【自問自答】ダリアの浴衣
昔読んだ大島弓子さんの漫画『ダリアの帯』がとても好きでした。
流産をきっかけに心を病んでしまった妻との日々を夫の視線で描いたとても美しい作品です。
タイトルになっている「ダリアの帯」は妻の言葉で語られるだけで、実際に作品には登場しないのですが、そんな美しい帯があったら私も欲しいし手に入れられなくても見てみたいと思っていました。
そこから長い長い年月が過ぎて、ケイタマルヤマのオンラインストアでなかなか大きなセールが行われたことがありました。
コロナ禍が始まった頃で厳しい自粛生活を送っていた人たちに元気を出してもらいたいということで企画された記憶があります。
(私の記憶違いだったらすみません)
その中にダリアの柄の浴衣がありました。
すぐに「ダリアの帯」のことを思い出しました。
リンク先でも見ることが出来る通り、サックスブルーの地に赤やピンクやオレンジのダリアが描かれたとても鮮やかな浴衣です。
もともと水色が好きだったことと、大幅値引きに背中を押されて、何日か迷った上で購入を決意しました。
ところが、なのですが、やはり時代はコロナ禍。
外出自体がなかなか厳しいのに、ここまで派手なものを着て出かけられる雰囲気ではありませんでした。
更に私は既に意外と沢山浴衣を持っていて(合計6着)、たまに浴衣で外出する際も古いものから選んで着ていたので、ダリアの浴衣はなかなかしつけの糸がとれないままになっていました。
2021夏の伊勢丹で行われたケイタマルヤマの
ポップアップイベントに、敬太先生ご自身が店頭に来てくださったことがあって、私はどうしても先生に浴衣をお見せしたくて頑張って着ていったことがあります。
その時もダリアのものより何年か前に購入した宇野亜喜良さんデザインの浴衣を着ていきました。
これはこれで相当攻めた柄だとは思うのですが、何故かこちらは着用回数が多く、毎年1回は着ている気がします。
敬太先生は私が着ている浴衣に気がついてくださって一緒に写真を撮ってくださいました。
その時に「ダリアも持っているのですが、なかなか着る機会がないのです」と言ったところ「あら、もったいない」と笑っていらっしゃったのを覚えています。
それからまた2年経ってしまいましたが、ついにこの浴衣を着て出かけたい場所が出来ました。
ちゃんと着こなせるように練習も始めています。
着用したらまたレポートを載せるつもりです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
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