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【テラレイド】対特殊レイドサポーター型『テツノイバラ』の足跡


※当記事をご覧になる前にお読みください。

当記事は、
以下、専門的知識並びに略称、俗称に塗れております。
それらの知識を持ち合わせていない方は、
速やかにブラウザバックすることを強く推奨致しております。








準備はよろしいですね?


はじめに


背景 拝啓
☆6ウルガモスへ出せるサポーターが欲しいです。

いや探せば幾らでも汎用的なサポーターが見つかるのですが。

『独自の強みが欲しい。』

人間とは欲張りなものです。
先人の教えにもあえて逆らいたい。
そう思ってしまう時もあるのでしょう。

ですが先人の教えというのは偉大なものです。
それこそ、この辺とか

某氏謹製HD輝石アチゲータ
天然・バクア・怠ける と三種揃ったヤベーやつ

進化の輝石サポーターは確かに硬い。
倒れない。強い!

ですが、進化の輝石持ちサポーターにも弱点はあります。
それは・・・

〇〇の 特防が下がった!
〇〇は こんらんした!
わけもわからず 自分を攻撃した!


そうです。
『追加効果の乱打に晒され、機能不全に陥ること。』

こればっかりは輝石サポーターには切っても切れない問題になります。
『特性:りんぷん』は考えないものとする。

そんな追加効果の乱打を払拭できるアイテムもあります。
そう、『おんみつマント』です。

・おんみつマント
敵の目を あざむく フード付き マント。
持たせると 体を 包み隠し
技の 追加効果を 受けなくなる。

原文ママ

こんな便利なアイテムがあるなら、
使わない手はない!

で、進化の輝石持ちにどうやって持たせるの?

進化の輝石で持ち物枠が埋まるので
持たせることが出来ないのです。

ならどうするか。
進化の輝石に頼らないポケモンにすればいいのです。

『最終進化系もしくは準伝禁伝幻枠でもいいので、
 星6ウルガモスに弱点を突かれず、とにかく特防方面が硬い奴。』
『その上でバリアの上から相手の能力に干渉出来る術を持つ者。』
『そして独自の強みを持つ者。』

そんな者、果たして居るのだろうか・・・。

居た。

未来のバンギラス(と思しき存在)『テツノイバラ』

4倍弱点持ちと侮ることなかれ。
コイツ、デキるよ。


『テツノイバラ』について

『テツノイバラ』の基本スペック

ポケモン名:テツノイバラ
分類:パラドックスポケモン
高さ:1.6m
重さ:303.0kg (けたぐり威力:120)
タイプ:いわ・でんき
弱点:(4倍)じめん (2倍)くさ・みず・かくとう
耐性:(1/2)ほのお・どく・でんき・ノーマル (1/4)ひこう
特性:クォークチャージ(※後述)
種族値:H100-A134-B110-C70-D84-S72

ポケモン徹底攻略様より

未来のバンギラスの名に恥じない高ステ配分。
その上耐性も5つと存外悪くない。
しかし弱点がメジャーで対戦ではそこまで見かけないポケモン。

そう、『対戦では』ね。

※クォークチャージ
一部例外を除いた未来パラドックス勢共通の特性。
場が『エレキフィールド』状態か、
『ブーストエナジー』を持たせ消費した時に発動し、
発動時にHP以外の能力ランク変化込で
一番高い数値の能力が上昇する特性。
上昇する効果量は上昇箇所によって異なり、
素早さは1.5倍、それ以外は1.3倍になる。

クォークチャージの大雑把で細かな仕様

レイドサポーターとして見た『テツノイバラ』

タイプ:いわ・でんき
弱点:(4倍)じめん (2倍)くさ・みず・かくとう
耐性:(1/2)ほのお・どく・でんき・ノーマル (1/4)ひこう
特性:クォークチャージ
種族値:H100-A134-B110-C70-D84-S72

上述省略版

H100-B110-D84と決して高くは無いが低くもないというステータス。
S72というそこそこの速さは決して悪くない性能。
しかしA134と無駄に高い。

こんなポケモンが一体どうして
レイドサポーター足り得るのでしょう。

それは覚える技に在り。

テツノイバラの覚えるサポート技
・かいでんぱ
 (でんき/変化技/-/命中100/相手の特攻ランクを2段階下げる)
・バークアウト
 (あく/特殊技/威力55/命中95/相手の特攻ランクを1段階下げる)
・ちょうはつ
 (あく/変化技/-/命中100/相手は3ターンの間変化技を使えなくなる)

