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古典の中の「ひと」

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歴史物語や日記などの古典作品には、歴史上の人物たちの素顔が生き生きと描かれています。 その中でとくに面白いと思ったものをより抜いてマンガ化しました。
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#鎌倉時代

富豪の皇女の素顔【八条院の話】

今回は鎌倉時代初期に書かれた古典作品『たまきはる』から、鳥羽上皇の娘である八条院についてのお話です。 八条院は、両親から譲り受けた膨大な荘園を所有する大富豪でしたが、彼女に仕えた女房が見た、その素顔とは? 古典作品『たまきはる』から、八条院にまつわる部分をマンガ化しました。 この作品を書いたのは、歌人として有名な藤原俊成の娘であり、同じく歌人として有名な定家の姉である健御前(けんごぜん)。 女房として仕えるときは「中納言」と呼ばれていた女性です。 健御前はその生涯の中で、