3弾環境白赤黒ネフェルクセス

昨日に引き続き、今環境で気合入れて組んだデッキの紹介です。
というか、この環境、昨日の赤青バドラトスとこれ以外、ちゃんと組めていません。
環境が短すぎる……
本当に楽しい環境だったので、もう1ヶ月余韻に浸りたかったです。

いきなり環境が終わるグチからで申し訳ないんですが、現環境でせっかく組んだのに組むのが遅くて陽の目見る前に次の環境に移るのが忍びないので、せめてnoteにまとめようと思います。

バドラトスに次いで組んだのは、最弱という声をよく聞くテリトリー、ネフェルクセスです。
実際、開放面が非常に弱いと思っていて、素点が4000しかないので、下手するとブルーバーストやデバステイトスロット、リヴァワート1枚でゲームが終わります。
しかももうひとつのアサルトテリトリー、メギドラグと違って、テリトリーの効果の対象になるし……
開放につかうエースも素点3000しかないので、マフレナ1枚で処理されます。
アグロ決め込もうにもクラウディアより打点は低いし、マーギュリスやレベッカほど盤面処理力高くもないし……
なんなら今弾追加のネフェルクセス用と思われるバスターユニット達も基本的にハンドバウンスとかノーマルタイミングでのパワー追加しかないし……

つい1週間くらい前まで、上記の感じで組むことないだろうな、と思っていましたが、見かたを変えたら「実はミッドレンジのテリトリーとして結構優秀なのではないか」という発想を抱き、組みました。
まずはレシピです。

画像1

画像はビルラボ(https://buildlabo.com/deckmarker/ )さんで作成しています。
毎日活用させてもらっており、感謝の限りです(昨日と同じ文言ですみません)。

ネフェルクセス用に作られたと思われる今弾新規の白のバスターは、全て抜けました。
というか、採用の候補にもなりませんでした。

採用カードそれぞれの採用理由より、まずはどういうコンセプトで色が決まり、その下でどういう理由でカードを選択していく必要があると考えたかを述べます。

まずは色について。
ネフェルクセスという観点でカードを見ると、各色以下の特徴や必要度があるということに気づきます。
・白:ネフェルクセス自体を出すために使う色、問答無用で必須色
・黒:墓地からのネフェルクセスとヴレッポ回収のための色
・青:ダメージ軽減/対象離脱手段のための色
・赤:テリトリー開放やエネルギー枚数による単体スタッツ確保の色
前述の通り、ブルーバースト1枚でゲームが終わるような貧弱さを持つテリトリーなので、どうやってブルーバーストから逃れるか、ということが最大の課題です。
したがって、基本となる色は「赤=スタッツの大きさ」で組むべきだという結論に至り、構築を開始しました。
しかし、どうやってもエースとテリトリーの脆弱さは回避できないので、エース/観測者をどうやって増やすか/使いまわすかの課題解決として、黒は採用する必要がありそうという判断が働きました。
以上から、白、赤、黒の3色で組むことは決定しました。

白ではない基盤に赤を選んだ理由は、スタッツです。
スタッツ=パワー点数としてこの記事を書いているのですが、基本はテリトリー開放中単体でブルーバーストを耐えることが可能なカード、というのが採用基準になってきます。
実際、エース/観測者以外は、(少なくとも条件付きで)起動効果なしで7000以上のスタッツを持つもののみ採用しています。
ですが、赤を選ぶことには別の意味があって、赤は、相手をレストする、エナジーを基軸に置いた除去をする、相手の効果対象にできない単体ユニットが存在する、といった側面を持つ色です。
特にレストはネフェルクセスとテリトリーにとって非常に親和性が高いギミックで、(少なくとも条件付きで)エンドフェイズ開始時にスタンドするため、レストしている→ユニットで除去してスタンドしたユニットを並べることで相手の攻撃に備える、という動きができます。
正直あえてネフェルクセスを使う理由にエンドフェイズのスタンド効果以外は他のテリトリーにないような強みがないので、これを最大限活用する構築にしていくことが必要と考えました。
もちろん、ネフェルクセスのテリトリー依存覚醒効果でドローできることは最大限活用していく、というかそれに依存するのですが、ドローはネフェルクセスじゃなくてもできることなので、ネフェルクセスを組む理由になりません。