と、妨害技3種が揃っているではありませんか。尚光の壁は覚えない。
そしてこの3種を両立でき、
尚且つ特殊耐久指数の高いポケモンは上から順に、

1位 ミライドン H100-D115
2位 ミュウ   H100-D100
3位 テツノイバラ H100-D84
4位 ボルトロス(化身/霊獣) H79-D80

ポケモン徹底攻略様より

となっているのです。
驚きですね。(私も調べて驚きました。)

しかしこの上から3匹の入手難易度や
前述の☆6ウルガモスへの選出を考慮に入れますと、

・ミライドン
 バイオレットバージョン限定。
 複数個体所持:難。
 弱点は突かれない。

・ミュウ
 基本配布限定。
 複数個体所持:難。
 虫技弱点。

・テツノイバラ
 バイオレットバージョン限定ではあるが、
 ユニオンサークル等で比較的容易に入手可能。
 複数個体所持:易。
 弱点は突かれない。

と、消去法でテツノイバラが抜擢されるのです。

さて、前置きはこのくらいにしておいて、
『テラレイドサポーターとして育成されたテツノイバラ』
について見ていくと致しましょうか。

対特殊レイドサポーター型『テツノイバラ』

育成方針

Aの個体値は低い方が良い(画像は妥協個体)(※後述)

性格:おだやか(A↓D↑)固定 (しんちょうはダメ(※理由は画像と含めて後述))
努力値:H252 D252 B6
実数値:H404-A273-B257-C176-D293-S180
特性:クォークチャージ
持ち物:おんみつマント
テラスタイプ:ほのお 対むしテラスウルガモス想定。
 ただ後述の被ダメージ計算の結果的に、他の適任者に任せた方が良さげ。

・技構成
確定枠:バークアウト コレが無いと話にならない
    ちょうはつ 補助技めんどいよね
    かいでんぱ 独自の強み其の1

選択枠:がんせきふうじ 相手のS下げ目的
    エレキフィールド 眠り対策兼クォークチャージ起動用

役割:対特殊レイドにおける火力鎮圧係

立ち回り方
1.怪電波を撃つ。
2.挑発を撃つ。
3.バークアウトを数回当てる
4.挑発が切れたら再度挑発。
 3と4の辺りでバリアが張られたらバクア連打に移行。
5.相手HP50%辺りの弱体解除より前に癒しのエールで回復しておくこと。
 弱体解除後は再びバクアを連打し当てる
6.バリア破砕後に再び挑発の後、怪電波で特攻を下げ続ける。

大体こんな感じ。ギャグマンガ日和~

※何故『性格:おだやか』でなければいけないのか。
それは『性格:しんちょう』時のステータスを見れば一目瞭然。
『性格:しんちょう』時の実数値:H404-A304-B257-C158-D293-S180
D293に対し、A304。
これによってクォークチャージ発動時に補正が掛かる順番は
『A→D→B→S→C』となってしまい、
上がって欲しい特防が上がらないという事態に。
故に『性格:おだやか』固定が推奨となるわけです。
更に拘るなら、A実数値がB実数値の257未満になるようにすると
『D→B→A→S→C』の順となるのでちょっぴりお得。

と言ってもA個体値は誤差の範囲。

《重要》絶対に繰り出してはいけない相手

※☆6レイドに限定
・物理レイド全般
 コイツの役割は『対特殊』です。

・タイカイデン
 十中八九『かちき』です。
 バークアウトを撃とうものならたちまち利敵モンスターに早変わり。

・ヌメルゴン
 両刀ベースで雨波乗りしてくる奴。
 特攻を下げても今度は物理のパワーウィップがそこそこ痛い。

・その他一致で弱点を突いてくるポケモン
 その中でも筆頭、リククラゲ!
 地面4倍です。死ゾ。

あとテラバ勢なんかも特に注意。
あまりに特攻を下げ過ぎると物理技に変化して最悪死にます。

繰り出せる相手

※☆6レイドに限定
基本的にテラス問わず

・ウルガモス
・キラフロル
・グレンアルマ
・ジバコイル
 『自作レイドサポーターを作る一つの指標として、
 最低でも3種類のレイドに繰り出せる事。』
 として定めた仮想敵の4体。

テラス次第
・サンダース
・グレイシア
 俗にいうブイズ。
 繰り出せる優先度としては サンダース>グレイシア。
 エーフィは残念ながら対象外。
 マジミラ擽るを捌けないのだ。

