badhand比較
今回はbadhand系のembeddingsの比較を行ってみたいと思います
badhandv4は下記の記事で詳しく検証しています
まだ読んでない方はぜひ読んでみて下さい
最後におまけがありますので最後まで読んでみて下さい
はじめに
今回比較に用いるのは下記の3つになります
badhandv4
bad-hands-5
negative_hand-neg
それぞれが有名だと思いますのでご存知の方も多いかと思います
これらがどの程度の影響があるのかを検証してみたいと思います
比較
こちらのイラストを元に比較していきたいと思います
手がひどいことになっていますね
では、さっそくどうぞ
badhandv4はそれなりに整っていますが髪の毛の色が薄くなっていますね
bad-hands-5もそれなりにととのっていますが指の数が増えていますね
negative_hand-negはほぼ影響がないです
続いて、ちょっとずつ強さを変えていきます
badhandv4は手の形が変わって整ってきていますが、髪型も変わっていますね
bad-hands-5はほぼ手が整っています
negative_hand-negはほぼ影響がないです
badhandv4は顔がもう別物になってきています、腕も違うものに変わってきていますね
bad-hands-5は悪化しているように見えます
negative_hand-negはほぼ影響がないです
badhandv4はもう別物と言えると思います
bad-hands-5も手以外への影響が大きくなりすぎていますね
negative_hand-negはほぼ影響がないです
badhandv4は影響がどんどん大きくなっています
bad-hands-5はもう別物になっています
negative_hand-negはほぼ影響がないです
badhandv4は手の形は整っていますが、元からは乖離しています
bad-hands-5は手の形は悪化しています、元の雰囲気はありますが別物と言えるでしょう
negative_hand-negはほぼ影響がないです
簡単に比較してみましたが、どうでしょうか
badhandv4は前回詳しく検証しましたが、強くしすぎるとイラストへの影響が大きくなります
1.2はまだ元の雰囲気を残していますが1.4を超えるともう別物になっていっていますね
bad-hands-5は1.2の時点が一番良い形になっていましたが、それより強くすると逆に悪化していっています
badhandv4に比べると影響は小さいですが1.6を超えたあたりから顔への影響も大きくなっています
negative_hand-negは2.0まで強めても元イラストへの影響がほぼありませんでした
しかし、肝心の手の整形に関してもほとんど変わりがなく補正力はほぼないように見えます
次はこちらのイラストで比較してみたいと思います
badhandv4は指が絡まっていますが、形自体は良くなっています
bad-hands-5とnegative_hand-negは指がすごく太くなっています…
badhandv4は腕の形が変わって、手の形も整っていますが、服装が変わっています
bad-hands-5はあまり変わっていません
negative_hand-negは若干良くなっている感じがします
badhandv4は完全に別のイラストになっています
bad-hands-5は腕の形が変わって手の形も良くなっていますが、服の形が変わっています
negative_hand-negはほぼ変わりません
badhandv4とbad-hands-5はポーズ自体が変わっていますね
badhandv4は顔も別物になっていますが、bad-hands-5は元の雰囲気を残しているように見えます
negative_hand-negはほぼ変わりません
やはり、badhandv4の影響は大きいですね
bad-hands-5も手以外へ影響はしますが、badhandv4ほどの強さはありません
手の補正力もそれなりにあるのでバランスが良さそうです
negative_hand-negは手以外への影響はほぼありませんが、そもそも手の補正についても弱いです
最適な使い方
比較の結果からそれぞれの最適な使い方を考えてみたいと思います
badhandv4については前回の検証でもありましたが、そのまま使うと影響が大きすぎます
そのため、後半部分のみ有効にして手への補正力だけ使う方法が一番良いと思います
次の書き方で後半30%だけ強さ1.5で有効になります
[:(badhandv4:1.5):0.7]
bad-hands-5については強さ1.2まではイラストへの影響がほぼなく手の補正も効いているように見えます
そのため、1.2の強さで使うのが良さそうです
(bad-hands-5:1.2)
negative_hand-negはどの強さでもイラストへの影響がほぼありません
しかし、手の補正もほぼないのでおまじない程度に考えておくのが良さそうです
1.5の強さでとりあえず書いておく形にしてみます
(negative_hand-neg:1.5)
では、これらの設定を全て有効にして先程の比較で使ったイラストを生成してみたいと思います
