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STEPでパイプオルガン🎵

 先日STEPでパイプオルガンを弾けるという企画があったので、参加しました。5年ほど前からピアノのSTEPに参加するようになったのですが、それ以前から、オルガンやチェンバロで参加できるSTEPみたいなイベントがないかと思っていたので、本当に嬉しいです。

 もともとSTEPやコンクールなんてとんでもない、たまに発表会に出て、いっぱい音を外して全然弾けていなくても、気にしない気にしない、がさつな音で楽しくピアノを弾いていた自分が、結構真面目に泣きながら(笑)バッハに取り組むきっかけとなったのが、ほんの軽い気持ちで受講したオルガン・チェンバロ講座です。

 チェンバロ入門コースから始め、初級修了演奏会で、素晴らしいホールで、自分がろくに弾けない・鳴らせない、素晴らしい楽器を弾く・・・これは何かの罰ゲームだろうか?と気が遠くなりつつも、でもレア体験、超嬉しい!!次はいよいよパイプオルガンだ!!とワクワクしていたところに思わぬ壁が。パイプオルガンで初級コースに進むには、チェンバロで上級コースを修了しないといけないというルールが判明。(オルガン→チェンバロでも同様。)

 初級コースまでは、アマチュアてげてげピアノ弾きでも何とか修了に辿りつけるものの、初級と上級の間には、太平洋より広い大洋と、マリアナ海溝より深い溝があります。上級コースは、ピアノは弾けて当然、というか、プロ、ガチの方々ばかりなので、自分は

・・・うん、無理!

 でもここであきらめたら終了なので、現世の間に、30年ほどかけて、チェンバロ上級コースを目指すことにしました。そこで今、何をすればいいでしょうか?と先生にお伺いしたところ、「ちゃんとピアノの先生についてバッハを勉強しなさい」とアドバイスされました。

 それからピアノでコンクールやSTEPにチャレンジするようになり、手の震え・譜落ち・頭の中真っ白・大崩壊等、いろいろなことを経験できました。
 いろいろ残念過ぎて、自分の出す音に未だに吐きそう、本番直前は緊張のあまり、いつも逃亡を企てますが、これはもしかしたらフーガ(遁走曲)を弾くのに最適な精神状態ではないだろうか?と最近思えるようになりました。悩みは尽きませんが、どこまでも自分に都合の良い解釈ができることが自分の強みだと思うので、前向きにいこうと思います。

 人の前でピアノを弾くのは嫌だけど、パイプオルガンの前では弾きたいという性癖に目覚め、4期の異なる曲を演奏しないといけない場合でも、バッハのオルガン曲ピアノ編曲版を「ロマン派です!」と主張してゴリ押しし、とにかくバッハ、よせばいいのにバッハ、ほぼストーカーと化しました。

 最初からオルガンコースにしておけばよかったのに、とは思いません。
オルガンがきっかけではありますが、その前にチェンバロに触ったからこそです。チェンバロについて語りだすと、さらに長くなるので、いったん終わります。

 30年計画のパイプオルガン演奏の夢が、思ったよりずっと早く叶い、自分はかなり調子に乗っています。ですから、なんちゃってオルガン、なんちゃってバッハ、ちらほら崩壊、とくに後半酷いですが、記念にアップします。

 一方で、パイプオルガンのために目指したチェンバロ上級コースの道は、現世では無理かな・・・と諦めかけています。でも、諦めたことすら、すぐ忘れるのも私の強み(?)なので、気長にがんばります。


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