結果だけにとらわれるな

「結果がすべてだ。」

とよく耳にする。

サッカーをやっている人、いや必ず皆が一度は聞いたことがあるはず。
私はこの場を借りて、伝えたいことがある。

前期を振り返ってみると、私は全く試合に絡めず、外から応援することが多かった。新チームが始動してから早くも1年の半分が過ぎてしまった。私は1試合しか公式戦に出場していない。情けない。

理由は、とてもシンプルであり「結果」(数字)が残せていないからだ。監督からも周りからも『「結果」残せないよな。』と散々言われてきた。
私はただ焦ってしまい、内容なんてどうでもいいから、ただ目の前の「結果」を残すことだけしか頭になく、自分だけのことしか考えていなかった。

そのため、私が振り返ったときに、何一つ「成長」していなかった。いや、私は「結果」までのプロセスに上手くフォーカスできていなかった。

もちろん、「結果」を出すことはこの先、何より大事であり、「結果」を残せる選手が羨ましいし、本当にすごいと思う。

本当に「結果」が全てなのか?
こんな事を言ってしまえば、周りの人には、自分が結果残せていないからと思われるかもしれない。もちろん「結果」を残せる人が偉いに決まってる。

しかし、目先の「結果」というよりも、それまでのプロセスに目を片向け、「結果」よりも「成長」にこだわることがとても重要だ。
プロセスにフォーカスすることで必ず「成長」がついてくる。

全く試合に出れていなかったあの時、今になっては、私にとって、とても必要な時間であった。
試合に出れない気持ち、応援されるというありがたみ、その他にも、私にとって貴重であり、いい経験ができた。その経験を経験で終わらせるのではなく、残りの試合に全力でぶつかり、必ずチームに貢献したい。

「結果」を見れば、チームの現状は消してよくない。総理大臣杯がかかった関西選手権では4回戦で敗退し、私たちが目標に掲げている「全国制覇」のチャンスはあっけなく終わってしまった。でも間違いなく、このチームは少しずつ前に進んでいる。こんな所で諦めてしまうようなチームではない。そしてまだ終わったわけではない。後期リーグ、インカレが残っている。
必ず、インカレに出場して、私も必ず試合に出場する。そして、チームの勝利に貢献したい。
3年連続総理大臣杯には届かなかった。しかし、インカレに向けた戦いはもう始まっている。下を向いている暇はない。

まずは、7月3日(水)に行われる横浜F・マリノス戦。
私たちはチャレンジャーであり、何も失うものはない。全力でぶつかり、立命のサッカーを披露してみせる。

この一戦で、私たちが何を感じ、どう学ぶのか。今後、立命館大学男子サッカー部において、この試合が重要であるに違いない。