王朝ご長寿列伝【藤原彰子、佐理女の話など】
87歳まで生きた藤原彰子昔の人は現在よりも寿命が短かったといわれますが、平均寿命についてはそのとおりであっても、長生きする人も当然いました。
平安時代、『源氏物語』の作者・紫式部が仕えた上東門院(藤原道長の娘・彰子。一条天皇中宮)は90歳近くまで長生きしました。
後の人からは「めったにない幸運の人だが、あまりにも長生きをしすぎたのが玉に瑕(きず)だった」などと言われたり、彰子自身も子に先立たれた時に、「『長生きしすぎたからこんな憂き目にあった』と周りから思われているだろうこ