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VRChatを始めて365日。-私と仮想と幻想と-

VRChatを始めてから12か月。ちょうど一年経ちました。
本当にあっという間の一年でした。

VRを購入してから今まで、たくさんの体験や出会いがありました。全く新しい世界はどれも新鮮で、どれも先日の出来事のように鮮明に覚えています。

この一年を通しての感想を言うとしたら…
『物足りないです』

このnoteは、『私の仮想空間での旅路と軌跡』のお話です。まだVRを持っていない方や、VRChatに関心がある方がいましたら、ぜひ目を通してみてください。最後のほうに心境の変化やVR感覚についても私が味わった範囲でまとめてあります。
一個人の体験話に過ぎないですが…



VRを始めた日。-#VRChat始めました-


2020/6/4

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VIVE Cosmos Eliteを買いました。
ついでにRTX2060SuperとATX電源750Wも。
何を思い立ったのか、自分の足で秋葉原まで買いに行き、その日のうちにパーツ組み換えとVRのセットアップを済ませました。よほど現実が嫌だったのでしょうか…

初めて入ったVRの世界は、あまりにも新鮮過ぎて感動しました。そしてその没入感の高さに驚きました。

まずは視界。VIVE Cosmos Eliteのヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)は、リフレッシュレートが90Hzで、他製品と比較して標準くらい。解像度は2880×1700で視野角は最大110度。
目を凝らせばディスプレイの網目(スクリーンドア効果)は見えますが、ほぼ気になりませんでした。
視野角は現実に比べると狭いですし、ずっと扱っていると少し気になってきたりします。私はそこまで不満に感じてないです。

そして手の動き。現実とほぼ同じ距離感でVR内にも手が表示されるので、より一層没入感を高めてくれます。コントローラーはVIVE製の棒のやつだったので、扱いには少し手間取りました。

また、初めて付けたときはいわゆるVR酔いに悩まされました。
乗り物酔いとはまた違う不快な感覚がVRを付けてから1時間ほどたった頃に現れていました。初めはそのこともあってずっとVRをすることはできなかったのですが、1か月ほどたった頃にはVR酔いは少なくなり、現在では完全に克服できています。


2020/6/10 (正確には6/6から)

晴れて、VRChatを始めました、が…
何すればいいのか分からん!

18万という大金をはたいてVR等を買ったはいいものの、話す相手がいなければVRChatは成立しません。当然ですよね・・・
ただ当時は自分好みのアバターもアップロードできなければ、知らない人に話しかけに行く度胸もなかったので、元々関わりのあったフレンドさんと遊ぶところから始めました。

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2020/6/13

Trust RankがNew Userになったため、アバターを購入しました。一番最初に選んだアバターは 『シャオン』 でした。

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改変の手軽さと豊富さ、初心者に手厚い説明書、純粋なアバターの可愛さ、あと名前が印象に残ったのが購入のきっかけです。くつした様ありがとう
https://booth.pm/ja/items/2048231

2020/6/16
Publicで初めてフレンドさんを作りました。

日本人の比較的多いワールド 『すずらん集会場』で、とにかく初心者と思わしき人に声をかけてみました。相手はミュート勢だったので意思疎通は非常に難しかったのですが… 写真を撮りまくって仲良くなりました。ありがとうございます…

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少し時間をおいてまたうろうろしていると、こちらに手招きしてくる人の姿が… 当時は本人の事を知らなかったのですが、ゲームストリーマーの「core」さんで、とても有名な方でした。
ちょっとしたお話でも真摯に聞いていただいて、話してて非常に楽しかった記憶があります。今でも印象に強く残るいい思い出です。

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ちなみに、#VRChat始めました と書いてありますが、実はそのタグのツイートをしたことがありません。チュートリアルへは行くには行きましたが案内はされていません。今思えば、案内されてなくてもツイートしておけばよかったなって思っています…
このタグと写真をつけてツイートをすればいろいろな方がRTしてくださると思うので、初めての人は迷わずツイートしましょう!

VRChatを始めて2ヶ月目
-新しい出会い、新しい体験、新しい世界-

VRChatの中で特徴的なものの一つに『VR睡眠』というものがあります。名前の通りVRヘッドセットを付けて寝る行為を指します。する人の多くは睡眠用のワールドに移動してVR睡眠をしています。
そこで私は疑問に思いました。VR睡眠ってどんな感覚何だろう…

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何回か試してみた感想ですが、簡潔に結論だけ書くと
・複数人で寝ると、修学旅行や合宿で寝るような気分になる
・誰かと一緒に寝ると起きた時の気分はよくなる。
・睡眠としての質は悪い。疲れが取れにくい。
・そもそも起きたときにヘッドセットが外れてることが多い
※体験には個人差があります

ヘッドセットは動作中、常に熱を発するので、夏場は熱中症に注意です。また、睡眠中もGPUはガンガン動いてるので電気代も注意です。ご利用は計画的に。

1か月たった頃にはパブリックによく行くようになりました。
相変わらず自分から話しかけに行くのはそれなりの度胸が必要でしたが、優しい方から声をかけてもらってお話に発展したり、それなりに会話を楽しむことはできました。
日によって日本人がいなかったり、声をかけてもらえなかったりしましたが、たまに改変つよつよ勢が遊びに来てくれたり、声真似がうまい人が来たりと毎日通っていて飽きませんでした。

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時に別のワールドへ一緒についていったこともありました。
VRChat内で花火を見たり、水族館を探検したり、ホラーワールドを攻略したり… 非常に楽しかったです。

一際興味を惹かれたワールドがパーティクルライブ。
VRならではの新しい感覚と新しい世界でとても感動しました。
その日の終わり際に、近日パーティクルライブがあることを聞き、当日フレンド経由で参加しに行きました。残念なことにスペック不足で後半あたりで離脱してしまいましたが、これだけでも十分VRを買う価値があったと実感できる素晴らしいものでした。


アバターから繋がった縁

見出しのサブタイトルに書いた通り、この2ヶ月目は新しい出会いの月でもありました。その中でも特に、同じアバターを使っていたことがきっかけで繋がった人が多くを占めました。

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出会いのきっかけは様々で、たまたま相手からJoinしてきて知り合ったり、パブリックで偶然にも遭遇したり、新しくフレンドになった人にJoinしたらシャオンちゃんがたくさんいたりと、わずか一週間のうちにたくさんフレンドが増えていきました。

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上は突発シャオンちゃん交流会(2020/7/16)
下はChrome Barの集合写真(2020/7/22)

お酒とVRChat

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スピカちゃんに浮気しました…
この頃に、お酒を飲みながらVRChat内で会話することに楽しさを見出しました。なんというか、酔いが回ると気分が高揚して益々楽しくなってくる感じがします。もともとお酒はそこまで飲む人ではなかったのですが、この楽しさを知ってから飲酒率が激増しました。
よくポピー横丁にもいくようになりました。今もたまに行きます。

そういえば私とは関係ない話なのですが、以前VRC内で飲酒してたら急性アルコール中毒を起こして、周囲の人が本人から住所を聞き出して救急車を呼んで、一命を取り留めるなんて出来事があったみたいですね。
当時の様子がどんなものだったのか一度見てみたかったものですが… いや、起きちゃいけないことなんですけどね…

お酒は適量を心がけましょう!


