見出し画像

実は13星座だった!?黄道12星座から外された蛇使座

お疲れ様です、そして少々お久しぶりです、瑠璃くんさんです。

本日は、以前「意外な共通点?WHOと蛇使座」という記事でも取り上げた「蛇使座」の話延長戦です。

上記記事のラストで、「元は星座における黄道12宮であるとされていた」という記載をしましたが、今回はそのお話を。
以前の記事を読んでいなくても話は分かるとは思いますが、より楽しんで読む為にも以前の記事を読むのがおすすめです!


太陽の通り道にある星座。
蛇使い座もそのうちの一つなのに、
彼は色々な理由から外されてしまっている。
ちょっと悲しい星座なのだ。

そもそも黄道12星座って??

黄道12星座、といった呼び方をされるこの星座たち。
ラインナップは牡羊座、おうし座、ふたご座やかに座おとめ座といった、12星座占いで聞く星座たちです。
あるいは、漫画なんかでも取り上げられる事もあるかと思います。実際、僕も漫画「FAIRY TAIL」でこの星座が黄道12星座と呼ばれている事を知りました。

では、この黄道とは?という話なのですが、実はこれは太陽の通り道の事。

日中にも星はある、という話は聞いたことがある方も多いかと思います。
それは日中は太陽の光が明るすぎて星が見えない、という理由からなのですが、黄道12星座というのはその日中見えない状態が重要なのです。

日中、太陽の後ろにある星座というのが黄道12星座に該当します。
例えば今であれば9月初旬なので、恐らく太陽の後ろには獅子座がある事でしょう。(見えないので推測ですが…)

ちなみに、「黄道」の読み方は文部科学省の学術用語集天文学編では「こうどう」。しかし、「こうどう」や「おうどう」という読まれ方もするので、どれも間違いではないようです。


蛇使座は黄道にある星座なのに…?

さて、この黄道は1930年に国際天文学連合が、今ある88星座と同時に明確に定めたものです。
しかし、この時に定めた黄道には、実は蛇使座も触れていたのです。
という事は蛇使座も黄道星座に該当する…のですが。
実際、蛇使座なんて占いなんかでも全く聞きませんよね。

そのためにまず少し言わねばならないのは、「天文学と占星術は別物」という事。

これはNASAからも言われているのですが、占星術、所謂星座占いや星占いなんかと天文学は別物とされているので、占いにとってはこんな事はまったく関係がなかったのです。
占いで使用される黄道12星座は、この黄道が定められたタイミングよりもっと昔から言われていたので、というのも勿論ありますが。

一時期流行りを見せたという「13星座占い」というのは、この天文学的に見た黄道星座に基づいて言われたもの。しかし、あまり定着はしなかったようです。

更に、13というのは古来より不吉な数であるとされてきました。
その理由については、「指の10と足の2の合計12までが原始の人間の限界であり、それ以上は未知の数であるとして恐れた」や「12を基準としていて、その隣かつ素数である13は調和を乱していると考えられていた」、
果てには「北欧神話で12人の神が宴をしていたら招いていない13人目が来た」、「イエスキリストを裏切った男が13番目の席に着いた」という話まで様々ですが、この13という数がよくないとされていたのは事実。
それによって、蛇使座は占星術などから外されたという話もあります。

そしてホロスコープ。これは占星術に使われる円形の図形のようなものなのですが、これを描こうとしたとき、13で円周を割るってなんだか気持ち悪くないでしょうか。
これに関しては俗説ですが、なんだか少しわかる気がしますね。


豆知識:「黄道12星座」と「黄道12宮」の違い

これは今回僕も調べている最中に知ったのですが、同じ事を指していると思っていたこの二つの言葉、実は微妙に違うのです。

「黄道12星座」は、黄道を通っている星座そのものの事を指します。
しかし「黄道12宮」が指すのは星座ではなく、黄道上の領域を等分したものを指すのです。
これは、「黄道12星座」のおうし座といえば星座そのものですが、「黄道12宮」のおうし座といえば≪牡羊座とおうし座のちょうど中間のところからおうし座よりの方≫と≪おうし座とふたご座のちょうど中間のところからおうし座よりの方≫のエリアの事を指す、という事になるようです。
実にややこしいですね。


最後に

いかがだったでしょうか。
黄道にあるのに存在感が薄くなってしまっている蛇使座。
天文学的には彼も黄道12星座なので、よかったら思い出してあげてくださいね。

さて、次回の更新予定日は9月4日になります。お楽しみに!

それでは、ここまでお読みいただきありがとうございます。
お疲れ様でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?