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本の感想(ネタバレあり)

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2020年11月の記事一覧

桐野夏生「日没」ネタバレ無し感想文

初版が今年の9/29だったのもあって、ネタバレに関することは書かない。

小説家の「私」は、突然届いたブンリン(総務省 文化文芸倫理向上委員会)という、知らない組織からの出頭を命じられる。千葉県に近い茨城県らしいそこは「療養所」と呼ばれ、治療を要すると決定づけられた「私」は、そこで作家としての精神の支柱と矜恃を奪われながら、苦しい軟禁生活を送ることになるが…

あらすじはこんな感じ。
瞠目したの

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