以上から、採用するカードの方針は決まりました。
なので、ようやく採用した各カードの採用理由と運用方法に移ります。

■必須カード
・ネフェルクセス
まあテリトリー開放に必須なので。
ただ、2ターン目の開放をする場合、ネフェルクセスで開放するよりヴレッポで開放するほうがいいことがあり、マリガンのキープ優先度は最高位ではないです。
基本的には、落日の帰還をすぐ撃てる時か、邪悪な取引ですぐ回収できる時以外は出したくありません。
でもドロー効果は使いたいので、どうやったらネフェルクセスを盤面に残し続けられるか、ということを考える必要があります。

・ヴレッポ
2ターン目のテリトリー開放は、ほとんどの場合でヴレッポで行います。
テリトリー開放以外はバニラなので、墓地に落ちてもあまり痛手がないためです。
初手に引きたいカード第2位となるので、このカードはマリガン基準の1つになります。

・落日の帰還
4枚入れて、ネフェルクセスを回収するために使います。
また、ブルーバースト等を使われた時に、ヴァーラスール(アサルトテリトリー)に+3000を与えるためにも使います。
正直その2点以外ではほとんど使いませんが、その2点の使い方がゲームが終わるかどうかの境界になるので、4枚は必須です。
なんならもっとほしい。

・バオングーロ
テリトリー開放時に7500となる、デッキの基幹をなす1枚。
マリガン基準第1位です。
2ターン目はバオングーロを出してターンを返すことが多いです。
エース/観測者があってもこれがなければマリガンしてでも引きにいきたいくらいなので、4枚。

・邪悪な取引
墓地に落ちたネフェルクセスを回収するため。
ゲーム中1回使うかどうかですが、入れてないと絶対回収できないので3枚(2枚埋めても1枚で使えるように)。
なお、使う時は基本的にネフェルクセス2枚かネフェルクセスとヴレッポで回収を狙うので、むやみに早々に回収しないようにしましょう。
早々から回収するなら次元の窓のほうがいいくらいです。

・呪われた切札
邪悪な取引を成立させるための枠として、このカード自体が必須というよりは色基盤で4枚黒を採用することが必須、という感じ。
まあでもエナジー送りがこのデッキではあまり強力ではないので、ほぼ唯一の除去手段として、黒を採用するなら必須と思っていい認識です。

■採用したユニットと考え方
先述の通り、基本は7000点以上になるものです。

・カラル
5コストでテリトリー開放なしでも7000は、完全に問答無用で採用のレベル。
しかも、ライフがレッドゾーンだとショット以外で触れない上ヒット+1。
個人的に猫は嫌いなので採用したくないんですが、このデッキを完成させるにはどうしてもこれよりいいユニットが思いつかないので、仕方なく採用。
テリトリー開放に依存しないで7000が偉すぎるので3~4枚。

・レオノーラ
色拘束がきついので、正直必須じゃないです。
エルヴィーユとかカリベルとかでもいいと思います。
ただ……せっかくネフェルクセスで使え、って効果に書いてあるのに採用しないの、持ってるならもったいないので(笑)
まあ+6000はバグってるレベルで便利で、攻め時がわかりやすくなるので、雑に2枚採用しています。
正直ブルーバースト対策にはなってないし、カラル4枚で雑に出していくほうが楽で強いかも。

・グライノス
どういうゲーム展開をしたいか、他のショットをどう採用していくか等で採用の是非が変わると思います。
黒を厚めにして呪術師の謀略を採用したり、アゴラとワームハンティングを基軸にしたり、という場合にはたぶん不要。
正直ネフェルクセス等のエースが出ていないと4500のバニラなので、基本弱いです。
ただ、色拘束1の3コストで、ライフに依存せず7000到達するのは全カードでこれだけだったはず。
対クラウディアとレベッカでは、これを初手で出せるかどうかがかなり大きいです。
特に、対クラウディアの後攻では、初手でこれを出して2ターン目にネフェルクセスでテリトリー開放しないと負けかも。