VRChatを始めて3ヶ月目
 -Unityなんもわからん Blenderわからん-

そろそろ個性を出すために改変をしようと思い立った月。
シャオンちゃん交流会が近かったこともあって改変にお熱でしたが…Unityが全然わかりませんでした。
そんなときにTwitterに流れてきたもの…

『VRChat 初心者向けUnity備忘録』!!!!!
https://booth.pm/ja/items/2203578

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なんもわからん所からここまでできました。頭乗せアバター自体は前の月からやっていましたが、手の連動 Constraintはこの月で学習しました。
非常にわかりやすいので皆さんもぜひ読んでみてください。

とはいえ、これだけでは個性に欠けます。そう思った私はBoothで服やアクセサリーを探しました。理想としては「魔法使いっぽい子」。
ただ、残念なことにシャオンちゃん専用の私の理想に合う服は当時なかったので、妥協してミーシェちゃん専用の服で検索。

魔法学校制服というものがありました
https://booth.pm/ja/items/1901057

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めちゃくちゃ調整に時間をかけましたが、なかなかいい感じに着せられました。6点トラッキングだと破綻しますが、3点だったのでまあ大きな問題はなし。ちなみにUnity上でのみの調整で行けました。
Animation Overrideで杖のオンオフもできましたが、杖から何かを出すのがうまくできず、ただ杖で殴るだけの物理アタッカー魔女になってしまいました。それはそれで個性になったので良し

改変がそこそこうまくいったので、調子に乗ってスピカちゃん用の服も購入。今回も他のアバター専用の服…

虹雪のウィザードローブ
https://booth.pm/ja/items/1642198
幽狐さんの専用服です。

ただ、さすがに体型が違いすぎてUnity上の調整だけでは無理なので、ここでBlenderを触ることにしました。
簡単に言うと、幽狐さんはデカくて、スピカちゃんは板でした。何がとは言いませんけど…

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部分部分のメッシュをスピカちゃんの体に合うように調整という地味な作業を経て一応人前に立てるレベルにまで持ってこれました。ただ、ボーンの設定までは理解することができず足がスカートを貫通してしまうため、3点でもあまり使わなくなりました。
今現在も私が持つBlenderスキルはせいぜいメッシュの編集程度です。


3か月目にして起こった内情の変化

この頃からVRChat内でよく撫でられるようになり、その感覚に喜びを感じ始めました。「えへへ~ もっとやって~」って感じ。
この月あたりで完全に堕ちました。


VRChatを始めて4ヶ月目 -本来の私の還幸-

自分でも多少は自覚がありますが、私はサディスティックな人間らしいです。その結果かはわかりませんが、アバターがちょっとワルな感じになりました。このアバターは今でもたまに使うくらいには気に入ってます。

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一方リアルでは鬱期に入っていました。VRCでの行動はVR睡眠が増えたくらいでしたが、人前での振る舞いが少し変わりました。

そんな変化もあって、4か月目にして『本来の私』に戻ったような気がしています。

触れ合う人たちの固定化

パブリックへ行くことは結構ありましたが、一緒にお話をするメンバーはある程度固定化されてきました。固定化、というと堅いイメージですが、緩い表現でいうと一つの界隈に通い詰めるようになった感じです。

これによって、良い変化と悪い変化がありました。
良い変化は、より親密になれたこと。
悪い変化は、人見知りが加速したこと。
人見知りという部分も本来の私の人格が戻った、戻ってしまったようなものでした。

古参の方から聞いた話で、『同じ時期に始めた人同士で仲良くなる傾向がある』みたいです。事実、私が通い詰めた界隈にいる人も多くは4ヶ月くらいの一定期間内に始めたという人で収束していました。


ワールド巡り

この頃にPCを新調して性能が良くなったことで、色々なワールドをめぐるようになりました。元々現実世界で外に出歩くのが好きで、コロナの影響で好きに外出できないこともあって仮想空間で外出というものを体験出来たらという思いがありました。VRを買うきっかけも概ねそういう理由です。

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特に目に留まったのはVket3のワールド。ファンタジーといえど、と言うよりはファンタジーだからこそ、自分がいまそこにいるという感覚が非常に興奮しました。

一応Minecraftの建築勢をしているので、展示されているブースそっちのけで建築の出来に目を光らせていました。
ある意味、このように自由にワールドを一人で巡るという行動も"本来の私の還幸"だったのかもしれません。

VRChatを始めて5ヶ月目 -更なる没入感-

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VIVEトラッカーを買いました。(57,000円の出費)
VRChatは無料(0円)です。

フルボディトラッキング

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腰と両足にトラッカーを付けることで、VR内のアバターの腰と両足を制御できるようになる6点トラッキング、通称フルトラ。
フルトラになって感じたことはその没入感の高さ。ほぼ全身がトラッキングされるので、VR空間内で座ったり寝たりすることも自由にできます。

アバター自体のフルトラ適性度合いによって変わりますが、当時メインで使っていたシャオンちゃんはとても高い没入感を得ることができました。
トラッキングしているのは足と腰だけですが、アバターのひざも現実とほぼ同じ位置と角度で制御してくれることに驚きました。安い買い物ではなかったですが、買う価値は見出せました。


より狭く、より深い関係

この頃からパブリックへは全然行かなくなった代わりに、同じ人と過ごす時間がとても多くなりました。
この月の思い出と言えば、当時流行っていたUdon Swordに連れて行ってもらったこと。あまりゲームワールドに自分から行くことはないのですが、そういうものに誘われる経験もそうそうないため、とてもうれしかったのを覚えています。

