人生初のすてきな恋

アメリカに来てからちょうど7ヶ月がたった。あとここで留学する残りの時間は6週間。今この記事を書いてるのは3月17日の午後6時。同じ大学に通う日本に今いる友達と昼過ぎから5時間電話して、お互いのこれからの大学生活をどうおくりたいと考えてるか、自分たちの身の回りの環境から何を感じて、そこから何を学んだのか、あとおれが個人的に抱えてる恋愛相談もしてもらったりして、ここアメリカであと6週間をどう過ごしたいのか、そして日本に帰った後は就活を軸にどんなことに挑戦していきたいのかをじっくり考えた。この7ヶ月間は自分の性格を形づける、人生を変えるすごく充実した濃密な期間だった。その中でもある女の子に恋をしたことは大きな割合を占めてる。

理性と感情の葛藤

自分が恋をした相手とはじめて出会ったのは国際留学生のためのオリエンテーションの初日。小さいグループに分かれて、キャンパスツアーをするのを待ってる間にとくに何も考えることなく人の集まりができてるところに入りに行ったら、彼女がいて、お互い自己紹介をした。彼女は「こんにちは」って日本語を知っていたからすごい驚いて、「こんにちは、はじめまして」って返したら、彼女はそれ以外の日本語を知ってるわけじゃないから、急に日本語で話しかけられてびっくりして、そのあとは英語で話したのをよく覚えてる。初めての印象は、彼女の態度からは自信が感じられて、自分の意見をはっきりと伝える、黒白はっきりしている心の芯がある人。実際に、その印象は変わらず、ほんとうにそういう気質をもった素敵な人なんだけどね。
初めて会ってから、彼女とは7ヶ月間一緒に時間を過ごして、今も毎週末二人で出かけたり、どこか遊びに行ったり、自分たちの人生について話し込んだりする。人のことを心の底から好きになれたのはこれが初めての経験で、つまり22歳になって本当の意味での初恋をした。小学生とか中学生の頃とかにだれかを好きになったことはあるけど、それとは違う感情だな。もっと深くて、純粋で、複雑で、ときに苦しい、二人の人間がそれぞれの人生を懸命に生きてる途中にふとぶつかり合わないと生まれない、子供が小さなコミュニティーにいるときに経験する恋とは異質で、素敵なもの。でも、これは片思いなんだけどね。彼女からは、この関係がどこか特別な方向に行くものではないと伝えられたし、自分が彼女に感じてる恋愛感情を伝えても、真っ向から返事が来るわけではなくて、あやふやに流されてしまう。だから今のところはこの彼女にあうときに感じる心の奥の方から溢れてくる温かい気持ちはもしかしたら自分だけのもので、おれが彼女におなじ気持ちを感じさせられているかははっきりとわからない。でも、今はそれでいい。彼女のように素敵なひとに出会えたことは人生でおきた最高の出来事。彼女には幸せになってほしいし、そして彼女自身自分の人生を切り開くために彼女なりに懸命に毎日努力していて、それをおれも自分の人生を自分の努力を切り拓きながら、それと彼女の近くに、つねにそこにいられる存在でいたい。
今までの素敵な時間をありがとう、、おれは自分の人生にもう集中する。変に気を取られすぎない。自分でコントールできる部分とコントロールできない部分をはっきり見定めて、じぶんができることをやり切る。もっと情熱的に、冷静に、客観的に、鳥の目で俯瞰して物事を考えて、とにかく行動に移す。

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