補助電源として
・コータス
 コータスは欠伸持ちの為、専属サポーターこと、
 スイートベールアマージョ同伴時の特攻下げ役として出動可。
 今夜は眠れないゾ♡

意思疎通の取れる仲間同伴時限定
・ゲンガー
・ドラパルト
・タイカイデン
 ゲンガーとドラパルトは呪われボディ、
 タイカイデンは勝気、と厄介な特性をお持ちなので、
 特性を書き換えてくれる仲間同伴なら出動可。

ところで、
ここまでタイプ相性でしか見ていないことにお気づきでしょうか?
大丈夫です。ちゃんとダメージ計算もしてありますって。

被ダメージ計算

※いずれもテラス一致性格補正込 ランク補正急所抜き
 テツノイバラ非テラス時を想定 被ダメージが著しいものは★太字表記

対☆6ウルガモス
・火炎放射(炎/特殊/90)→61~72(15.0%~17.8%)
・晴れ火炎放射(炎/特殊/90)→91~108(22.5%~26.7%)
・虫のさざめき(虫/特殊/90)→112~114(30.1%~35.6%)
★虫の知らせ虫のさざめき(虫/特殊/90)→180~214(44.5%~52.9%)
・暴風(飛行/特殊/110)→27~33(6.6%~8.1%)

対☆6キラフロル
・破壊光線(普/特殊/150)→72~86(17.8%~21.2%)
・パワージェム(岩/特殊/80)→104~124(25.7%~30.6%)
・ヘドロウェーブ(毒/特殊/95)→62~73(15.3%~18.0%)

対☆6グレンアルマ
・サイコキネシス(超/特殊/90)→112~134(27.7%~33.1%)
・アーマーキャノン(炎/特殊/120)→75~89(18.5%~22.0%)
・晴れアーマーキャノン(炎/特殊/120)→113~133(27.9%~32.9%)
・ナイトヘッド(霊/特殊/固定値90)→90(22.2%)

対☆6ジバコイル ※アナライズ補正込
・雷(電/特殊/110)→93~110(23.0%~27.2%)
・エレフィ雷(電/特殊/110)→120~142(29.7%~35.1%)
・ラスターカノン(鋼/特殊/80)→136~160(33.6%~39.6%)
・トライアタック(普/特殊/80)→51~60(12.6%~14.8%)

対☆6グレイシア
★吹雪(氷/特殊/110)→144~170(35.6%~42.0%)
・冷凍ビーム(氷/特殊/90)→118~140(29.2%~34.6%)
・氷テラバースト(氷/物理/80)→64~76(15.8%~18.8%)

対☆6サンダース
・10万ボルト(電/特殊/90)→51~61(12.6%~15.0%)
・シャドーボール(霊/特殊/80)→67~81(16.5%~20.0%)
等倍テラバースト(物理/80)→51~60(12.6%~14.8%)

対☆6コータス
・噴煙(炎/特殊/80)→37~44(9.1%~10.8%)
・晴れ噴煙(炎/特殊/80)→56~66(13.8%~16.3%)
・クリアスモッグ(毒/特殊/50)→17~21(4.2%~5.1%)
・のしかかり(普/物理/85)→33~39(8.1%~9.6%)

対☆6ゲンガー
・シャドーボール(霊/特殊/80)→104~124(25.7%~30.6%)
・ヘドロ爆弾(毒/特殊/90)→59~70(14.6%~17.3%)
・マジカルシャイン(妖/特殊/80)→78~93(19.3%~23.0%)

対☆6ドラパルト
・シャドーボール(霊/特殊/80)→84~100(20.7%~24.7%)
・竜の波動(竜/特殊/85)→90~106(22.2%~26.2%)
・火炎放射(炎/特殊/90)→35~42(8.6~10.3%)
・10万ボルト(電/特殊/90)→35~42(8.6~10.3%)

対☆6タイカイデン
・雷(電/特殊/110)→60~71(14.8%~17.5%)
・充電雷(電/特殊/110)→119~140(29.4%~34.6%)
・暴風(飛/特殊/110)→30~35(7.4%~8.6%)
・騒ぐ(普/特殊/90)→36~43(8.9%~10.6%)

お前、やれんのか!?
(それはそれとしてかわいい。)

ただし、グレンアルマとゲンガーは鬼火を使ってくるので、
被ダメージは上記より一回り大きくなるのをお忘れなきように。

実は上記の中で、
・キラフロル
・ジバコイル
の二者は『このテツノイバラ』のお得意様だったりします。
それは、テツノイバラが
『特性:クォークチャージを持つ岩タイプ』であること。