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5か月目にして起こった変化

誰かがいる場合だけでしたがVR睡眠の頻度と質が上がりました。
VRCでのゆらゆら揺れる体の動きが現実でも無意識的に出るようになってきました。現実世界への支障は無かったです。
フルトラになった影響で、寝っ転がりながらVRChatをすることが多くなり、それに伴って寝落ちが多くなりました。
現実が過酷すぎて、VRC内で依存気質が少し出てくるようになりました。


VRChatを始めて6ヶ月目 -VRで初めて知ったこと-

現実での忙しさがさらに増し、やりようのない疲労とストレスがかなり蓄積された月。体調も情緒もいろいろ崩れて虚無になっていた時期でした。
この月はほとんど書くことがありません。


VRChatで知った衝撃の事実

ある日、疲れてVRChatにログインしていつもの場所へ向かいました。
いつものように寝っ転がりながらVRCをしていたら、いつのまにか寝てしまっていたみたいで、気が付いたら周囲のフレンドに囲まれていました。
そしてそのフレンドの一人から言われた言葉…

『あなた、寝てるとき呼吸止まってますよ』

寝落ちたのに一瞬で目が覚めてしまいました。現実世界で一度も指摘されず、自覚もなかったのですが、どうやら"睡眠時無呼吸症候群"らしいです…

VRChat内にて体の異常を診断されてしまいました。


VRChatを始めて7ヶ月目 -私はここにいる-

6か月目とは一転。現実世界の忙しさは和らぎ、VRCでの活動も再び楽しめるようになった月。
さらに言えば誕生月だったので機嫌がよかったというのもあります。


リア-アリス

年が変わるまで我慢しようと思っていましたが…我慢できずリア-アリスさんを購入しました。
https://booth.pm/ja/items/214658
コアなファンによって怪文書が生み出されてしまうレベルで可愛すぎます。

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服はかぷちやさんのアイドル衣装。
翼と帽子についてる時計は3Dモデル クロノスさんのもの。
後々、翼が動くアニメーションを追加したり、空中に座るためのオブジェクトを追加したり改変を重ねました。

今までシャオンちゃんをメインで使っていたのが、リア-アリスさんを購入してからこちらをメインで使うようになってしまいました。
リア-アリスさん本日もありがとうございます

何を着せても似合うのでもうすごいです(語彙)


仮想世界での再会

元々別の界隈での関わりがあった人との再会を果たしました。
私より先にVRChatを始めていた人たちで、私がVRChatというものに興味を持ってしまったきっかけの人でもありました。

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元々知り合っていただけに、思い出話に花を咲かせていました。単純に会話だけではなく、他のゲームやコミュニケーションツールではなかなかできない、『撫でる』ことができるのもVRChatの魅力です。
なにせ、相手がリアルタイムでアクションしてくれるのでとても楽しいですし、こうしたアクションで今まで知らなかった相手をより知ることができました。


誕生日

年を取ることは何も嬉しくないですが、祝ってくれる人がいることは何より嬉しいことです。この年は、そんな人がVRChat上にたくさんいました。

なんとフレンドの一人が2週間ほど前からVRC内での私の誕生日会の告知を作ってくれました。現実世界で誕生日会、ましてや告知まで行ってもらった経験は今までになかったので、今までの人生史上最高の誕生日になりました。

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当時私が思っていたより多くの人が来てくれました。告知の影響が大きかったと思いますが、私がこの VRChatという仮想空間にいる ということをよく実感できた時間でした。本当にありがとう。


VRChatを始めて8ヶ月目
-新しい体験と、新しい時間-

VRChatには”お砂糖”という概念、文化があります。簡潔に説明すると恋愛もしくはそれに近しいパートナー関係を指します。ただ、その概念はとても曖昧で、そして人それぞれです。

2021年が始まった矢先くらいの頃

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私にも、お砂糖という関係ができました。


お砂糖

年が変わる前くらいからそういう告白を受け、フレンドに相談したりいろいろ悩んだ末にこうなりました。現実世界でだいぶやつれていたので、私にも甘い甘い時間が欲しかったのかもしれません。
一緒に色々なワールドを巡ったり、写真を取り合ったりとお互いに浮かれきっていました。

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Indexコントローラー

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Valve Indexのコントローラーを買いました(4万円の出費)
VRChatは無料(0円)です。

このコントローラーは5本指をトラッキングしてくれるもので、手を棒と帯の間に通して持つようになるため、手を開いても落ちなくなります。また、人間工学に基づいて作られているため非常に扱いやすく、なおかつVIVEコンよりも軽量です。
指のトラッキングと言っても100%完璧にトラッキングされるわけではなく、親指に関してはとても限定的です。よく使うであろう人差し指と中指は非常に細かくトラッキングされます。
Beat Saberをやる場合は、初期設定だとセイバーの角度が体感傾くため調整しないとプレイしづらいかもしれません。

5本の指がトラッキングされることによって、行動に合わせた手の動きが自然になり、コミュニケーションの幅が増えました。
そして没入感がより向上しました。過去に感じた一例としては、相手と手を開いて正面から合わせたときまるで本当に触れているかのような感覚に陥りました。また、相手の顔をなでるとき、現実と同じように輪郭を沿うように手を動かすことができるようになりました。

操作性と性能とそれらによって得られる没入感は想像以上のものでした。今でもメインで使っています。唯一難点があるとしたら…

…高い!(4万円)


人生初をVRで

この頃、VRChat界隈ではUnity上で作られたビリヤードゲームが話題になっていました。私は現実世界ではやったことがなかったのですが、フレンドさんからお誘いを受けて、人生初のビリヤードをVRChat内でやりました。

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(※写真はフレンドさん)
現実でやったことはないので現実と比較するのは難しいですが、ボールの動きはかなり現実に近い動きをしているように見えました。どうやらスピンもかけられるみたいです。初めてやったビリヤードですがとても楽しかったですし、現実世界でも関心を持つきっかけとなりました。
こうした新しいアクティビティを外に一歩も出なくても体験できることもVRの魅力だと思いました。


その他いろいろ

私がたまに行く、大安の始まりの時間にのみ開催される『大安吉日集会』
そこにあるカードゲーム「大安ジャッジメント」のカードにされるなどしました。

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右はノーマル 左はSSレアカード。
上のステータスは左から順にUnity力、Blender力、VRChat力。本人が持っているスキルやログイン実績によって評価されるみたいです。
名前の右に書いてあるアルファベットは属性。アバターやその中の人の情報に応じて追加されるみたいです。Fはフルトラという意味らしいです。
詳しいルールはよくわかりません…。実際に見に来ていただければわかります
ちなみにJは聞いた話だと数十人と実装されている中でも5人ほどしかいないそうです。Jの意味は……