・バドラトス
これだけ7000いきません。
それでも採用する理由は、後述の善意の対価と、↑に書いたグライノス用です。
バドラトスもエースなので、これが置いてあればグライノスはデコイもちます。
あと、ゼルヴィオス対策的な意味もあります。
まあライオネルにして除去増やす、という考え方もあると思いますが、善意の対価を使いたいならどちらかは入れておくと使いやすいかも。
6コスト時にグライノス+一手等の3+3や4+2の動きとこれとで使い分けになる選択肢枠でもあります。

■コマンドの考え方
落日、取引、切札以外のコマンドは基本的にレストかバフです。

・善意の対価
今弾の新カードで、エースを対象に撃つと相手のユニットをレスト。
1コスト軽くてドローがない虚を突く一手です。
ネフェルクセスのテリトリー固有効果を自身対象に発動し、チェーンしてこれを撃つと、1ドローしながらレストできます。
先述のライオネルかバドラトスを入れている理由のひとつでもあって、ライオネルやバドラトスに使っても相手をレストできるし、10000がいるのでネフェルクセスがエンドフェイズに起きます。

・虚を突く一手
定番赤ショット。
ネフェルクセスを安心して場に置くまでは唯一のドロー手段です。

・ラプチャードフレイム
なんか赤足りない気がするなー、ってことで採用した除去。
実際はなくても赤が15枚あるので、足りるかも。
征伐の大号令のほうが小回りは利くと思います(ショット8枚になるけど)。

■不採用になったカード
・アゴラ
3コストでユニットを出しておく、という動きを優先した結果、外れました。
とても便利だし、おそらく善意の対価採用にこだわらないならアゴラのほうが強いかと思います。
アゴラの場合はワームハンティングが優先(1コストコマンドを構える動きで待てるため)。

・カリベル
10500のデコイ。
ネフェルクセス効果なしで10000到達は、結果としてアタッカーを増やします。
また、結構ロングゲームになるデッキなので、8エナジーはすぐいきます。
8エナジーにならなかったりテリトリー閉じてても6500あるので、謀略圏外は優秀なスタッツ。
5コストが多くて出しづらかったので外しました。
善意の対価にこだわらないなら採用していく価値有(たぶん)。

・ライオネル
最強のノーマルタイミング除去カード。
ネフェルクセスの効果使って9000点で2体くらいは取りにいけます。
5コストが多くなったからバドラトスにかえました。

・エルヴィーユ
レオノーラ持ってなければこっち。
なんならレオノーラより簡単に動かせるかも。
7500あるのが偉い(カラル=7000だと、実はネフェルクセスがいない場合にヴェロニカ等を上からとれないので困ること有)。

・キューマ
7コスト以上に対する耐性、意外とないです(ネフェルクセス依存のため)。
キューマなら、7コストを盤面から取り除いてアタックできます。
が、用途がそれだけしかない7500だったので、ならエルヴィーユでOK。

・ベストーラ
取引使わない回収枠としてかつて採用したものの、ネフェルクセスが欲しいタイミングとズレる+7000いかないため、不採用。

・サディスティックシザーハンズ
3コストで、実は色拘束1で7000いくカードの選択肢。
ただ、レッドゾーンにはいるまで4000点なので、使ってみたけどそこまで強く機能しなかった。

・アリア
黒を第2色にもっていくなら問答無用で採用。
本当はアリアを使ってスタンドユニットをとりにいきたいけど、赤ベースにデッキを考えたため不採用。
黒を中心に据える3色は、時間があれば研究したかった。
このデッキにいれるには、色拘束がすこしきついと思います(ユニット並べるプレッシャーで戦うので、出したいタイミングで確実に出ないなら採用難しい)。

・ファイヤーブレス
レストしたユニットを叩いて、エンドフェイズに起きるを徹底するならこっち。
こっち採用ならバドラトスよりライオネルを入れたい。

・張り裂ける大地
一般に今の環境はエナジー送りが除外の次に優秀な除去ですが、このデッキではダメ。
ダメな理由は、相手に面除去を撃たせる余裕があるエナジーにさせてはいけないから。
イシュタルテに対しては、パワー上昇済みのヴァーラスールで殴ることで対応しましょう。
(採用している同系統の除去であるラプチャードフレイムは、どうしても4コスト以下を処理しなければいけない時の補助なので、実は基本的に撃ちません)

