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Bug Fablesをペーパーマリオと一切比較せずにレビューする試み

こんにちは。らすてぃーです。
もうすぐ『ペーパーマリオRPG』のリメイクが発売されますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて、本日紹介するゲームは『Bug Fables ~ムシたちとえいえんの若木~』です。
聞きなじみのないタイトルかもしれませんが、ひとまずゲーム画面を見てみましょう。

ご覧の通り、本作は全面的に初期のペーパーマリオにインスパイアされたゲームです。マップやバトルシステムのほか、バッジ・料理・メダルゲーム・隠しアイテム・占い・まじない、その他ペーパーマリオっぽい要素のほとんどが存在します。

こんなゲームをレビューしようとすればペーパーマリオとの比較が避けられなさそうなので、あえてペーパーマリオとの比較をせずにレビューしてみよう、というのが今回の試みです。

※主なゲームシステムはペーパーマリオと同じなので、そのシステムを念頭に置いて以下のレビューを読むと理解しやすいと思います。

レビュー

キャラクター

タイトルの通り、このゲームはムシたちの物語なので、一部を除いてキャラクターはみんな虫です。
ですがご安心ください。極度の虫嫌いとして有名な筆者でも最後までプレイできました。むしろかわいいです。

かわいい…よね?

見た目が気持ち悪い敵もいますが、どちらかといえばモンスターといった感じのデザインなので、「ウネウネしている」みたいな虫特有の気持ち悪さはほとんどありません。虫嫌いの方でも安心してプレイできます。
※「チョウバエのむれ」には気を付けたほうがいいかもしれません。そんなに強いわけではないけど。

ストーリー・世界観

主人公たちが世界の各地を旅しながらタイトルにある「えいえんの若木」の真相に迫っていく王道ストーリーで、「種族を超えた協力」が1つのテーマになっています。舞台となる世界にはジャングルや砂漠などの厳しい自然環境の地域から、工場や研究所などの科学文明を感じさせる施設まで様々な場所が存在し、ただ王道なだけではないダンジョンの冒険が楽しめます。

一方で、一部の会話シーンではキャラクターのリアクションが少なかったり、十分な説明なく世界観に関する設定が登場したりといったことから、若干分かりにくいと感じさせる部分がいくつかありました。
とはいえ世界観自体はとてもしっかりしており、上記の不満点に関しても後に収集要素の一つである「ぶあつい本」を手に入れて読むことでちゃんと補完されました。ストーリー中で「その世界の住民にとっては常識である事項」をあえて説明しようとして、プレイヤーの存在を意識した不自然な説明になってしまうのを避けているのかもしれません。

4種類の種族。
左からスズメバチ・ミツバチ・アリ・シロアリ

難易度

バトルの難易度は全体的にちょうどよかったです。キャラクターごとに長所がはっきりしているので、このゲーム特有の「ターンを別のキャラクターに譲る」といったコマンドも結構大事になっていきます。
また、防御アクションは2段階制になっています。1段階目の防御のタイミングはかなり緩いので、初見の敵に対してもある程度の防御はできるのはありがたかったです。

バトル画面はこんな感じ

1つ注意しないといけないポイントがあるとすれば、(スキル)はあまり気軽に使えないかもしれません。最大TP(ペーパーマリオでいうFP)はストーリー序盤だと15、中盤でも30くらいなのに対し、消費量が少なめの技でも3ほど消費されます。また、TPは3匹で共有なので、道中のザコ敵に対して(スキル)を使っているとすぐになくなってしまう印象です。

マップ上での謎解きの難易度もいい感じです。キャラクターがマップ上で使える能力をふんだんに使わせてくる、個人的にかなり好きなタイプのものでした。なお、ネタバレになるので詳細は伏せますが、「見えているけど今のキャラクターの能力ではどうやっても行くことができない場所」が結構たくさんあるので、行けそうだけど行けない場所は執着せずに諦めることも肝心です。

やりこみ要素

前述した「ぶあつい本」をはじめとして多岐にわたるやりこみ要素があります。一度行ったエリアに隠しアイテムや隠しボスが存在しているパターンも多いです。やりこみ要素の多くはクエストで明らかになるので、こまめにクエスト掲示板を確認しておきましょう。ちなみにファストトラベルこそ終盤まで手に入りませんが、ありがたいことに各地をつなげるショートカットが多く用意されているので、クエストをはじめとするやりこみ要素を進めるうえで重宝します。

カードバトルもできるぞ

まとめ

自分はやりこみ要素とかも含めてわりとのんびりプレイし、合計25時間くらいでラスボスを倒しました。最近RPGにあまり触れていなかったこともありますが、久しぶりに探索要素と戦略要素をバランスよく楽しむことができ、印象に残るBGMもたくさんあって満足でした。
もちろんペーパーマリオらしさも十二分に感じられますので、『ペーパーマリオRPG』の発売が待ちきれないという方は是非今すぐ買って遊んでみてください。

[おまけ]Bug Fables版らすてぃー

ではまた次回。


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