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ピンクとグレー。ときどきブルー

東京現代という横浜のアートフェアに行ってきた。好きな作家さんたちが作品を出していて、パワーを感じた。

作品というのは『目に見えるもの』で思いを表現して、それが形となり展示されるという事はとても大きな事だなあと思った。
最近自分は目に見えるものや名前にこだわりすぎているのではないか、と考えていたので自分を見直すいいキッカケになった。

それとは別に会場にいて不安になる場面もあった。自分なんかがここにいていいのだろうか、自分以外の人はなんだか皆自信に満ちていてカッコよく見えてしまう。それが表現している人や、バイヤーさんや個人のお客さんでも。なんだか自分の存在がグレー色にくすんでいるなあとぼんやり考えた。


帰ってきたら横浜に行った交通費や食事代で、
私のお財布の中身は空っぽだった。
あんなにたくさん作品を見たのに、それを見た証が何もない、と不安になった。自分の悪いところだなあと痛感する。

たくさん作品を見たり、人に会ったりした後は心がおぼつかない。嬉しいのになんだか心の定位置からすべてがずれてしまう。それはなんでだろうか。

なんでだろうか、まあ、それで終わる日もあってもいいのかもしれない。無駄ではないから。
いい一日だった。


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