技術的チャレンジができるから、対価よりも貢献がモチベーション。|From Runtrip LOCKER ROOM 002 / 松田 優貴
STAFF(正社員)とPRO PLAYER(複業・フリーランス)によって、クラブチーム化するチームRuntrip。
活躍するPRO PLAYERに、実際のチームRuntripのプレー環境や本音を語ってもらうインタビューシリーズ第二弾。
今回はエンジニアのPRO PLAYERとして活躍する松田 優貴さん(以下、松田)にインタビューしました。実は松田さんは以前にもRuntrip noteにてインタビューさせて頂いています。
2019年7月の景色と、現在進行形のチームRuntripはどのように進化したのか。"エース松田"さんを通じて深掘りして行きます。
聞き手|Runtrip 取締役 冨田憲二(以下、冨田)
「技術的なチャレンジをして欲しい。」
冨田: 松田さんがRuntripに関わるようになったのはいつからですか?
松田:開発サイドの取締役竹村さんから社内ツールの開発に誘われたのは、まだRuntripが3人体制の頃でした。竹村さんとはお互いヤフー!出身ということもあり、様々なバックグランドが共有できているので今もスムーズに仕事ができていると思います。
冨田: 同じ環境だった人からの紹介(リファラル)というのはやはり複業先の環境として安心感がありますよね。
松田:そうですね。最初は1〜2ヶ月のワンショット開発だったのですが、その後2019年に本格的かつ継続的にRuntripの開発に複業メンバーとして関わることになりました。以来Runtripではずっと様々なチャレンジをさせてもらっています。
冨田: お互いどのような期待値で2019年に再スタートしたのですか?
松田:当時も今も、Runtripはスタートアップでとにかく事業推進優先。そうするとどうしても技術的に重要でも優先順位が下がってしまういわゆる「第二領域」が手付かずになっていました。そういった領域を外部の誰かに任せたいというニーズに対して、Runtripが用意してくれた環境というのは「ぜひ本業ではできないような技術的チャレンジをしてほしい」ということだったんです。
冨田: 単にタスクとして依頼されるというよりは、チャレンジしようぜ!という感じだったんですね?
松田:はい、それはエンジニアの自分にとってはもの凄く魅力的でした(笑)本業ではどうしても会社の全体最適の中で優先すべきことがありますから、そこに集中するのが大事。でもエンジニアとして技術的チャレンジもしていきたい。Runtripさんとしてもそれで第二領域の開発が進むならWin-Winですよね。
コロナによって変わった”サブ”としての働き方
冨田: 今はどのようにチームRuntripのPRO PLAYERとして仕事をしていますか?
松田:実際の稼働ボリュームは週1程度、つまり最大8時間ですね。定例系は毎週2本参加、その他API系の開発や開発案件のレビュー等をやっています。
ちなみに定例系はコロナ前は土日に実施していたのですが、コロナとリモート化によって通勤時間が無くなり、平日の朝に実施できているのでだいぶ複業としての働きやすさがこの2年で改善していますね。
冨田: なるほど、コロナ前からPRO PLAYERとして複業的に関わってくれていたので、コロナ前後の環境変化が実体験として分かりやすいですね。
松田:はい、圧倒的に働きやすくなりました(笑)また、複業としてのアウトプットのクオリティ担保もだんだんと洗練されてきた気がします。例えば週単位で管理するとどうしても本業の波に影響を受けるので、あくまで月単位で管理する。月単位で最初に期待値をすり合わせる。そうやってトータルバランスを保っていますね。
冨田:この辺りの本業とのバランスは、他のPRO PLAYERもまだまだ模索している人も多いと思うので、大変参考になりますね。
進化するチームRuntripのプレー環境
冨田: 当社のPRO PLAYERの中でも継続試合出場記録が長い松田さんですが(笑)Runtripサイドはどのように変わってきていますか?
松田:情報のオープン性がかなり改善されてきました。以前は「部分だけ」見てプレーしていた気がしますが、今は「全体の中の部分」という全体像をある程度キャッチアップ、理解した上で自分がフォーカスすべき点に集中できている感じです。
例えばアプリチームにおいては、週次での各種KPIの共有はもちろんですが、進行している上位レイヤーの企画や全体の優先順位、事業上のコアなど都度Slackや定例でシェアされるので助かっています。
冨田: 部分最適で仕事をするより、全体最適で仕事をした方が絶対に良いプレーできますもんね。
松田:全体像を把握できて、全体最適を理解した上で自分の持ち場でプレーした方が、より精度の高いパスや提案ができるんですよね。複業という立場だとどうしても情報のキャッチアップが難しい時があるので、なるべくハイカロリーじゃない形で重要なポイントをインプットできると嬉しいですね。
冨田: 貴重なフィードバックありがとうございます。過食症にならない程度に、最適なボリュームの情報提供を気をつけますね(笑)
松田:あとこれは昔から変わらないんですが...チームRuntripはSTAFFみんなが本当に楽しそうに仕事していますよね(笑)
仕事というか、本当に好きなことをやっているんだなというポジティブなエネルギーに溢れているので、そこは環境として素晴らしいですね。
冨田: ありがとうございます!プレーが遊びにならないように気をつけます(笑)
対価よりも「貢献感」がエネルギーになる
冨田: 今までのチームRuntripでのプレーを振り返って、ベストプレーと呼べるものはありますか?