VRChatを始めて9ヶ月目 -感覚の変化-

めっちゃMinecraftしてました。VRChatで巡ったワールドをマイクラで再現したりしてました。
この月はあまりVRでの活動記録はありません。

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参考ワールド:『Live in the Flame [VRAA02]』


ログイン頻度低下

この月はMinecraftに専念していたこともあってそこまで積極的にVRChatをしていませんでした。そして、どうにもVRを付けてまでVRChatへ赴く気になれない状態でした。
どうしてそうなったのかを自分自身振り返ってみると、新鮮味がなくなってしまったという結論に至りました。Publicへ行かなくなった上に触れ合う人が固定化されたため、新しい出会いや発見がなかなかなく、新鮮味がなくなっていました。
その上、同じ人と同じ時間を過ごすことにも違和感を感じるようになってきました。確かに親しい人と話すのは楽しいですが、何かが足りませんでした。その何かがおそらく、新鮮味だったのだと思います。

それと同時期、ちょっといろいろあって人との関わりを警戒するようになっていました。この影響でPublicやいつも通っている場所以外のFriend+のインスタンスへ行くことも減りました。
これらの矛盾的な影響で自分自身うやむやになってしまい、結果ログイン頻度が減りました。

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ただ、最終的な答えとして、「お酒を飲んでおけばどうとでもなる」という安直な結論に辿り着いたのでログイン頻度は減ったものの飲酒頻度は上がりました。


VR感覚

この月あたりから、鼻を触られたときに感じる微小な違和感がだんだん強くなってきました。触られているという認識までは行かないものの、くすぐったいような、そんな感じ。
とりわけ強く感じられたのは、相手の息。元々私はそういう系のASMR音声などでも息を感じられるような人でしたが、そこに「顔の正面で相手がしゃべっている」というVR内の視覚情報を足すと、非常に強い感覚を得ることができました。
…とはいっても、私にとって正面の相手がしゃべっていて、息がこちらに届くなんて場面は反射的に退避してしまうものなので、されて嬉しいものではないのですが…。
また、感覚を得られる条件というのも絶妙で、私の場合は、快適な温度且つリラックスしすぎない状態の時が一番感覚を得られました。


VRChatを始めて10ヶ月目
-それでも中身は、現実世界の人間-

10か月目にして、起きてほしくないことが起きてしまいました。私にとっては最悪の形で。


割れ

人間関係に順位などつけるものではないですが、10か月目に差し掛かるころ、私にとって1番親しかった人と、2番目に親しかった人、その二人の交友関係が突然割れてしまいました。この影響をもろに受けてしまったのが私で、状況整理が追い付かず、当事者も私も不安定となり、私に至っては半月ほどVRCに行かない状態が続きました。

悪いことに、VRChatに再びログインするようになっても、当事者へは強い警戒を抱くようになってしまい、とても神経質になっていました。

VRChat以外の界隈でも、人間関係の割れは頻繁に目にしてきましたし、私にとっては慣れているようなものでした。しかし、穏やかで優しさにあふれて、近い距離間でやりとりできるVRChatの中で、しかも私の親しい人同士で起きてしまった割れは、私に自分の想定をはるかに超える衝撃を与えました。

『相手がどんなに可愛いアバターを身繕っていたとしても、その中身は現実世界にいる一人の人間であること』
このことを強く自覚する出来事でした。

欲求と探求心 そして真理

何を思ったのか、私は3月の後半にこんなことを呟いていました。

「VRCでママが欲しいな」

当時は深く考えずに呟いた一言でした。


ある時、人を撫でることに関心を持ったフレンドさんに、膝枕をされながら撫でまわされているとき、ふとこんな考えが頭をよぎりました。

「この状態で哺乳瓶を使われたらどうなるんだろう…」

ちょうどその方は哺乳瓶を実装していたので、探求心のもとお願いしてみました…
はい。VR授乳赤ちゃんプレイです。

始めてもらってから少しして、頭がふわふわする感覚を覚えました。何でしょうか… どんどん幼児退行していく感じ…… えっ?まって、やばい…… これ幸せすぎるんですけど……… え…? 泣きそう………


最後の残りを飲ませてもらって、"ママ"が退室するところまで見届けたのですが、見届けた後、あまりにも感極まりすぎて泣きそうになってました。私が今まで感じたVR体験の中でも一番感性を揺さぶられた体験でした。

そしてこの体験を通して、私が本当になりたいものがわかってきました。もしかしたら私は、『まだ物心もついていないような子供』になりたかったのかもしれません。ある意味これは、私の中の真理に辿り着いた体験でした。

ちなみに、VRChatには『授乳カフェ』なるものが存在するそうです。聞いた話だととても盛況だそうですが、盛況なのもなんだかわかるような気がしてきました。もちろん、相手の話しかけ方や動作などテクニックによってさまざまだとは思いますが、私に授乳してくださった方は…非常に良かったです…

翌朝、お砂糖さんが滅茶苦茶激しく嫉妬してました。


VRChatを始めて11ヶ月目 -新しい自分を知る-

体調が悪くなっていた月。お酒が飲めなくなっていました。メンタルも10ヶ月目の影響を引っ張っていたため全体的に弱っていました。
ワールドを作成しようとしてしなかった月。

ダンスをして知ったこと

トラッカーを買ったのはこの当時からだいぶ前のことになりますが、買って以降なにもフルトラらしいことをしてないことに気づき、何かをしようと思ってました。

そんな中、Twitterで一際目を引いたものが『ダンス』でした。

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※これは私ではありません

アイドル衣装も買ってましたし、フルトラも完備。環境はばっちりでした。
小一時間くらい、一人でプラべにこもってダンスをしてみましたが、予想以上に楽しかったです。ただ、いくつか難点もありました。

まず、足にトラッカー、頭にHMDという状況で踊るというのは、思った以上に体の動かしにくい環境でした。それに、Vive Cosmos Eliteは有線のHMD。これによってコードが手足の動きに侵害し、うまく動けませんでした。また、回転する動きも難しかったです。