[:(badhandv4:1.5):0.7], (bad-hands-5:1.2), (negative_hand-neg:1.5)
手の形は完璧とは言えませんが、かなり良くなっているのが分かりますね
髪と服の色が若干違っていますが、そこまで影響はなさそうです
手の形はそこまでよくはなっていません
表情が若干違うのと胸元と左側の車の形がちょっと違いますがそこまで影響はなさそうです
手の補正力はそれなりに効いているように見えますが、イラストによっては効き目が弱い場合もありそうです
元イラストへの影響はほぼなさそうですので、この設定で使っていくのが個人的には良いと思います
可能であればイラストごとに設定を変えてやるのがいいのでしょうが、手間を考えると共通化しておきたいですね
まとめ
embeddingsの3つの比較した結果をまとめてみます
badhandv4は手の補正は強いが、それ以外への影響も大きいです
bad-hands-5は手の補正はそこそこ、それ以外への影響もそこそこのバランスが良い感じです
negative_hand-negは手の補正、それ以外への影響どちらもほぼありません
これらの結果から自身に合うもの選んでみて下さい
全部まとめて使うのも良いと思います
おまけ
embeddingsではないのですが、EnvyBetterHands LoConというのを見つけたので使ってみました
こちらも手の形を整えてくれる機能があるみたいです
これはLoraではなくLoConというものでデフォルトのWebUIでは読み込めません
追加で下記のいずれかの拡張機能が必要です
a1111-sd-webui-lycorisは通常のLoraと同じような使い方ができるようになるものです
sd-webui-additional-networksは拡張機能の設定でLoConなどを適用できるみたいです
自分に合うほうをインストールしてください
では、早速使ってみます
最初はEnvyBetterHandsのみです
<lyco:GoodHands-beta2:1.0>
EnvyBetterHandsのみの設定では補正は働かないようです
EnvyBetterHandsの説明には下記のプロンプトを使うのが良いと書いてあったので設定して使ってみます
プロンプト
nice hands, perfect hands, <lyco:GoodHands-beta2:1.0>
ネガティブ
(extra fingers, deformed hands, polydactyl:1.5)
手の補正がすごいです!
元に比べるとかなり改善されています
ただ、髪の色が変わってしまっていますね
次はプロンプトとネガティブをそれぞれ使い分けてみます
まずはプロンプトのみ
プロンプトのみでも手の補正がかかっています
髪の色も変わっていませんね
次はネガティブのみです
ネガティブのみの場合は補正がかかっていません
また、髪の色も変わっていますね
上記のことからEnvyBetterHandsの効果はプロンプトに手に関する記述をしないと効果がなさそうです
ネガティブの設定も手の補正が働いた場合には効果が出るみたいです
ネガティブのみは整形には効果はないけど髪の色などには影響が出るみたいです
次はネガティブの設定をembeddingsの検証で使った下記に変えてみます
[:(badhandv4:1.5):0.7], (bad-hands-5:1.2), (negative_hand-neg:1.5)
髪の色が元に戻りました
こちらのほうが元イラストへの影響は少なそうです
手の形も若干の違和感はありますがほぼ完璧に出ています
続いて手の整形に効果のありそうなプロンプトの検証をしてみます
まずはbest hands
かなり良い形になっています
効果はありそうです
次はdetailed handsです
効果はありそうですが、他に比べると補正が弱い気がします
次はbeautiful handsです
効果はほどほどにありそうです
最後に全部混ぜてみたいと思います
nice hands, perfect hands, best hands, detailed hands, beautiful hands, <lyco:GoodHands-beta2:1.0>
逆におかしくなってしまいました…
やりすぎるのもダメなようですね
通常は推奨されていたnice hands, perfect handsを使うのが良いと思います
それでもうまくいかなかったときだけ組み替えてみると良いかもしれませんね
強さの比較もしてみます
0.5~1.5まで強さを変えても特に違いはなさそうです
通常の1.0か他への影響が少なそうな0.5で使えば良いと思います
比較で使ったもう一つのイラストにも使ってみます
こちらも補正が効いています
手以外にはほとんど影響していません
最後に
今回はbadhandの比較をしてみました
みなさんの参考になれば幸いです
おまけで使ってみたEnvyBetterHandsですが、思った以上の効果がありました
おまけのつもりがこちらがメインになりそうなくらいでした
今回紹介した全てを使うのも良さそうなのでしばらく試してみたいと思います
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