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異界管理人

 今回は、ショートストーリです。トラネコ村の人生を変える小説 第2本目となる今作は、2024年1月27日に作った作品となります。これは、ちょっとした物語。異世界のはざまから見える管理者の苦悩をご照覧あれ


 私は、異界の管理人。ゲーターとしての仕事を日頃からこなしている。
私が担当している異世界の管理数は、ゲーターとしては以外の数十いや数百とのもので少ない方だといわれている。

 だが…

「総て世界的には、この世界が崩れればなし崩し的に複数の世界が破壊されます」

という上層部からの圧力もとい…上司から一喝されて任されたわけだが…。

 異世界と呼ばれるものは、無限に存在している。
それは第三者の手で作られる無限大の代物であるが、たいていが唐突に終了することがある。原因はさまざまあるが、1番多いとされているのが。
世界の寿命だ。異世界にも寿命がある。といっても数十億年単位を超えているが…、世界において禁忌を犯した数。どれだけあれていたのか。

 只この世界は残っている。
それは、まだ世に出ていないからだ。
ひっそりと作品を書き上げひっそりとあげひっそりと完結させる。
そのような芸当ができるのは、己自身なのだろう。

 終焉を迎える世界、胎動を始める世界、激変をする世界。
数多の世界がこの世界には存在しているが…。
私は常に、総てを見ていたのかもしれない。

 どこまでも広がる異世界、総ての管轄は難しい。
この異世界を救うとあの異世界を見捨てる事になり。
あの異世界を救うと虚数領域的に異世界からほかの異世界へと侵略し。
総てが無に帰してしまう…。

 今日は、とある世界で地震が起きたという。
その地震は、世界を揺らがす大地震だったようで。
その派生が、他の異世界にいかないように調整する日だった…。

 残業確定である。普通の仕事に加えて地震と呼ばれる不可逆的な事が起きたからだ。どうして、それが起きているのかを研究するため。
 ある機械を操作する。それを操作することで、管理敷いている異世界に精密操作ができるわけだ。精密操作といっても、そのバグの修正や…世界における何かの抽出、もしくは対峙してる存在へ力を与える等という行為だが。
 それをするだけで後は、現地世界の住民が解決してくれることが多いから問題はない…。

 仕事終わりのアラームが鳴る。
すると、夜になるとかではなく。
異世界は自動管理モードになる。
ずっと自動管理でもいいではないかと思うが。
その自動管理の時は、厄災が発生しやすい傾向にあり。
敵対勢力の大量発生や、異世界を渡り侵略する集団への対処を自動管理モードでやっている。俺達自身は戦いになると現地住民に負けやすいというよりかは戦闘があまり俺は得意ではないからサポートというより俺のできないことを自動管理モードにいはやってもらっているという感じだ。

 仕事終わり後に、家に帰れば妻が待つ。
我々は異世界からすれば神なのかもしれないが。
俺達自身神ではない。神というものは世界を創造した主である本人だけだろう。その場所を提供してくれたからこそ今の俺達がいるからさ。

 …こうして、異世界管理の仕事ゲーターは毎日続いていく。
今日も明日も明後日も、異世界の寿命が尽きるその時まで俺達は見守り続けるのだ。


 今回はこんな感じだ。
何事にも異世界ファンタジーというものが存在しているが。
それらの異世界というものは、誰かの手によって管理されているものなのかもしれない。その管理者に該当しているのは、何を隠そう我々の事だろう。作者が異世界を作りその作品で、どのような歴史を歩んでいったのかを知っている。異世界の寿命が尽きる時というのは、作者自身がその作品を忘れた時なのかもしれない。

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