勝利への執着心

私達、立命館大学体育会サッカー部という集団は日本一を目指している集団である。
そんな中、J1横浜F・マリノスと対戦するチャンスが巡ってきた。
しかし、マリノスとの対戦が決まって以降の学生リーグ3試合勝ち無し、関西選手権敗退、私達はどこか私達の実力に過信してしまっていた。それに気付いていたのにも関わらず、チームを変えられなかった。

自分はサッカーで一番大事な部分はメンタリティ、心の持ち方だと考えている。どれだけ上手くても、勝利へのモチベーションが無ければ勝てない、逆に上手くなくても、そういった心を持てば、強くなれる。
今の立命がそうだと感じる。
皆、個の能力は高いし、上手い選手は多い。
だが、マリノスと試合ができるということだけで、自分たちにうぬぼれ、慢心を持ってしまった。
そんなことで勝てるわけがない。

この経験を無駄にしたくはない。
相手が強かろうが、弱かろうが、勝利に対するモチベーションは変えてはいけない。
間違いなく、マリノスは格上の相手である。
それでも勝利に対する執着心を強く持ち、勝てるということを証明したい。
マリノス戦を良い経験で終わらせたくない。
立命館大学体育会サッカー部の価値を高めるために。
勝ちたい。

それと同時に自分の力も証明したい。

しかし、爆発的なスピードを持っているわけでもないし、驚異的な決定力を持っているわけでもない。
自分にはなにができるのか。
常に勝利、日本一への執着心を持ち、誰よりも声を出し、誰よりも仲間の特徴を理解して、誰より頭を使ってプレーをすることだ。
強烈な個を持った集団の繋ぎ役になる。
1つのプレー、1つの声掛けで、流れを変える。
チームの勝利のために闘い、勝利へと導ける選手になりたい。

自分の目標はプロであり、天皇杯はそういった選手達に挑める素晴らしい機会である。
ここで活躍できなければ、プロで活躍はできないし、逆にここで力を証明できれば、プロへと大きく前進する。
こんなチャンスは滅多に訪れない。
楽しみで仕方がない。どれだけ自分の力が通用するのか、自分が進むべき道はあっているのか、確かめたい。

でも自分のことなんてどうでもよくなるくらい、

勝ちたい。