2つ目に、現実世界への懸念です。踊るとなると振り付けによっては大きく移動することもあります。VR空間は広くても、現実世界の自室は6畳間の広さしかありませんから、大きく移動すれば自身がいまどこにいるかを把握できなくなってしまい、現実世界の空間に(主にそれらを懸念することで)動きを阻害されてしまいました。

3つ目は、自分自身という障壁でした。普段からダンスはしないためか、たとえ仮想空間だとしても、羞恥心を感じる部分がありました。目の前の自分自身の姿が可愛かろうとやり慣れないことはいきなりできないみたいです。
ですが、楽しいことに変わりはないので、訓練すればそのうち乗り越えられるかもしれません。

これはこれで新しい自分を知ることができる出来事になりました。

自意識への侵食

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ロリータ服購入
可愛い(昇天)

この頃、久しぶりにアバター改変をしていました。そしてTwitterに写真を上げるために自撮りしていた時、自身であることに気づきました。
それは、ポーズをとるための姿勢を以前より意識するようになっていたことでした。具体的にどう変わったかというと、以前までは上半身しか意識していなかったのが、この頃には体全体が『可愛い』を意識するようになっていました。
なんというか、アバターの可愛さに私の自意識が侵食されているような感覚を受けました。実際、『可愛い』という意識が現実世界にさえも自意識に残り、心理的に大きな影響を与えました。

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ロイヤルバニー購入

この服が私の理想に非常に近く、それに伴い心理的影響も大きくなっていきました。それに新しい服の追加やその他改変を施した後はどうしても見せびらかしたくなってきます。自分が選んで作った『可愛い』を見てもらいたいという欲求が生まれ、心に余裕が生まれるようにもなりました。

仮想世界と言えど、自身の姿というのは心理的に大きな影響を与えるみたいです。


VRChatを始めて12ヶ月目 -喪失感-

そろそろVRを買ってから1年が経過するころ、2つの問題が起こりました。12か月目に入った矢先、インターネットが使えなくなってしまいました。これによりPCがインターネットに接続できなくなってしまい、VRChatへ行くことができなくなりました。
その数日後、今度はVive Cosmos Eliteが逝きました。


VRChatへの依存と喪失

インターネットに接続できなくなった途端、やることがなくなってしまいました。VRChatもそうですが、Unityも開けませんでしたし、ゲームも一部はできなくなっていました。Half-Life Alyxをプレイできることが唯一心の救いにはなりました。

ですがVRChatの喪失というのは思いのほか影響が大きく、心にも大きく影響を及ぼしました。人と会話できるという環境は、とても重要なものなのかもしれません。
ちょうど集会イベントも逃してしまったため、虚無感と喪失感がすごく、非常に無気力になっていました。何とか気を紛らわせようと甘いものを大量に買ったりお酒を買ったりしましたが、振り返ってみると相当落ち込んでいたんだなと思いますし、一種のVRChatへの依存を自覚できました。

とにかくインターネットが使えないのはVRChatを抜きにしても不便なので、スマホのテザリングでインターネット接続をすることにしました。
不幸中の幸い、データ通信量が96GBという頭おかしい数値を使えたので、本回線復旧までのしのぎとして十分でした。
とはいえ、VRChatのパケット通信はえぐいもので、人の多いところで時速1GBという速さで通信量を使われ、1週間たたずに30GBを消費していました。(これに関してはYoutubeとTwitterを見すぎなのも原因の一つなんですけど・・・)

通信速度は本回線より結構劣りましたが、VRChatはほとんど支障は無く、通信量の心配以外にはほとんど変わりありませんでした。フルトラ環境も特に問題ありませんでした。唯一、Unityからアバターをアップロードしたときは非常に時間がかかりました。


インターネットが接続されてから数日経過したころ、今度は突然VR機器が付かなくなりました。

仕方なくそこからはデスクトップモードで入るようになりました。VRそのものを喪失してしまった感じは…さほど影響はありませんでした。
VRChatでの活動はコミュニケーションに重きを置いていて会話ならデスクトップモードでも成立するため、立体視できる感覚は喪失してしまったものの、これからどうするかの相談をするなど結構前向きでいられました。
もっとも、その頃は新しいHMDを買おうか悩んでいた時期でもあったので…

ハイエンドHMD

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はい。Valve Index HMDを買いました。(7万円の出費)
くどいようですがVRChatは無料です。

解像度や視野角、フレームレートの向上に加え、その他細かな調整もできるようになり、視認性がより良くなりました。Vive Cosmos Eliteと比べてどうなの?って思っていたのですが、ハイエンドVR HMDを謳われるだけはあり、その差に圧倒されました。フリップアップがないのと鼻あたりから現実が見えてしまうところは少し残念ではありますが些細な問題です。


何を望み、何を見て、何を得たか

VRChatでの軌跡を振り返り、このnoteを執筆しているときに頭の中を様々な考えが流動して来ました。『私はここに何を望んで、結果として何があったのか』ということを。

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まず、間違いなく私には『今の私から変わりたい』という意識がありました。体も心も一新してすべてを新しい状態にしたい。そんな願望でした。
これがVRChatを始めたきっかけになったわけではないですが、続けていくうちにいつしかそんな意識がにじみ出てくるようになりました。

結果としては、あまり変わることはなかったように思えます。やはり、自分自身という障壁が大きいのでしょう。

ある程度VRChatに慣れてからは、明るく楽しい環境を求めるようになり、会話する人が固定化されてくると、相談相手を求めるようになりました。年始にはお砂糖もできました。

この頃には、私の望むものは『居場所』になっていました。この望みはある程度叶ってはいるのですが、妙な違和感を感じているところです。これはここでは詳しく言葉にすることはできませんが…言えることがあるとすれば、
「VRの世界に来てまで人間関係に悩みたくはなかった」です。

私が抱いた幻想とは対照的に『仮想世界の中で見た光景はもう一つの現実』でした。期待が大きすぎたのかもしれません。

こうした喪失感が私の中にはありました。


最後の悩み、そしてこれから

インターネット環境とVR環境が復活し、いよいよ1年を本格的に迎える手前、私には一つだけ悩んでいたことがありました。ずばりそれは…お砂糖関係の事でした。詳細はあえてここでは省きますが、結果として、私は…

『かつて好きになったあの人はもういない』

そう思うようになっていました。

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色々と楽しい時間を一緒に過ごし、尽くしてもらい、励まされ… それまでの時間は今でも感謝しきれないほどに嬉しく思っています。

