この幻想世界は、私たちが「自分」だと思っているものを、「どのように自分を見ているか」を、描いた絵である。

自我は世界を作り出して、そのあと世界に合わせて自分を調整し、自分に合わせて世界を調整しようとする。

私たち自身と世界の間にはなんの異なりもないのは、二つとも私たちの知覚が作り出したものだからである。

「私たちは自分の作り出したものに満足しているか?」というひとつの問い


この幻想世界は、私たちが「自分」だと思っているものを、「どのように自分を見ているか」を、描いた絵である。


自分が行った「調整」によって恐ろしいものとなった世界、そんな世界に合わせて自分を調整しようとすると、ただ悲しみと苦しさしか残らない。

(私たちは現実を調整し、攻撃と殺害の世界に変更した。その中では私たちはひとりで怯えながら、絶え間ない危険をおそるおそる進み、死が襲いかかって自分を消滅させるのをもうしばらく待ってほしいと望むのが精一杯の世界となった。そしてこれは私たちが作り出したのである)

心の内なる悲しきもの(思考の序列)から、悲しみのなかで外界を眺め、その外界に悲しみを見る

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