あなたはまだ本当のパズルを知らない
パズルゲームは好きですか?私は大好きです。Portal、Monument Valley、Baba Is you、The Witness、Superliminalなど、名作を挙げればキリがありません。もちろんここに挙げたゲームたちは全て人生で一度はやるべき名作です。
ですが、これらすべてと一線を画すパズルゲームが存在します。
それはUNDERSTAND。私が人生で最も作者に殺意の沸いたパズルゲームです。知る人ぞ知るあのArtless Gamesの最高傑作です。
ゲームシステム
ゲームシステムはめちゃくちゃシンプルです。
チャプターが1~9とその他3つあり、その中にステージがおよそ10個あります。それぞれのステージをクリアすると、上の図のようにステージ選択画面において隣接するステージが開かれていく感じです。
試しに1-2を見てみましょう。
それぞれのステージの中には、いくつか盤面が用意されています。その個数はステージによって違います(だいたい4~9個くらい)。
それぞれの盤面には好きな線を引けます。四角いマスが始点で、何もないほうが終点です。
また、下にあるランプ一つ一つには、それが光るための(黒くなっていますが、ここでは光ると表現します)線の引き方のルールがあります。ランプは同じステージ内ではすべての盤面で同じものが使われています。それぞれの盤面においてすべてのランプの点灯条件を満たす線を引いてそのステージはクリアです。
そしてここからが重要なのですが、このゲームではそれぞれの下のランプが光る条件を教えられません。いっぱい線を引いて、それぞれのランプのルールを予測するしかありません。
例えば、1-2ではランプは二つです。1-2-2が広くていろんな線が引きやすいのでここで試してみましょう。
1-2はほぼチュートリアルなので簡単です。いっぱい線を引くとわかりますが、記号の□を始点にすると一つ目のランプが光り、記号の〇を終点にすると二つ目のランプが光ります。
よって、1-2のランプのルールは「□スタート」と「〇エンド」だとわかります。
そしてここが面白いのですが、このゲームはすべてのランプが光りさえすればいいわけです。なので、それぞれのランプの条件さえ満たせば、どんな線でも許されます。
「なんとなく他の記号は通っちゃいけなさそう…」みたいな固定観念は捨てる必要があります。
ルールがわかっちゃったのであとは線を引くだけです。
□から始めて〇で終わるから…
こうですね。
△についてのルールは存在しないので、もちろんこれも大丈夫です。
最後の盤面は少し特殊です。ルールは一緒ですが、「全部のランプが点灯している」か「一つ以上間違いがある」かしか教えてくれません。ルールの検証には不向きということですね。ここまでの盤面でルールは特定しておけよ、ということでしょう。
まあ、ルールはもうわかっているのでクリアしちゃいましょう。
△を通っちゃいけないって思ってたら詰みでしたね。
Q.もしかして簡単なゲーム?
A.は?
このゲームは私もまだクリアしていないのですが、このゲームはやばいです。脳が融けます。私は友人とプレイしているのですが、20分に一回ぐらい「Artless死ね!!!!(誉め言葉)」って叫んでます。絶対一人だとこんなゲーム心折れます。
なるべくルールを誤解させようと全力でひっかけに来てます。そのせいでたった1つのステージ(6つの盤面)だけで五時間融けたりします。
パズル好きの中でも頭がちょっとおかしい人はプレイしてみてください。
以下ネタバレあり紹介
ここからは、「たぶんこのゲームやんないな…」って人向けにこのゲームのやばい部分をお伝えしていきます。ただし、最初からステージ順に紹介するので、途中で「やっぱやりたい!」ってなっても割と大丈夫です。
こんなクソゲーやらないほうがいいですけど。
一つのチャプター全部使って「〇から□」だと信じ込ませて、いきなり「左上から右上」をぶち込む梯子外し
枠外にはみ出さないとクリアできないステージ
いきなり来る「進んだマス数が素数」という頭のおかしいルール
記号に触ると動くステージ
ルールがわかってても解けないくらいむずい
プレイ済みの人なら悪寒が止まらない盤面
いきなり追加されるわけわからん記号
自分のした回答が記号になって、それがまた条件になる頭のおかしいステージ
ウィンドウモードにしてウィンドウを横に引き延ばすことが答えの今作一の狂気的ステージ
このゲームをプレイしてて一番誇れることは、一回も攻略サイトを見てないことですね。ではまた。
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