それとは対照的に、どうしても私の中では、相手の許容できない部分がありました。関係を始める前からそれは認識していましたし、定期的にそういったお話をしてはきましたが、いつしか私は相手を警戒するようになってしまい、会うことも少なくなりました。何よりも、その関係が他の人間関係にまで響いたこと。それが私の、『最後の悩み』でした。


1年を迎える手前、様々な人に相談をしつつ、覚悟を決めて最後の悩みを相手に打ち明けることにしました。

『私を好きになってくれた人
かつて、私が好きだった人へ』


"こんな薄情な私を愛してくれてありがとう。"
"私から何もしてあげられなくてごめんなさい"

"これからもどうか、よろしくお願いします"


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…こうして、約5ヶ月にわたる甘い甘い関係は、終止符を打たれました。





12か月目、喪失の月。
私は私の弱みを知り、そして様々なものを失いました。

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そしてこれから。私にとっては、またここから新しい環境のVRChatが始まっていきます。
これから私はどうなっていくのでしょう。


"お互い、いつまでも過去を振り返り、感傷的でいるわけにはいきませんから… 前を向いて歩こうと思います。"





-1年を通して-

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VRChatで過ごした時間はとても楽しいものでした。どれもこれも、新鮮で現実では体験し得ないものばかりでした。始めたての頃は、この世界に適応できるのかという不安もありましたが、結構なんとかなりました。

この1年間でちょっと悔いがあるとしたら、何かを創り出すことができなかったことです。例えば綺麗なワールドとか、人に驚いてもらえるようなものとか… そういうものを創ってみたかったのですが、行動力と元気がなく、幻想のままで終わってしまいました。でも正直、現状でもとても満足しています。


現実世界と仮想空間(VRChat)の比較

現実と仮想の違い。根本的な部分は書くまでもないですが、概念的に現実と違う部分がいくつかありました。

性別の概念

一つは、性別の概念が非常に曖昧であること。VRChatにはアバターを選択(購入)、着せ替え、その他色改変など、自分好みの容姿を選ぶことが出来る文化があります。特に日本人の間では、女性アバターを利用する人が非常に多く、さらにボイスチェンジャーを駆使する人もいます。もちろん女性アバターだけでなく、男性アバターや動物、ロボットから機材、食べ物のような物まで様々なアバターがあります。

現実世界の性別の概念というのはわかりやすいですが、VRChatは容姿も声もバラバラでその概念が錯乱してきます。私は現実世界の性別という概念は好きじゃないので、むしろこっちの方が住み良いです。生まれつきの性別や容姿に囚われず、好きな時に好きな姿でいられること。こうした点は現実にはない良い点であるように思います。

距離感の錯乱

ここで言う距離感は2つあります。
一つは視覚的距離感、もう一つは関係的距離感です。

視覚的距離感について。
当然ですが、仮想空間において人や物体に対してぶつかることはありませんし、仮に近づかれたところで、視覚的、心理的影響を除いて何も起こらないでしょう。相手に近づくだけなら、コントローラーの操作だけでできるので、現実よりは任意の相手に近づきやすいです
このご時世、人の至近距離まで近づいたり、人が密集している場所へ近づくことに躊躇いを感じる方は多いと思いますが、仮想空間上ではそんなことも気にする必要がありません。VR感度持ちを除いて…

関係的距離感。先程も書いた通り、相手の容姿は様々ですし、なおかつ近づくことも容易です。初対面から会話や撫で合いなどに発展することもあります。
操作一つで相手に近づけるのは、対面におけるハードルが低くなりますし、相手の容姿という部分は、対面における心理的障壁を緩めてくれます。そういう意味では、この関係的距離感の錯乱も現実にはないメリットだと思います。

ただ、いくら仮想空間だからと言っても、その中身は現実世界を生きる一人の人間であることは忘れては行けませんし、接し方や距離感を間違えると当然嫌われます。そこは現実と同じです。


フレンド機能

"VRChatの人間関係もまた、時に難しくなるところも現実と同じです。"
これについては人によって相当考え方が異なると思うので、あくまで私の考えということで読んでいただけると幸いです。』

VRChatにはフレンド機能が存在します。現実にも友達という概念は目に見えない形でありますが、VRChatは目に見える形で友達という機能が存在します。普通に会話して仲良くなって、お互いフレンドになる分には問題ないですが、無言でフレンドを飛ばされたり、その場の勢いでフレンドになったり、『距離感の錯乱』によってフレンドになったりすると、どこかでマズい出来事を引きます。私はそんな出来事を3回引きました。

もしそういう出来事に巻き込まれて関係を断ちたくなった時、現実世界ならそっと関係を切ることができますが、VRChatには目に見える形でフレンド機能が存在するため、関係を断ちにくくなります。もっとも、相手からも見えてしまう可能性があるので。まあきっぱりと関係を解消するのが苦に感じない人であればそこは気にすることはないと思いますが、私はとても躊躇います。
ここがVRChatならではの難しいところだと思いました。


VRChatを通して変化したこと

あまり大きな変化はありませんでしたが、二つ変化がありました。
一つ目は『可愛い』を意識するようになったこと。これはVR内だけでなく現実にも影響を及ぼしました。メス堕ち…?いいえ。違います。
二つ目はUnityや3Dモデルに対して関心を持つようになったことです。

それ以外はあまり変化がありません。



VR感覚について

人間の情報伝達は視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感の内、そのほとんどが視覚によって行われているといいます。VRの世界では、視覚と聴覚しか活用することはできませんが、場合によっては本来感じないはずの触れる感じや匂いを疑似的に感じることができます。そういった感覚が俗にいう『VR感覚』というものです。
人によって個人差は大きく、ほとんど感じない人のほうが多いですが、中には熱や匂い、手で触られている感覚を感じたり、特に強い人は痛みを覚えたりVR断頭台で失神する人もいます。


体験談

私は9か月目あたりからその感覚が顕著になってきましたが、それでもまだ微小な感覚しか感じませんし、場合によっては何も感じないことがあります。感じるのは触覚のみで、顔や肩を触られるところまでは僅かに感じ取れました。ちなみにVR授乳赤ちゃんプレイのときは哺乳瓶を咥えさせられた感覚まではありましたが、味は何も感じませんでした。
また、ごく最近の体験ですが、うちわで扇がれると微妙に清涼感を感じました。

VR感度は没入度合いによっても変わりました。
3点トラッキングからフルトラ、そこからさらに指トラッキングと、段階的に没入感を高めていきましたが、それに比例してVR感覚も少しずつ感じられるようになりました。
しかし、少しでも現実的思考が混ざると感じなくなります。


