自治体コインの価値を首長の評価にする未来とか
2018/1/28(日)宮崎市長選があった。
36歳の新進気鋭の新人候補との接戦を制し、現職が勝った。同日、宮崎県北の都市延岡市(チキン南蛮発祥の地)でも接戦の市長選があり、宮崎県内が大いに盛り上がった。
かに見えた。
実は宮崎市が投票率は42.21%(前回31.56%)、延岡市が49.68%(前回44.68%)という、前回よりは上昇したものの半数に満たない結果となっている。
僕は、選挙のときはいつも「なるべく、普通の生活をしていよう」とする。これはつまり、あまりにも過度な情報収集をしたりしないようにするということ。なぜかというとフラットにものごとが判断できなくなりそうだからだ。まあそれが選挙だし、企業の社長同様多くの市民のtopに立つ人間は賛否分かれるくらいがちょうどいいのだろう、と思いつつも、出来る限りそうしている。
33歳になった僕は23歳の頃の僕よりも少しは俯瞰的で「読み」の判断が出来るだろう。23歳の僕はコネ無しで200件毎日電話をかけて営業していたほどまっすぐだっし、選挙に時間を使わなかったし、考えられなかったから。
そういう、ものごとを非常に表面的にしか判断できない有権者もたくさん(これだけ人口いるんだから当然一定数)いて、そういう人はどう感じるかな、ということを感じたいからだ。
まあそうは言いつつも100%それを達成できるとも露とも思ってないのだが、心がけはする。やっぱり今回も色々な声が聞こえた。これでもバイアスがだいぶかかったろう。
そして思ったのは、本当に「自分の意志」だけで政策や候補者を見つめて、投票出来る人ってどれくらいいるんだろうか。ということ。少なくとも僕にはできなかったし、これからも出来る気があんまりしない。
だからこそ、誰一人平等な状態で投票権を持つ人はいない、ということを認識すべきだ。だからよくわからない浮動票の取り込みが勝負だったりするはず。そこに対する施策を当然行う(みながそうやってるというわけでなく、というか、僕が今もし選挙に出て当選したかったら間違いなくそうする笑)。それが選挙っていうものだ。
選挙は、未来ある次世代のためにあるものだと思っているのだけど、今だとその世代が判断力もって投票する姿が想像できない。特に地方ではなおさら。
一票持って投票所でvoteするという行動は変わるべき時代ではないか?何となくこの人がみんないいって言ってたなとか思って何となく投票にいって、何となく投票してそれが強力な一票になる。って整合性とれてなくないか?
散々いろんなインターネットサービスは生活に最適化されていっているのに、選挙は最適化できてない。
それで、どうかなと思うのが自治体コインの価値をいかにあげるかを、競うやり方。
たとえば暗号通貨が今、とっても話題だけど、一定の投機的な目的もふくめ自治体暗号通貨(地域通貨)を発行し、それを自治体コインと名付けて普及させたらどうかという議論がある。ペイモの木村さんがおっしゃっていた。
【木村新司】「企業・自治体コイン」がこれからの経済を席巻する(NEWSPICKS)
https://newspicks.com/news/2765858/body/
コインの価値は分野を超えた、まちの総合的な魅力で決まる。
まちの魅力が高まればコインの価値も高まる。コインの価値が高まるとそのまちに投資が集まる。その原資をもとに、魅力的なビジョンを持つまちがもっと魅力的になれるまちづくりをしていく。つまり、コインの価値を旗を振って高めるのが首長の役割。首長選前にもっとも高い予想値をつける候補者を当選させるとか、そういうのわかりやすくていいんじゃないかな。投機的な面もあるから一番お金を集められる候補者が勝つということにもなって実際の実力も図れる。
福祉も教育も商業も農林水産業もその他も絡み合ってすべてが大事なわけだし、各分野をおさえていって票数を狙うとか、そういうことじゃなくて、総合的に評価する。そして「わかりやすく」する。とくに若年層に、特定の応援者がいない層に。
まちの社長である首長は、フェーズにもよるけど、今の地方では突き抜けるリーダーシップだけでなく各世代職種など問わずに総ポイントが高くあってほしいと思う今日この頃。
そしてその地域通貨(自治体コイン)の販売所、取引所をつくりたい。
自治体の競争は引き続き過熱していく。でも市場原理によると競争があったほうがよい。
自治体コインの発行が増えていく未来、あるな〜と感じたので。
今回の宮崎市長選、初めてとことん悩み抜いた選挙でした。こんな環境にしてくださった関係者のみなさま、ほんとうにありがとうございました。
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