・ワームハンティング
1コストで構える動きをする場合に使いたいことはあります。
が、8エナジーまでは動きが弱いことを考えると、そこまで優先できなかった。
ライオネルやバドラトスが10000に届かないこと、ネフェルクセスの効果にチェーンしても10000にならないことが不採用の決め手。

・征伐の大号令
ブルーバースト対策で採用していいです。
44枚まで山増やすならこれを2枚入れるだけで組みますが、44枚を耐えきれるドローソースがあるかは疑問なので、現状見送り。
まあこれなしでも大丈夫なように善意の対価や落日の帰還採用した上にカラルやバドラトスを採用しているので、とりあえず抜いています。
あと、3コストが少し重い。

・天助の来光
・強者の気迫
なので、征伐の大号令ではなくこちらを採用することでブルーバースト対策する、という手もあり。
ただ、結局ユニットがいないとダメなこと、ブルーバーストを逃れるためというシチュエーションで、そもそもヴァーラスールだけしか盤にいないならそのまま受けていいこと、落日の帰還でも充分回避できることから不採用。


■プレイ指針
基本的に、以下が理想の動きです。
1ターン目:グライノス出す、または虚を突く一手構える
2ターン目:バオングーロ出す
3ターン目:落日の帰還構えながらネフェルクセスで開放、バオングーロ対象でネフェルクセスの効果使ってドロー
4ターン目:レオノーラ出して、レオノーラ対象でネフェルクセスの効果使ってドロー
ただ、基本的にレオノーラがこんなにうまく出ることはないので、カラルや切札等で対応します。
また、ネフェルクセスを一回回収した後、すぐ出すかどうかは手札次第です。

・対クラウディア、レベッカ、ブルーム、マーギュリス
初手でグライノス、2ターン目にテリトリー開放を目指してください。
対クラウディアの場合はネフェルクセスで、対レベッカ、ブルーム、マーギュリスの場合はヴレッポで。

・対バドラトス
開放は絶対にヴレッポで。
ゼルヴィオスを1回見るまではネフェルクセスなしで殴っていくことが必須です。
ネフェルクセスがエナジー送りされるのは困るため。
3体程度で殴りながら、相手がゼルヴィオス出してから大量展開で押し切りましょう。

・対ライオネル
レストできたタイミングで勝負になります。
8エナジーためられる前に盤面で有利になり、ヴァーラスールのみが戦闘要員として攻撃していくことになると思います。

・対マルグレア
善意の対価とラプチャードフレイム、そしてレオノーラを積んでいる最大の理由です。
たぶん、マルグレアを上から叩ききるにはレオノーラの力が必須。
レオノーラで対抗できない時にはラプチャードフレイム、という感じです。
ただ、今あまり見ないので、ここまでマルグレアを想定して採用する必要がないかもしれません。

・対メギドラグ
ムリ。
可能性があるとすれば、コマンドでの盤面の取り合いに2回くらい勝ったら望みあるかもくらい。
または、初手に3枚くらいヴレッポとネフェルクセスがあれば、数で押し切れるかもしれません。
あとは最速レオノーラが決まった場合。
いずれにせよ、一番不利な相手であることに違いはないです。

・対バルバビロン
こっちはまだ望みがありますが、ブルーバースト10000発射があるので、展開しすぎて攻撃が切れないように注意。

・対イシュタルテ
ダイアナスを面で受けきれるなら大丈夫だと思います。
不安なら大号令採用で。

・対ベルティガ、ダグラーク
ごめんなさい、詰め切れてません。
たぶんベルティガは対ライオネルと同じ感じになるかと。
対ダグラークは面の取り合いをどう制するか、だと思うんですが、こちらは手から大きいの出す分確実性は高い、相手のほうが動き出してからの制圧力は高い、というマッチアップな気がします。

・ミラー
一般的な白ベース2色ネフェルクセスよりは単体性能が高いので、何とかなると思います。
純粋ミラーは場の数が勝負になるので、初手からグライノス出していきたいかも。


願わくば、大会(公認でも非公認でも)で使ってあげたかった。
新カード出るの早すぎるよ……

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