VRによる姿勢反射

感覚とは少し違いますが、VR上でも視覚的刺激を察知すると姿勢反射が起こります。私の場合は、前からこちらへ物体が近づいてきたときや落下しているとき、流れの強い水流に入った時などに体が姿勢反射を起こします。
これも現実的思考が強いと姿勢反射しにくくなります。殴られるような攻撃的な行動に対しては反射は起きません。(少なくともVRChatでは)
没入感が高ければ、もしかしたら姿勢制御ができなくなるくらいに反射が起きてしまうかもしれませんが、私は「HMDを外せば現実である」ことを常に意識しているため、事故の無いようにはしてます。
とはいえ、こうした視覚的刺激に耐性がない方も結構いるので、遊び半分で刺激するのはやめたほうがいいです


アバターについて

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VR上でのアバターは個性であり、そしてそれが自分自身となります。ユーザーによってアバターに対する思いや意識、考え方は異なります。
『自身の理想の姿』、『理想の他人、性癖』、『もう一つの姿』、『個性の表現』など様々です。

私にとってのアバター

私は、シャオンちゃんを使い続けていたころは『個性の表現』として、リア-アリスさんを使ってからは『空想における理想の他人』として使っていました。

当初はアバターに自意識を没入させて、意識的にアバターにふさわしい動きをするように立ち振る舞ったり、普段通りのありのままの行動をとっていました・・・というか今でもそのつもり”でした”。
ところが、11か月目あたりから、『アバターの可愛さに自意識が侵食される感覚』を覚え始め、無意識的にアバターにふさわしい動きをするようになってきました。現実の意識にも影響し、そわそわする感じが残りました。


アバターへの認識

私にとってアバターは『私であり私自身ではない』という認識でいます。
私という部分は、私が操作するという認識、私自身ではないという部分は3Dモデラ―様の作品であることの認識とそれに対する敬意です。
私にとってシャオンちゃん、スピカちゃん、リア-アリスさん、その他アバターは『私自身』ではないですが、それらから選び、動かし、表現するのは『私』です。

これはあくまで私の、私に対する認識ですが、他の人からすればアバターを含めて『その人自身』と認識されることでしょう。複雑ですね。


私にとってのVRChat

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私にとってのVRChatは『もう一つの世界、居場所』になりました。

この表現に行きついた経緯として私自身『現実世界と仮想世界をはっきり区別している』ことと『ある程度のVRChatへの依存』が見られたことがあります。

区別

現実と仮想の違いは前述したとおりですが、その認識の上でVRChatには特定の目的を持ってログインしています。逆に言うと目的がない時は行きません。その目的は主にコミュニケーションまたは満足いくようなワールド巡りです。このコミュニケーションというのも、前述したように距離感が現実と違うため、別の感覚が楽しめます。
また、VR睡眠に関しても区別していて、疲れや体調が良くないときは普通の睡眠、メンタルが不調の時はVR睡眠をするようにしています。

一つ欠点があるすれば、はっきり区別してしまっているためか、VR感覚を得るレベルまで没入ができなくなっていることです。

私は娯楽や手段における一つの選択肢としてVRChatをやっていますが、
人によっては生活にVRChatが溶け込んでいる場合もあります。
特にそれについて思うことはないですが、到底私にはできそうにありません。

現実といろいろと違う不思議な世界が私にとっての『もう一つの世界』という認識です。

VRChatへの依存

12か月目の初旬にインターネットが止まってしまい、VRChatにログインできなくなった時、メンタルの不調が顕著に出てきました。にぎやかにお話していたいつもの空間に行くことが突然できなくなってしまったショックが、私の予想していたよりも大きかったようです。その時初めて、『私はある程度VRChatへ依存している』ことを自覚しました。

その上で、VRChatは私にとっての『居場所』という認識に至りました。
…多分まだ現状なら、無くても生きていくことはできると思います。


VRChatを始めてから一年を通した感想

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総合的に言うと、非常に楽しかったですし始めてよかったなと思います。
ですが、これをみんなに勧めたいかと言われたら話は別です。その理由については後述

予想外だったこと

VRChatでいくつか予想外だったことがありました。

一つはプレイする年齢層が思っていたより高かったこと。
意外にも30後半~の方が思ったより多くいらっしゃいました。ぶっちゃけ言うと私が結構若いといわれるくらいで驚きました。
これは私が今まで、比較的年齢層の低い界隈にいたから相対的にそう思ったのかもしれません。

その他に、日本語を話せる外国人が多いこと。また、結構うまいこと。
外国人といってもそのほとんどは韓国、台湾、香港に集中しています。
アメリカ人も多いですが日本語を喋る人はまれな印象です。
たまに異文化交流や言葉の勉強会が始まったりしてとても面白かったです。

また、外出の仮想体験という目的もありましたが、そこまでの疑似体験にはなりませんでした。外の空気の香り、即ち嗅覚が足されればほとんど現実と同じ体験になるかもしれません。

五感の大切さを身に沁みました。


VRChatは『万人に』お勧めできるものではない

あくまで私が体験した上での意見です←ここ重要

勧めてみたい気持ちはありますが、勧めるにあたって懸念する点がいくつかあります。
一つはVRChatとVR自体の敷居が高いこと。
VR自体の価格もそうですが、VRChatもコミュニケーション能力を結構求められるのでここで躓く場合があります。試しに始めるならデスクトップモードで入るのがいいと思います。私はバカなのでVRから始めました。
二つ目はVRChat特有の特殊な文化。
それぞれが好きな姿や声で活動している世界に対応できるかという点。
あとはいろいろな意味でオトナな話題が多めです。
三つ目に誘惑が多すぎること
VRChatは可能性に満ち溢れた世界ですが、それだけ魅力と誘惑にも溢れています。のめり込む形を誤れば現実にも影響を及ぼしてきます。
四つ目は依存してしまう可能性のあること。
現実世界は非情ですが、VRChatの人々は優しく温かく迎え入れてくれることでしょう。撫でてくれたり寝かしつけてくれたり、人によってはとことん尽くしてくれます。

これが社会的に自立した大人なら勧められますが、学生だとその本人に多大な影響を与える恐れがあるためあまり勧める気にはなれません。

ですが、本人の意思でやりたいのであれば止めはしませんし、むしろ歓迎します。
どうせやるならVR機器を使って入ってきていただきたいものです。

それにVRChatだけがVRの世界というわけでもないので、その他いろいろなVRコンテンツにはぜひとも様々な人に体験してもらいたいと思っています。

というのが私の意見です。


VR・VRChatに関するあれこれ(偏見とか)

