【高校受験】早慶MARCH附属高校編
今から10年くらい前のことだが、私は首都圏のMARCH附属高校を卒業した。
ブログや知恵袋などでもあんまりネットに載っていない実際の受験戦略や学校生活について私の実体験に基づいて書いていく。
現在の10年前とはいえ、大局は今と大きく変わらないと感じる。
まず大学附属高と言うのは入学してしまえば、基本的には当該大学にエスカレーターで進学することができる。(国立は除く)
実際はそんな甘いものではないが、それは後述する。
大学受験した方ならわかる通り、上から偏差値順にいくつかの大学群がある。
上は早慶から始まり下は名前の聞いたことがないような大学まで附属高校は存在する。
とりわけ早慶の附属高の合格はかなり厳しい。
私立高校の受験は基本は国数英の3科目で行われる。
それ故に最初からこれらの高校を第一志望にし、国数英以外の全てを捨て中学人生の全てを全振りしている受験生がほとんどであり、逆に全振りしていないと凡人は絶対に落ちる。
開成みたいに5教科網羅する天才ともまた格が違うが。
高校受験のためにいわゆる難関校を目指す受験生は漏れなく塾に通うだろう。
塾に通うと模試を受ける時に学校の偏差値ランキング表的なものを目にすることがあるだろう。
そこに書いてある通りの偏差値に最低でも受験時には到達していないと話にならないのは当たり前だが、
例えば「特進コース」とか「選抜クラス」みたいな高校が偏差値70台にあったりするが、これらに関しては持論だがその数字マイナス10でも十分合格できるだろう。
冷静にそこに第一志望で入る人は少ないと考える。
例えば同じ偏差値70付近の高校で
八王子高等学校 普通科文理コース特進クラス
と
明治大学付属中野八王子高等学校
の二つに合格したとしてあなたはどちらに進学するかと聞かれたら
間違いなく明治大学付属中野八王子高等学校を選ぶ人の割合が高いだろう。
ということは、その偏差値以上のレベルに到達しておく必要がある。
大学附属には大学受験をしなくていいというプレミア料がそこらの進学校に比べて確実に織り込まれている。
例として出した八王子高等学校を別に下に見ているとかではない。
単純な偏差値表では見えないシビアなものが附属高にはある。
受験勉強の科目別の話をすると、
国語は日本語が読めれば正直特にやらなくていい。
やろうがやるまいが他の受験生と大した差はつかない。
数学はセンスとか言われることが多いが、問題を1問でも多く解き、パターンの引き出しを頭の中に入れておくこと。
イメージとしては大砲で出題される難問を1問完答すれば他の受験生と大きなアドバンテージが生まれる。
英語はとにかく英文をひたすら読み、うわー嫌だなーって思っちゃうような抵抗がなくなるまで読む。
次に英熟語、英単語を覚えて知っていないと理解できないものを可能な限り少なくする。
あとはひたすら過去問を解く。
これだけ。
私はこれらが全くできなかったけどな。
受験結果のイメージとしては
「開成とかガチで余裕だし!なんでもかかってこいよ!」
↑
この状態で早慶附属高になんとか合格
「俺絶対早稲田に行きたい!3年間頑張ってずっと勉強してきたもん!」
↑
この状態でMARCHの附属1校引っ掛かるかどうか
「早慶は無理!でも俺ならMARCHいけるっしょ!」
↑
この状態は専修附属も落ちる
他の奴らは想像以上に学力を極めてきているのでちょっとでも力抜いたら普通に落ちるシビアな世界になっている。
早慶附属高の英語の入試問題に関しては毎回マジで何を言っているのかわからないし、帰国子女というチーターが多数存在するので心して受けるように。
内申点に自信があるなら中央大学杉並がおすすめ。
一般は鬼畜な戦いだが推薦はまだチャンスがある。
それでも落ちる人の方が受かる人の2倍以上はいるが。
学校生活に関しては
大学受験をしなくていいので自分の貴重な人生の時間を勉強の他に使うことができる。
また全然エスカレーターではないので結構勉強しないと進学できない。
学校の定期テストで6、7割以上平均で3年の夏まで取れるくらい勉強しなくてはならない上に英語の一定レベル以上のスコアや資格を在学中に取得しなければならない。
いずれかが達成されてなければ問答無用で進学不可になり路頭に迷う事になる。
実際に毎年2割弱はエスカレーターが止まる。
また授業中に立って教科書を音読している最中にズボンとパンツを脱がされても表情一つ変えずに音読を続けるノリも身につけなければならない。(男子校に限る)
ちなみに私はエスカレーターが止まった人間なので、改めて無駄に外部から攻めさせていただきました。
高校の授業を常時真面目に聞いている人はクラスの2割くらいだが、テストの時になるとやはりくぐり抜けてきただけあってみんな地頭が良く、1週間くらいの勉強で定期テストを7、8割はしっかり取ってくる。
実に要領がよく、悪い私からしたら腹ただしさと同時に尊敬の念を抱く。
また、大学受験の勉強時間を自分の趣味等に打ち込んでいる人が多く、授業中にノートもとらずに駄弁る話は本当に面白い。
そういう人たちと3年間過ごす楽しさは何物にも変えがたい。
実際に私は大学は好きどころか嫌いだが、高校は好きである。
長い人生一つの通過点に過ぎないが、難関の高校受験をすることによって、自分がこれ以上は無理というところまで努力したつもりが、実際は自分よりまだまだ上に人がいるということに感動と尊敬と対抗心を持つことができる。
中学生の読者はいないと思うが、もしいたら是非勉強頑張ってください。
例え落ちたとしても勉強すると面白いと感じることが今後絶対に増えます。
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