Off the Pitch 遠近眞明

本年度、サッカー部の副主将を務めます遠近眞明です。初めてブログを書くので拙い文ではありますが、よければ読んであげてください。

現状とこれから」サッカー部のスローガンである「人間力」、そして「スポーツの価値」の3つについて自分なりに思うことを書かせていただきます。

前置きすると、私は就活の性格検査で、「情に訴えかける方だ」「論理的に話す方だ」でMAXで前者なので、よろしくお願いします。

現状とこれから

現在、私たちサッカー部もコロナによる影響で活動の自粛が余儀なくされ、私自身、大学サッカー最後の年にもかかわらず、前期のリーグ戦は中止、再開したとしても全試合無観客、さらに、また中止になる恐れだってあります。延期に重なる延期で、いつ練習を再開できるかわからないという現状です。

そんな自粛モードの世の中で言われているのが、今だからこそ何かしよう!です。まさしくその通りだと思います。

大半の人は、コロナという災害に耐え、日常に戻ろうと考えます。しかし、世界は日常に戻るのではなく、人間社会根本の大きな変化が求められ、進化しようとしています。その目まぐるしい進化のスピードについていけるよう、また、その社会を引っ張っていけるよう、人間的な成長が求められます。

現状が真っ暗で落胆しているのが正直なところですが、真っ暗だからこそ見える光はあるはずです。

当たり前が当たり前でなくなった今、環境のせいにするのをやめ、今だからこそ自身の変革が必要なんじゃないでしょうか。

人間力

私は、コロナに染まる世の中に「人」について思うことがありました。トイレットペーパーや、マスクは分け合えば余るのにどうしてこんなにも取り合うのか、どうしてあのようなデマに騙されるのか、なぜ感染者に対する苦情の電話が鳴り止まないのか、どうして安易に外出するのか。

サッカーでは、チームが強くあるためには個人が最強である必要があるというふうに言われています。

しかしこれらが異なる点は前者が「」、後者が「」であることです。

一見同じ意味に感じますが、
我が強い」「個が強い
というセンテンスに「」と「」の違いが如実に現れていると思います。
蹴落とすのでなく高め合う精神、人を想う気持ちがあるかが重要です。そして、この気持ちを常に持ち続けれることも等しく重要です。

「私は周りのこと考えることができている」と思った人の中に、コロナに関係なく現在も、7000人もの新生児が毎日アフリカで亡くなっているのか考えた人がいるでしょうか。
今自身の身に危険が及んでいるから考えることができているだけではないでしょうか。

すべてのことに対し、人として為すべきことを為すというのは不可能ですが、思いをはせることは可能です。
自分自身が当事者でないときにどれだけ想いのベクトルを外に向けることができるか、そしてどれだけ向き合えているのか、問いかけてみてください。

持論ではありますが、人間力とは

」を持ち「」を想う

ことです。

この自粛期間の中で、一人一人の行動が試されてはいますが、私たちがチームだということを忘れてはいけません。

人生どんな生き方をしても問題や苦悩っていうのはそれなりにあり、現在では行動に対し常に命を天秤にかけないといけません。なら、尚更

自分は自分を選び続ける

必要があります。無知であることを恥じ、このような事態がまた訪れたとき、今回のような負の同調圧力に負けない強い「人間力」を育むべきなのです。

スポーツの価値

現在、世間でサッカーを含めスポーツは

「不要不急の極み」「存在価値0」

と言われ、価値がないというふうに言われています。プロ含め、私たち学生スポーツも同じくです。確かにスポーツと命とではスポーツが二の次なのは明白です。

しかし、スポーツが不要不急で、無くても生きていけるなんていまに始まったことではないと思います。それでもスポーツが長い間人に愛され、続いてきたのに、価値がないはずはないというふうに思います。そもそもスポーツの長い歴史の最先端を走る私たちがスポーツに価値がないと決めつけることができるわけがありません。

再開を待ちわびるファンや、そのために独自で準備をしているプレイヤーがいる限り、失うはずのないものです。ただ現在は、表面上の価値で無く、奥深くの価値が必要とされ、隠れているだけであり、存在価値はあるはずです。

しかし、それを価値という言葉だけで終わらさず、もっと奥深くの価値に対して名前をつけてあげなくてはいけません。それは、現在の環境の中で見つかるスポーツの新たな価値があるかもしれない、また、無理に見つけようとしなくても、もとよりそこにあった価値の再認識をすることで見つかるかもしれない。その中で、私たちがスポーツをする名のある価値、理由を各々が強く持つことが、これから求められてきます。

最後に 部員へ

サッカーには、Off the Pitchという素晴らしい言葉があります。ピッチ外でも紳士であれという意味です。つまり、今の自粛期間もOff the Pitch期間であり、サッカーです。今必要とされる行動を心がけ、アスリートとしてしっかり準備をしましょう。

このOff the Pitch の期間に人間力を育み、次会うときに、皆がより紳士になっていることを期待しています。

立命館大学体育会サッカー部 副主将 

                 遠近眞明