キラフロルは砂嵐を、
ジバコイルはエレキフィールドをそれぞれ展開してきます。
するとどうでしょう。
相手が勝手にテツノイバラの特防を強化してくれるではありませんか。
つまりバークアウト蓄積のボーナスタイムに突入するのです。

と言っても砂嵐やエレキフィールドの効果は一長一短。
味方に悪影響を及ぼしかねないので、大人しく挑発で封じておきましょう。

独自の強み其の2

余談ですが、
上記の『基本的にテラス問わず』組の中でも、
特に水テラスと飛行テラスは
『このテツノイバラ』にとって狙い目なのです。

それは何故か。
ほ~ら、テラスタイプに釣られて、
まんまとお出ましですよ~




???「グオォ!グオオオオ!!」

アギャス!

ミライドンの張り巡らせるエレキフィールドに
タダ乗り出来てしまうのです。

ただ特性発動のメッセージが流れるので
その分タイムロスが発生する点には注意。



稼働実績

結果から言いましょう。
対ウルガモスについては、実験は成功であると。

対炎テラスウルガモス 勝ち
対飛行テラスウルガモス 勝ち
対悪テラスウルガモス
コライドンが晴らしてしまいザシアンが1落ちするも勝ち
対地面ウルガモス 勝ち
対飛行テラスウルガモス2nd
役者が揃った結果瞬殺 勝ち

Q.他の仮想敵戦は?
A.スクショ残ってなかった。


おわりに

最後に一つ、はっきり言っておきたい事があります。
それは・・・、

「「この育成論は、恐らく失敗作であるという事。」」

・いや流石に失敗作は言い過ぎだろう。
・そこまで悪くはないんじゃないか?

という意見もあると思います。
ですが、私が失敗作だと断言したい理由が二つほどあります。

一つは、

そこまで硬くない。
その上回復ソースが応援頼り。

という点。
正直な所、癒しのエールの回復量がランダムでバラつきがアリ、
信頼に値しないため、『安定性に欠ける』というのが一つ。
と言っても癒しのエール頼りのサポーターは腐るほどいますし、
それを考慮すると大体のサポーターが失敗作に分類されてしまうのですが。

あとバークアウトの命中率が95な所為で、肝心な時に外れる。


そして二つ目にして最大の理由。

それは、『テツノイバラ』であること。
これに尽きると思います。

さて、ここまで読んで下さった皆さんは
『テツノイバラ』
というポケモンにどんな印象を持たれましたか?

『バクア怪電波挑発使える存外器用な奴。

辺りが関の山でしょう。

ではその先入観を一度取っ払ってみましょう。

1…2…ポカン。コレ今の人に通じるのかな。


さて、皆さんは
『テツノイバラ』
というポケモンにどんな印象を持たれますか?

種族値:H100-A134-B110-C70-D84-S72

『Aが134もあるからアタッカーだな!』

と、思うはずです。

どうしてこんな話をしたのか。
実は既に「『テツノイバラ』について」の項目で太字にしておきました。

そうです。

覚える技がそこそこ優秀で!
サポート性能も悪くないにも関わらず!!
攻撃が無駄に高い所為で!!!
アタッカーに間違われるから!!!!

サポーターにとっては致命傷ですね。
結果、野良でアタッカー0サポーター4とかいう火力不足の地獄のテラレイドが爆誕しかねないのです。まぁまぁ致命傷ですね。
でもこれに関しちゃ完全に事故だと割り切ることといたしましょう。



いかがだったでしょうか。(定型文)

怪電波という優秀な技があるにも関わらず、
テラレイドで全然見かけないなと。
そんな思いから至った育成論なのですが、
この中の何かしらが皆様の参考になったら幸いです。

また、何か不備やご不満がございましたら、
コメント欄にお願い致します。

ではでは、またいつかどこかでお会いましょう。

???「「ボン・ボヤージュ!」」


―参考・引用資料―

ポケモン徹底攻略
https://yakkun.com/

ポケモンSVレイド用ダメージ計算
https://sites.google.com/view/pokemon-raid-damage-calc/

ポケモンスカーレットバイオレット攻略 | hyperWiki より
テラレイドに出現するポケモン
https://hyperwiki.jp/pokemonsv/raid-param/

いらみみ様著
★6レイドだいたい網羅!野良レイドサポーター6傑と相性一覧表+α
https://note.com/nuramumu_n/n/n3ddd09b72bee

【ダイヤストームで】超頑丈!★6野良レイド用輝石ポケモン8選【砕けない】
https://note.com/nuramumu_n/n/n02961bf41343