松田:パッと思いついたのは3つありまして。どれもフルスクラッチでゼロから作り本番運用まで持っていった案件です。
1.Androidアプリ開発
2.インフラの改善
3.アプリの通知改善
AndroidアプリはPRO PLAYERが私を含めて2名、+STAFF(社員)が1名という3名体制でゼロスタートで4ヶ月でローンチしました。目に見えるプロダクト、実際にユーザーさんが使うもの。そして今iOSを追いかける形でユーザー数も増えていますよね。これは本当に嬉しいし貢献感があります。
冨田: 「貢献感」って大事ですよね。
松田:はい、開発の対価として金銭的な面はもちろんありますが、やはりそれ以上の「やりがい」につながる「貢献感」というのは特別な感情が湧きますね。インフラの整備もまさに第二領域かつ属人化を解放する開発でした。いわゆる「Infrastructure as Code」ですね。
竹村さんの頭の中にあるものをコードにして誰でも扱えるようにする。技術負債の返済というのを、ある種外部の人間がやるというのは、前線で必死にプレーしている竹村さんはじめRuntripのSTAFFを後方支援する、土台を再構築するという醍醐味があります。
冨田: ベストプレーを伺っていると、技術的チャレンジ(=成長)と貢献がセットになっているという点が重要な気がしますね。
松田:まさにそうですね。この辺りの「チャレンジ × 貢献」の塩梅を、竹村さんが都度絶妙にコントロールして采配している感覚があります。サッカーでいうとボランチですかね、竹村さんは(笑)
あとプレーの満足度という観点だと、やはり好きな領域にコミットしている点は大きいです。私はスポーツや走ることが好きなので、「もっと自由に楽しく走れる世界」を目指しているRuntripという環境自体がワクワクしますよね。
冨田: ありがたいことに、PRO PLAYERとしてジョイン頂く人の多くが、スポーツやランニングへの可能性や当社のミッションに理解や共感を持ってくれているんですよね。
今後の働き方、仕事は仕事でしか癒せない。
冨田: 複業歴も長くなってきた松田さんですが、今後の「働き方」に関して考えていることはありますか?
松田:やはり「副業」ではなく、「複業」というか、複数の環境をバランスよくプレーするスタイルというか、そいういうのがもっとスタンダードになっていく感覚はあります。当然好き嫌い、合う合わないの個人差はあると思うのですが、少なからず自分は今の働き方をもっと進化させていきたいですね。
冨田: 複数の会社間を行ったりきたりというのは、思っている以上にバランスが難しいものなのでしょうか?
松田:スポーツに例えると「競技」が違うというか、環境も違えばプレースタイルも違う、いっそのこと「こっちとこっちは違う競技」ぐらいなすみ分けでプレーし続けるのが自分にとっては健全なバランスの取り方な気がしますね。
冨田: 面白いですね。プライベートと仕事は2分割されますが、その仕事の中でも、そのように住み分けていくというのは面白い感覚ですね。
松田:それぞれにコミュニティがあって、適切な距離感で複数の環境でプレーし続けられると良いですよね
冨田: 分かります。Runtripとしても、いわゆるただの「業務委託契約」というケイヤクベースというより、もう少しコミュニティとして育んでいきたいんですよね。正社員STAFFでなくても、PRO PLAYER全体でひとつのコミュニティ。とはいえPROの方々は主のコミュニティや複数のコミュニティ間を行き来しているので、胃もたれしない程度の距離感(笑)
仮にしばらく出場機会が無くても、常に情報はある程度お互いキャッチアップしていて、いざとなったらすぐピッチやコートに出れる、みたいな。契約終了することがあっても、それは終了ではなく"ベンチ入り"。契約の終了が会社と個人の関係値の終わりじゃなくて、いつでもまたピッチに立ってもらえるようにお互い"ロッカールーム"では仲間でいようぜ、みたいな。
松田:面白いですね。そんな環境の進化に期待したいです。最近前職のボスと話していた時に「仕事は仕事でしか癒せない」という言葉があって。プライベートはあくまでプライベート。仕事で辛いこと、壁にぶち当たったりしたら、複業で疲れを癒すみたいな(笑)
だから今はRuntrip環境でのプレーでストレスは全くないですね。当然、STAFFを中心に勝つためのプレー、チームワークをしているので、勝利に貢献するという視点だけは絶対にブラさないように、引き続きRuntripという環境でプレーし続けたいですね。
Team Runtrip PRO PLAYER 002 / 松田 優貴
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