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カウンセリング/15回目

前回からの振り返りと報告

・夫に対する怒りはそこまで湧かない1週間だった
・父とのことで嫌悪感が強いことに気づいた


強烈な嫌悪感のち少しの罪悪感

前回までに父から何時間も同じことでネチネチと怒られていたことに対して怒りや嫌だった気持ちがあることに気が付いた。
いったん気が付くと「ああ、私は本当に本当に嫌だったんだ。すごく嫌だ」と嫌悪感がどんどん出てくるようになった。
この嫌悪感は、私が強迫性の症状を持った時にも感じていることにも気が付いた。まとわりつくような、嫌な感じ。それを振り払いたくて叫びたい感覚だった。夫にも鬱陶しいと思う時に感じていた(夫はネチネチとしたタイプではないので、私が投影しているだけだと思う。夫には申し訳ない)。

とにかく本当に嫌だった。父から何時間も詰められて(怒られるというよりも詰められるという感じの方がしっくりくる)、時には反抗的だと怒鳴られて私が泣き、夜中になって父の気が済んで「もう遅いから寝なさい」と言われて父が部屋から出て行く時、いつも屈辱感や敗北感みたいなものを感じていた。ようやく終わったというホッとした気持ちもあったけど、納得のいかない感じとすごく嫌な扱いを受けたような感覚があった。こんな風に感じていたのだから、父が怒ることによる教育的効果は全く無かった。父は自分の気が済めばいいのかも知れなかったが。

そして、嫌だと強烈に思うと、その後少し罪悪感がある。父に対してそんな風に思うなんて、父に申し訳ないと思ってしまう。この引っ張り合いの中で、私は父のことを鬱陶しいと感じて反抗し、強迫性症状が出る一方で、父のことを責める気持ちを自分の中に持たず、一緒に食事をしたりするという整合性のつかない行動をしていた。
嫌いなら嫌いでよかったのに、それができなかった。父に対しては哀れみのような気持ちも持っていた。すごく嫌で、可哀想な人。

父にはもちろん親としていろんなことで世話にはなってきた。小鳥が死んで家族で悲しんだ時に私のことを慰めてくれたし、私に子どもが生まれてワンオペで大変だった頃は、母と一緒にすごく助けてくれた。
ただ、感謝はするけど「敵に背中を見せてしまった」というような決まりの悪い気持ちがずっとある。私がもっとしっかりしていたら父に隙を見せなかったのに、といったような感じの気持ち。

この嫌悪感も、自分自身で受け止めていけば無くなっていくらしい。
ちょっと信じられない。


なぜあえていい子にしてこなかったのか

それにしても、嫌悪感には蓋をしてきたのだけど、当時は「怒られないようにいい子にする」という選択をなぜ私はしなかったのだろうと不思議だった。大した理由で怒られていた訳ではないが、それでも母と揉めないようにするとか、弟と喧嘩しないようにするとか、そういうことをなぜしなかったのだろうか。私は本当に反抗的だった。
だから「私が悪い子だからいけなかった」と思うようになってしまった。やろうと思えばできたはずなのに、なぜだろう。

ただ、当時の自分を思い出すといい子にするような気力は無かったような気がする。反抗する方にエネルギーは使えたけど、いい子になる方に使うエネルギーは無かった。
うまく書けないが、当時から怒りを感じていたのだと思う。何もかも破壊してやりたいような気持になることがあったのを覚えている。それは今でも自分の奥の方にあると感じている。

カウンセラーには「自分のことを見てもらうための手段だったのではないですか」と言われた。
見てもらうならいい子の方がいいと思うんだけど…と思いながら当時の自分の気持ちを思い出したら、気づいたことがあった。
私は両親から散々怒られて泣いて、その後「怒られ」が終わった時に、泣き止むように慰められる、その慰められるのが好きだった。この怒られる一連の流れでカタルシスのようなものを感じていたことを思い出した。
病気やけがになって「かわいそうに」と親が泣いて分かってくれる、というのに何となく似ている感じもする。

私にとってそれが「見てもらえた」と感じられることだったのかもしれない。少しだけわかったような気がする。いい子にしているだけじゃ、あんなカタルシスは得られない。
そうか、そこまでして見てもらいたかったのか。自分を傷つけながらも頑張っていたんだろう。だいぶ拗れた子どもだったんだと思う。


親に会うと混乱するかも

お盆休みだったけど、まだ親に会っていない。
コロナが流行っていることもあったのだけど、今は会うと混乱してしまいそうな感じがして、会いに行く気になれないからだった。
とはいえ、親も歳なのでちゃんと会っておきたいとも思う。過去と現在で折り合いを付けることが今の私には難しい。
親ともっと頻繁に会っていたら、なかなか過去のことにフォーカスできなかったかもしれないと思う。
いや、でも会いに行こう。


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