通りで考え、採用しています。

・ラプチャードフレイム
ショットについては、除去ということを最優先に考えています。
それも、墓地ではないところへ送る除去が環境に最もマッチしている、という考えです。
そんな中、1枚の新カードがかなり有効な除去手段になる、と考えました。
この新カードは、序盤はライフを犠牲にして4ターン目からの反撃のために耐えるバドラトスにピッタリな1枚。
特にクラウディアやイシュタルテ、ライオネルをエナジーに送れる可能性があるのは非常に大きいです。
4枚、本当は採用したい。

・虚を突く一手
でも、ラプチャードフレイムを4枚採用ができない理由は、前述のハンデス耐性が理由です。
もともとラプチャードフレイム4枚、一手0枚でしたが、2枚でもあるとないとじゃ大違いだったので、しぶしぶ2枚採用。
まあ、バドラトスをアリアから守る等の動きもあるので、採用して弱くしている、ということはないと思います。

・キャピタルブレイカー
特に考えはないです。
クラウディア、カーラ、ダイアナス、アリアといった天敵カードを1枚で処理できるクイックというくらい。

・プラズマコフィン
キャピタルブレイカーよりむしろ、こっちのほうが優先度は高いです。
終盤戦でこちらの大型ユニットをとめるために立てたユニットを1枚で葬るカード。
1~2枚の採用というところだと思います。
なお、地味にハンデス耐性が高いこともあり、その日の気分でこっちとキャピタルブレイカーを枚数逆転しています。

■その他のカード
・百獣王の怒り
グラナディガは基本殴らないで、このカードで盤面を取るために置く、と言っても過言じゃないです(もちろん、グラナディガがフィニッシャーだけど)。
他にも、カエルで相手を除外、アビーに使って除去(="第5のグラナディガ"運用の一環)、バドラトスをアリアから守る、といった動きで、幅広く使えます。
序盤にカリスタを使って盤面維持、なんてことも稀にあります。
4入れたいけど、使えるシチュエーションに限りがあるので3枚。

・ブービートラップ
3弾のMVPコマンド。
カリスタとこれのおかげでフォーリナーを入れない、ということが可能になったとも言えます。
基本はバドラトスを回収してバドラトス効果を使いまわしますが、たまにアビー、ゾフィア、カエルを回収することも。
ユニットであれば、遠慮なくエナジーに置けるようになったのは本当に手札管理が楽になりました。
とはいえ、そこまで頻繁に使わない(使う余裕がない)ので、2枚。

・ゾフィア
たぶん、ブービートラップがなければ採用できなかった、本当は今までもずっと採用したかった1枚。
豊富な除去をコスト踏み倒してプレイし、アギトの誘発でライフを回復させた上で、キャピタルブレイカーの届かないスタッツのユニットを出す、という暴力を達成できます。
浮いたバスター枠を埋める採用なので、2枚。
これ採用できる、ってわかったときが個人的に今環境で一番感動した瞬間です(個人的に、最初に買ったパックから出たカードがゾフィアなので、思い入れがあるという余談)。

■採用を検討したけど、採用に至らなかったカード
・デボラ
単純にレストが弱い。
リヴァワートとの大きな違いはそこで、レストしているので、純粋に6000点以下のものしか処理できないため、不採用。
なお、赤青で組もう、とぼんやり考えはじめたのはデボラが公開された瞬間なので、このデッキが出来上がるまでの考え方には非常に貢献しました。

・不意の衝撃
便利だけど、5000点よりもコスト参照でショットに頼るほうが強かったため脱落。

・ブリッツクリーク
スカウトが欲しい場面は多かったけど、衝撃と同様の理由で脱落。
あと、墓地落としだと単純にイシュタルテに刺さらない。

・スモークディスチャージャー
アビーを筆頭に、相手のコマンドから守るために本当はぜひとも採用したい。
ただ、枠がないので断念。
怒りやブービートラップを外すほどの理由にはなりませんでした。
まあ、アビーを除去されてもアビーが出せるように4枚入れているので、問題はないです(また7コスト払わなきゃいけないくらい。それが重いのだけど)。
なお、メギドラグをちゃんと対策するならこっちを採用しないとたぶん勝率50%以上にできません。
メギドラグを見るならブービートラップを外してこっちかな、と思います。
……いや、ブービートラップを抜いてこっちでもいいまであるかもしれない。