知り合いの発言やTwitterで流れてくるようなVRに関するあれこれと、それらに対する観測した範囲での実情のお話です。


VRHMD着用による視力回復効果について

結論から言うと良くなった気はしません。むしろ悪くなっている気がします。
ただし、ごく一部の人から良くなったという話は聞いたことがあります。

VRを始める前の私は両目ともに裸眼で0.4前後でした。測る機会がないのでどの程度落ちたかはわかりませんが、とりあえず期待はしないほうがいいかもしれません。

そもそもVRのHMDは、超至近距離から目にブルーライトが当たるようなものなので、どうなんでしょうか…


VRChatってやばそう

一部界隈がとんでもなくヤバかったりしますが、全体を平均してみると偏見ほどそこまでやばくはないです。
ただし超ヤバいくらい沼です。

人の感受性によると思うのですが、美少女アバターの姿でおにいさんからおじさんたちが喋っていることに対して不快に思わなければ適応はできると思います。
慣れてくるとむしろおじさんの声のほうが安心して来ます。


VRってえっちなことしてる人多そう

皆が皆そういうことしてるわけではないです。

VRChatの世界でいえば、上でも書いた通り、性別の概念が曖昧になっています。つまりまあ…そういうことです。
これ以上は私の観測した範囲ではわかりません。聞いた話だとそういう界隈もあるらしいですが、まあ言ってしまえば現実世界と同じようなものですね。


オタク感・アングラ感がある

分からなくはないですし、実際そうだとは思います。PCVRはゲーミングクラスのPCが必要ですしVR機材も高いですから、よほどのもの好きでなければ手を伸ばそうとも思いませんよね・・・
ですが最近出てきたOculus Quest2は低価格と高性能を両立し、高性能PCが無くても単体で動くVRなので、興味がある人はそちらがおすすめです


追記:2022年8月にQuest2が6万弱くらいにまで値上がりして手の出しやすい価格ではなくなりました…
ですが、Quest2より少し安い5万円の新しいVR機器が出てるみたいです。基本性能は大体Quest2と同じで、スタンドアロンとPCVRの両方ができるみたいです。
唯一気になるのは視野角が98°な事ですかね…
110°でさえ人によっては覗き込んでる感を感じることがあるので

https://www.moguravr.com/pico-neo-3-link/

VRCに関してはコミュニケーション能力があればカバーできます。逆にそこがないと結構苦労します。私はしました。
コミュニケーションをするだけならVRが無くてもそこそこの性能のPCさえあればVRChatはできるので、会話が好きならデスクトップモードから始めるのもありだと思います。

デスクトップモードとVRモードの差

VRが無くても一応プレイできるVRChatですが、モニターから見る景色とVRで見る景色の差は結構あります。

デスクトップモードで見る景色は、わかりやすく言うならカメラで写しているような感じになります。
一方でVRモードは、立体視ができることにより、距離感が分かりやすくなります。また、視界も現実とほぼ同じ動きをするため、視点の固定もできるようになります。そしてこれらによってその場にいる臨場感というものを体感できます。

また、コミュニケーションにも差が出てきます。
デスクトップモードでは、立つ、かがむ、伏せるの3つの姿勢を制御できます。表情変更はキーボード入力をする必要があり、手は限られた状況でしか動かせません。ここからコミュニケーションの手段やアイデンティティを増やすにはUnityでの改変に注力する必要がありそうです。
VRモードでは3点の場合、プレイヤーの目線の高さに応じてアバターの体勢が変化します。フルトラの場合はほとんど現実と同じ姿勢がそのままVRChat上に現れます。手もほぼ自由に動かせますし、表情選択もキーボードより楽にできます。Indexコントローラーを買えば5本指も制御できるようになるため、ジェスチャーがしやすくなります。
手を動かせるという部分が重要で、それだけでコミュニケーションの幅がとても広がります。

VR関連に費やしたお金

VR機材
HTC Vive Cosmos Elite:12万円
Vive Tracker 2.0+ベルト+ストラップ:5万7000円
Valve Indexコントローラー:4万円
Valve Index HMD:7万円
(結局修復できずに無駄になった)
Vive Cosmos用コンバータケーブル:9000円
計:29万6000円

PCパーツ
GeForce RTX 2060 Super:4万7000円
ATX電源750W :9000円
BTOパソコン:20万6000円
計:26万2000円

アバター関連
Unity Asset『Dynamic Bone』:2000円
アバター 3Dモデル 5体:計1万7500円
アバター用服飾 3Dモデル:計1万5000円
計:3万4500円

VRゲーム・ソフトウェア
Project LUX:2000円
Virtual Desktop:2000円
fpsVR:400円
Hot Dogs, Horseshoes & Hand Grenades:2000円
(Beat Saber:知り合いから頂いたため0円)
(Half-Life Alyx:Index購入時に付属していたため0円)

VRChat:0円
計:6400円

すべて合計すると『約60万円』になります
何度も言いますが、VRChatは無料です…


最後に

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ここまで読んでいただきありがとうございます。お疲れさまでした。
一応不特定多数の方に閲覧していただく想定でつらつらと書きましたが、読みにくい部分があったら申し訳ないです…

こうしてnoteに書いて振り返ってみると、自分で思っていたよりもいろいろな経験をしてきたんだなと思います。ここに書けないような経験もしてきました。
この一年色々と葛藤し、思い悩み笑い合い、そして学ぶことができました。
次の一年はおそらくnoteにすることはないですが、何か面白いことがあったら書いていくかもしれません。


このnoteを読んで少しでもVR VRChatに興味を持っていただけたとしたら非常に嬉しい限りです。VRChatは本当に楽しすぎて沼で、ちょっとアブない印象を持った方もいるかもしれませんが、VRChatだけがVRの世界というわけではありません。その他VRゲームもVRならではの魅力満載ですし、何よりそんな高いものを買ってVRChatだけしかしないのはもったいないです。

それと、VRChatは無料です!


それでは、仮想の世界でお会いしましょう。

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VRC ID:しるふぃー


[VR活動記録 2020 06/06 ~ 2021 06/06]

VRChatプレイ時間:969.4時間
総合VRプレイ時間(SteamVR参照※):1,853.8時間
(ただしこれにはVRを装着していない時間も含まれます)


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