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記念日

先日、そういえばコロナ禍にパスポートが切れていたのを思い出し、10年振りくらいにパスポートを取ろうと試みた。

久しぶりだったので1から何が必要か確認しところ、身分証・写真・申請書・戸籍謄本らしい。

身分証は常に財布にいてくれるし、写真は半年以内に履歴書で使ったものが残っている。

すこしばかり脱線するが、証明写真はなんであんなにも高いのか。パスポート+履歴書用で1,100円もした。

数年前までは800円くらいだったと記憶していたから、改めて撮った時驚いた。

クリビツテンギョーイタオドロッ

理由のひとつとしてはパスポート+履歴書用のように用途が2個乗っかってることで値段が高い。

まず言いたいのだが、パスポートを取りたいという海外に行く余裕のある人に直近半年以内で履歴書を書くタイミングは訪れるのだろうか。

反対に履歴書を書いて入社後半年以内に海外に飛んでやろうという愚か者はどこにいるのだろうか。

これに関しては私だ。とはいえ、面接が決まった後に先を見据えてパスポートを取っているだけで、職場には数ヶ月後に海外に行く予定があることは事前に伝えている。

2つ目は「枚数の多さ」だ。

証明写真会社にお勤めの"証明写真の枚数決め部部長"の方がこれを見られていたら訊きたい。

「なんであんなに枚数多いの」

いや、わかる。

ミスった時ようだったり、数社面接に行く人だっている。それは分かる。

ただだ。

パスポートは1人1冊であり、使う写真は1枚。糊付けするだけの簡単な作業を誰がミスするだろうか。むしろ、窓口で提出する時に写真も貼らずに持っていけばいいのでその失敗確率も消せる。

じゃあ2国籍以上パスポートを持つ人がいるんだろう。

という結論に私は落ち着いた。

話を戻す。

申請に必要なものを確認し、

「ほうほう、最大の敵は戸籍謄本だな」とその四文字の黒く光るラスボス感を認識した。

細かいが昨年からは戸籍抄本はNGで戸籍謄本じゃなければパスポートは取れなくなった。

何が違うのかさっぱりだったので、調べてみると簡単に言うと戸籍謄本というのは戸籍の全部事項証明で抄本は個人の全部事項証明ということらしい。

つまり、戸籍謄本をとると親などの戸籍の情報も全部わかるということだ。

初めて見る(1回目申請の時は戸籍抄本で取った)自分の戸籍謄本に心躍らせ、近隣の役所にラスボスを倒しに行った。

そして少し待ち、受け取った戸籍謄本を見た。

もう一度言う。

自分の戸籍謄本を初めて見た。自分の生まれたとこやら親の旧住所など色々書いてあったが、親の結婚記念日(正しくは婚姻届を出した日)を初めて知った。

4月5日だった。

死後まで寄り添います。みたいなことか?とトーちゃんかーちゃんの婚姻届を役所に出しに行った時の幸せそうな表情が一瞬過ぎったが、うちはだいぶ早いうちに2人とも浮気をしていた気がする。知らんけど。

仮にそれが真実であったとて、結果として現状離婚していない。

何が起きても離婚してないのはやはり記念日が死後まで寄り添いますの意味が込められているからだろうか。(込められてんのかは知らない)

もし結婚するなんて日がいつか僕にも来たら記念日を4月5日にしようかとちょっとだけセンチなことを思った。

どう思うとーちゃんかーちゃん。

ちなみに結婚祝いみたいなことを4月5日にしているのは見たことない。

それどころか、祝ってんのすらそもそも見た事ない。記念日とは個人的にはどうでも良いが夫婦としてはそれで良いのだろうか。

やはり縁起が悪かったのだろうか。

結婚自体がそもそも死んだ後のようだみたいな地獄記念日としてつけたのだろうか。

でもきっとそんなことは無い。

僕が生を受けたからには。

何この終わり方。。

思ってたオチと全然ちゃう。。

とーちゃんかーちゃん身体には身体にはお気をつけください。

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