「それ自体」を全体であるかのように認識することは、「真の全体」に対する防衛である。部分は切り離されると、もはや全体に属するものとしては見られなくなる。

真理を全一でないものにしておくためには、それぞれの断片がそれ一つで「全一」であるかのように見なされる。

全体の中から複数の断片を取り出し、それぞれの真の相関関係を考えずに繋ぎ合わせることで、「全体」のように見える無数の幻想を作り出す。
全体から分かれた一部分一部分が,個別のものであり、その個別がそれ自体の中で全体を為すものとして見られる時、「真の全体に対する攻撃」となる。その象徴となる。
そしてもぎ取られた一部分は、全体に属するものとしては見られなくなる。

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