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ミュージアムレポート5 キース・ヘリング展

4ヶ月ほどで5つの美術館に来ました。これはもう、言っていいのではないだろうか、「趣味は美術鑑賞です」と。

今回は六本木ヒルズの森美術館の企画、キース・ヘリング展に行ってきました。

自主ライブのフライヤーをよく描いてくれている登戸のもりもりさんの推しアーティストということで、絶対行こうと思っていましたが、企画終了間際になってしまったのもあり、およそ美術館の行列とは思えない大盛況でした。
改めて東京の人口の異常さとキースヘリングの人気の高さを感じました。

絵の雰囲気はポップですが、生々しい描写があったり、「これは・・なに?」となるものもあって、これまでのように雰囲気だけで感じられないところがあります。(寧ろこれまで雰囲気で乗り切りすぎた)

写真は撮影OKだったので、見返しながら、解説なんかも漁りながら書いていこうと思いますが、ぜひ追加調査しながら読んでください。

1. 地下鉄にある、謎のラクガキ

前半は、地下鉄で描いていたというチョークアートが並びます。地下鉄にあるというからパッとみてすぐ分かる感じかと思いきや、「これは何だ・・?」という絵ばっかりで人の流れが進みません。

地下鉄の使われていない広告板に描いていたという絵。
人と人の合間を縫って鑑賞。昔行った上野のモネ展も混んでいたけど、
こちらは混んでいることによる熱気が感じられてよい。
行くべきところについて。
よく分からんがなにやらやばいことが起きているようだ


2. 生と死のあいだの細い線

東京は刺激的だけどどこか退廃的 by 僕

キースヘリングの世界のキャラクターもまた生と死のあいだの細い線を歩いているように思います。
全体を通して思ったのは、POPすぎて逆にエグいということ。

これとか特に。
自分はこの中のどれだろうか。
さっきは地下鉄にあったピラミッド。輝いた・・
レコードがあると急に絵から音楽を想像させられるの、不思議。
タバコに群がる人たち。
黒人のストリートダンスと社交ダンスの300周年を記念して上演された、
パフォーマンスの舞台セット。つまりぐるぐる人間と人間迷路の前で人が踊ってたってことかな


3. アートからポスターへ

独特の作風が、ポスターになるととてもダイレクトにメッセージが伝わってくるようになります。
キース・ヘリングが日本でこんなにも人気があるのはそこじゃないかなと思います。僕が今期見てきたアーティストは皆、メッセージ性と芸術性と、いろんなバランスの中で戦っている感じがします。

f美術展にして広告展みたいな雰囲気が始まる。
ジャズフェスティバルのポスターらしい。ということはこれも踊ってるね?
無知は恐怖。沈黙は死。
ここまで来るとタイトルが説明してくれるものの、
相変わらず特殊な攻撃方法だなーと。
国際カミングアウトデーのポスターなんだが、ちょっと愉快に出てきていやしないか?
先日深夜2時に日本酒飲みながら友人とカミングアウト大会をしたんだけど、そんな感じ
日本でも個展を開いて、結構ワークショップとかもやってたみたいです。
ちょっと怖い絵だと思ったけど、読書を勧めているだけみたい
ただ日本の「本を読もう」とは意味合いが異なる。カラフル。
後半でこういうこと言われると色々考えちゃって先に進めないです、先輩
『赤と青の物語』

これは子どもも大人も楽しめる絵本、らしいんだけど、絵がいちいちシュールで先に進まない。

ちなみに2024年6月にピアノ伴奏で参加するミュージカルは、青とオレンジの話です←


絵をそのまま立体にしたような作品もあった。
後半は、漫画みたいな線画が沢山。
ただしあらすじは分からない。
アートは不滅だ。
これらの絵をはじめに見る時と、最後に見る時では印象がかなり違うと思います。
結構Tシャツ着てる人がいて、音楽ライブのファンみたいだった。
確かにこの人のグッズって買いたくなっちゃう(人多すぎてやめちゃったけど)


さて、よく分からんと言いながらも、自分なりにどっぷりキース・ヘリングの世界に浸ってきました。
来場者の多い美術館なだけあって、ボリュームも結構あり、いろんな面に触れることができましたし、社会的なアーティストが日本でこれだけ高い評価を受けていることに密かに希望を感じました。観おぼえのある絵も結構ありましたね。

キリよく5つの美術館を見てまわったところで、趣味:美術鑑賞 の期間は少しお休みしたいと思います。
2024は演劇やミュージカルに参加しつつ、大学の方も復学して音楽の方に戻っていきます。
noteは、よく分からん写真エッセイが途中なので次はそれですかね。
ではまたいつか🕶


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