・ナディヤ
組み始めた数時間は採用しました。
単純に、2000点(テリトリー開放後に出す/残る想定は全くないです)が弱すぎてバスター枠割く理由に全くならなかったので即解雇。

・ブルーバースト
単純に面除去いっぱいあるので、いらなかった。
単体除去で強いのが増えたので、ある程度まではアグロを耐えきれるようになってました。
あとこのゲーム面除去は基本クイックじゃないので、5000点はこのデッキでは強みがわからない(面除去がクイックだとめちゃくちゃ強いけど)。

・邪悪な取引
ぜひとも採用したいけど、色的に枠がない。
残念。
よって、墓地に落ちたバドラトスは回収できないのは諦めるしかないです。

・エンダイヴ
こちらもぜひとも採用したいけど、色が合わないため断念。
ぶっちゃけ今赤黒組むならこれだけ4枚になるかな、とはぼんやり思っています。
それくらい強いカード(まあでもカエルに上から殴られるのですこし不便はある)。

・カリベル
デコイ枠として採用を考えたものの、バスターをできる限り7+コスト帯に割きたかったので断念。
今後、環境が速くなると7+に割けなくなることもあると思うので、そうなると採用候補になると思います。
8エナジーはバドラトスだと普通にのばします。

・プロッコ
環境が速くなるなら採用します。
が、今は除去だけでなんとかなってるので、不採用。
個人的に手札の7+の枚数依存が嫌いなので、あまり採用しないでなんとかならないかなあ、と思っているため今後もギリギリまで不採用でいたいです。

・アゴラ
カリベル同様、バスターをできる限り7+コスト帯に割きたかったので断念。
プロッコよりは採用したいけど、バスター枠とデコイの重要度でカリベルとは環境依存のイメージ。

・フォーリナー
カリスタとアビーがいる限り、不要。
そうじゃなければ、つまりドローやエースサーチに不安ある環境になるなら、1枚は採用必須です(テリトリー開放に依存しているので、フォーリナーが弱いとはいえテリトリー開放するためにはないといけない)。

・ディモレオン
カエルがいなかったら採用してるかも。
デコイがいないのが今の構築の不安点なので、そこを解消してくれます。
ただ、8コストというのがネック。

・ヴァーレンス
ようやく陽の目見れそうだったのにね(マジで言ってます)。
ゾフィアを発見しなかったら採用してたかもしれません。
今、3コストユニットをエナジー送りは意外と使える効果です。
ディモレオン同様、8コストがネック。

・ベリア
3コストながら9500になれるのは強かったけど、色拘束が初手のカードとしては強すぎたので不採用。

・ヴェロニカ
個人的に好きなので、なんとか入れようとしました。
どう考えても枠がありませんでした。
アゴラ同様4コスト4000+3000、しかも色拘束1つ少ないのに。
まあ、ハンデス対策にはなるけど、2ターン目にレストしてると出す目的にあわないので仕方ないですね。

あとなんかあったっけ……
たぶん採用考えたカードはこれくらいです。


たぶん、今後も赤青バドラトスを組むと思います。
デッキのトータルパワーとして赤黒も捨てがたいですが、カリスタのおかげでバドラトスを引けない、ということを解決できる色採用は、充分実戦級の選択だと確信があります。

自分自身のプレイスキルが足りず、このデッキで非公認も公認も優勝できてないですが、1敗の2位タイはしょっちゅう取れています。
スキルなしでもまわせるデッキなので、カリスタとアビーを持ってる方はぜひ赤青バドラトス試してみてください。

2022/2/26 17:58追記:もし記事の内容に質問や誤りを見つけた等があれば、Twitterにて@ruy_cg までメンションやDMいただければ幸いです。

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