個人とチーム
サッカーを楽しもうってみんなは良く口にする。
けど最近まで僕には楽しむっていうことが良くわからなかった。
僕の父はわかりやすい「結果主義者」で、結果が出ない時期には厳しい言葉を何度もかけられた。
だから結果というものが昔からの1番のプレッシャーであり、1番悩んできたことだった気がする。
けど、そんな父に褒められることがなによりも嬉しくて嬉しくてたまらなかったから努力してきた。
僕がする自主練はボールを蹴ることの楽しさというよりは上手くなるための練習だった気がする。それはみんなそうなんだろうけどなんか違う気がする。楽しさってなんだろうか。
高校時代はチームが勝てなくても得点したり、アシストできたら満足していた部分があった。そんな僕がキャプテンをしていたくらいだからチームはまとまらないし、誰もついてくるわけはない。最近昔の自分の小ささを実感している。
こんな環境で育ち、結果に執着し続けてきたからちょっと不便なこんな性格になった。それが良い部分でもあり、悪い部分でもある。
こんな僕であるが、最近ようやくこのチームで勝ちたい、楽しみたいと思えるようになった。
ベンチに入れなくてもチームのために声を枯らすキャプテン。どんなときも全力で応援してくれるスタンドの仲間。
チーム全体を見られるようになったことでようやく感じられるようになってきた。本当に最高なチームだ。
今年は個人の結果だけではなく、試合に勝てないと本当に悔しいと素直に思える。だから多くを気づかせてくれたこのチームのために全力で走り、結果を残すことが僕の役目だ。
天皇杯の相手はJ1の横浜F・マリノス。
僕にとっては人生初の大舞台。けどそんなんはどうでもいい。いや、どうでもよくはない。チームのために戦う。個人のために戦う。そして、最高の時間にしてやる。
みなさん、ぜひ会場まで見に来て下さい。
応援よろしくお願いします!