玄奥
もう生きるのなんて辞めよう
そんなことを思いながらけろっとした顔でいつも生きている
苦しみ、辛さ、諦め、歳を重ねる毎に色んな感情が頭を巡る
もう戻れなくて続かせてはいけない
続けることなんて出来はしない
心の中で明日からはもう他人だと決めたのだ
夢、未来、輝かしい言葉達が並ぶ
そんな綺麗な残像が僕を苦しめる
通称"ヲタク"って言ってたファンのことを"君"
という
僕のことを"あなた"と呼んでた君はもう
何の気持ちも無く歌って踊っている
輝かしい未来は妄想、美しい君は幻想
明日の僕はきっと心細く心を無くしていく
最初から向き合う気なんて無くて
それを受け入れるのが怖くて
ただその時を待っていた
ソファーやカーペット、テーブルだって君と
決めたものだったのに、これからどう過ごせばいい
夢を応援する為に君のことを知ることが
そんなに悪いことだったのか
なら何をもって応援したらよかったんだろう
煩わしさも、苦しさも、もっとはやく話せたら良かったのに
何時だって味方だったんだ
もう消えてなくなってしまう
君はさらに輝いているんだね
永遠におやすみ
さよならだけが人生だ
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